基本的な畝の作り方
畝をキレイに作るためには畝を立てるスペースをきっちり区切り、手順を理解して作業することが必要です。おおまかな手順としては、まず畝を立てるためのスペースを区切るための紐を張り、作業の基準を作ります。次に通路となる部分の土を掘り、畝となる部分へ土を盛っていきます。最後に形を整えて完成です。ここからは作業の流れに沿って、詳しい作業手順とコツをご紹介いたします。
紐を引く
まずは作りたい畝のサイズにあわせて紐を張り、これから作業をするための目印をつくります。ここでまっすぐ紐を張ることで、まっすぐ伸びるキレイな畝ができるのです。まずは畝を作りたいスペースの4つ角に紐をはるための杭を立てます。幅が途中で変わらないようにメジャーなどで幅を測って杭を立ててください。そのあと杭を囲むように紐を張っていきます。作業中に紐がたるまないように、しっかり固定してください。
土を掘る
畑は、30cmほどの深さまで掘り返して耕す必要があります。深さ30cmまで掘り返すと、土が空気を含んでふかふかになります。そのため、掘り返した土を穴に戻すと土がふくらみ、最初よりも盛り上がった状態になります。耕してすぐであれば、高くなった部分に通路部分から土を戻すだけでも一定の高さに仕上げることができます。
土を盛る
続いて通路となる部分を掘って、畝となるスペースへ土を盛ることで高さを出していきます。このとき、掘る深さを一定にするように作業してください。作業は畝の側面に沿って進めていき、鍬の背で土をすくうようにして盛っていきます。ある程度進んだら、少し離れた位置から畝の状態を確認し、まっすぐ畝ができているかチェックしましょう。少しずつ進めていくことが、やり直しせずに無駄なく作業を進めるコツといえます。
ボタ爺
延べ棒型畝の作り方
さて、ここまでで盛り上げた畝のてっぺんは山のように丸くなっています。その山のてっぺんの部分を平らにしていくことで形を整えていきます。山のてっぺんを削るためにはレーキを使ってください。初めのうちは畝に対して柄の角度を45°くらいにしてならしていき、最後は爪の角度が浅くなるように柄を立てて作業するのがコツです。そうして柄を立てることで爪の角度が浅くなり土を掘り返すことなく仕上げられます。
側面を押さえて成型する
このままで野菜を植えても問題はありませんが、側面を固めることで雨などで崩れるのを防ぐことができます。ただし、畝にしっかり空気が含まれていることが野菜の生育に影響を与えるため、あまり固めすぎるのはよくないです。そのため、鍬の裏側や木材の平板などを用いて畝の上部を軽く押さえるようにして形を整えていきます。高畝の場合は下の方も軽く押さえておくといいでしょう。
まとめ
家庭菜園でも野菜を丈夫に育てるためのコツは、畝や土をしっかり作ることで野菜に適した土壌を整えることです。家庭菜園の限られたスペースを活用するためにも、野菜ごとに畝の高さを変えることや肥料のバランスを整えて準備をしましょう。しっかり準備をして、おいしい野菜を育てて、ぜひ家庭菜園ライフを楽しんでください。
畝を作っておいしい野菜を作ろう
- 水はけをよくするには高い畝、保水性を保つなら低い畝
- 幅は植える野菜のサイズにあわせる
- 鍬とスコップでしっかり耕して空気を含ませる
先に準備した紐に鍬の柄が沿うように作業をすると、美しく土を盛ることができるぞ。