畝を作るための準備
畝をつくるためには計画をたて、必要な道具を準備しましょう。計画とは畝の形と方角です。畝の形は野菜のサイズや、畑の土壌にあわせてつくる必要があります。方角は基本的に東から西に伸ばすように畝をつくるのがおすすめです。東から西につくることで太陽がバランスよく野菜にあたります。計画をしっかり立てておかないと、せっかくできたのにやり直しということにもなりますので注意しましょう。
畝を作るのに必要な道具
つぎは道具の紹介です。畝をキレイに作るためには畑を耕すための鍬、土を平らにならすためにレーキがあると便利です。またキレイにまっすぐにするために紐と杭のようなものがあるといいでしょう。あとは畝のサイズを測るためのメジャーや、土壌が固いときにスコップなどがあると便利なので必要にあわせて準備しましょう。
鍬
鍬は畑を耕すための農具の1つです。鍬の先は刃になっていますので気を付けて作業しましょう。鍬は柄をもって刃先を土に突き刺して、畑の深くから土を掘りかえして耕していきます。土が固くなっているときは刃が深く刺さらないので、先にスコップなどで柔らかくしてから使用することがおすすめです。家庭菜園でも1つあると便利なので、用意しておくことをおすすめします。
レーキ
レーキは刃先に細かい爪がある農工具で土をならしたり、枯葉やごみを集めるのに役立つ道具です。畝づくりでは畝を平らに仕上げるための道具として使用します。また鍬やスコップで掘り返した土の中にある石や土の塊を取り除くのにも役立ちます。鍬に比べて刃先が浅く幅が広いのも特徴で、広いスペースの整地を楽におこなえます。
紐と杭
紐と杭は畝をまっすぐに作るために必要です。目印のない地面に畝を作ると気づかないうちに曲がってしまいます。そのため、畑のうえに目印を作るのが紐と杭です。畝を立てたいスペースの4つ角に杭を立てて、それを囲うように紐を張ることで目印をつくります。あとはその線にそって畑を耕していくと、まっすぐな畝ができあがるというわけです。
あると便利な道具
上記の道具があれば最低限作業に支障は出ませんが、畝を決まったサイズにするためのメジャーや固い土を掘り返すためのスコップなどを用意すると作業がしやすくなります。あとは畝のへりをキレイに整えるための木材の平板など状況に応じた道具を用意しておくといいでしょう。
まずは土の作り方
おいしい野菜をつくるには、畝だけでなく土の下準備も必要です。土の準備とは野菜がしっかり生育するための環境を整える作業です。野菜を丈夫に育てるためには、ある程度の深さまで土がふかふかになる様に耕すことや、肥料をまいて土に栄養をいきわたらせる必要があります。また、野菜に適した土づくりを行なうために、育てる野菜に必要な栄養素などをしっかり調べて作業に当たりましょう。
よく耕す
まず畑を耕すことで、植物の根がしっかり張れる環境を作る必要があります。植物の根が丈夫に育つには、豊富な酸素と水分が必要なので、よく耕して水や空気の通り道を確保します。土のかたまりがあればレーキで砕いて細かくしましょう。ただし、あまり細かくしすぎないことが野菜を丈夫に育てるコツです。畝にする場所を30cmほどの深さまで掘り返すのがよいでしょう。
ボタニ子
ボタ爺
だから土を掘り返して、空気や水がしっかり通るように耕す、というわけなんじゃ。
肥料をまく
しっかり土を耕した後は土に肥料をまいて栄養分を補給します。肥料分には三大要素と呼ばれる窒素・リン酸・カリウムがあり、育てたい野菜に応じて配合のバランスを選択するというわけです。また土壌のph調整などの必要もあるため、肥料をまく前にはしっかり下調べをして準備を整えましょう。
予定を建てる
まいた肥料の種類や組みあわせによって植え付けができるまでの期間がちがいます。畑に肥料と一緒に石灰などをまいた場合は、アンモニアガスが発生するために1週間ほど時間をおかなければなりません。また植え付け直前に雨が降り続けるなどして、肥料分が必要以上に溶け出ていると根を痛めてしまいますので、天気予報もあわせて確認し、しっかり予定をたてましょう。
耕されていない土はすきまが少なく、空気や水が通りにくいから、植物が育ちにくい土壌になってしまうね。