コンポスターとは
コンポスターは家庭から出る生ごみなどの有機物を利用して堆肥を作ったり、落ち葉から腐葉土を作る際に使用する容器のことです。英語でコンポスト(compost)は「堆肥」、「堆肥にする」という意味があります。コンポスターを使えば、野菜や花が喜ぶ栄養満点な堆肥が、家庭でも簡単に手作りできます。
堆肥とは
堆肥とは土壌改良のために使われる園芸資材のことで、枯草や落ち葉などの植物から出来る植物性堆肥や、牛や豚等の動物のふんを発酵させて作られる動物性堆肥があります。堆肥によって効果や成分は異なり、土壌改良をするほかにミネラルを補って植物の成長を促進させるものもあります。
腐葉土とは
腐葉土は文字の意味通り、葉を腐敗させて細かい状態にしたものです。土という文字が入っていますが、植物をそのまま腐葉土に植えるのではなく土にすき込んで使用します。腐葉土を混ぜた土は保水性や通気性に優れ、ふんわりとした柔らかい土になります。窒素やリン酸、カリウムを多く含むのも特徴です。
コンポスターの種類と使い方
コンポスターには屋外で使用する大容量のサイズのものや、キッチンに置いてもおしゃれなもの、ベランダや軒先に置けるものまで様々な種類があります。またDIYでコンポスターを自作することもできます。代表的なものをご紹介します。
土中式コンポスター
土中式コンポスターの一般的なものは、バケツを裏返したような形状で上部に蓋がついています。大量の生ごみや落ち葉を処理でき、生ごみの余分な水分は土中に逃がすので嫌な臭いも少ないのが特徴です。
使い方
設置する場所に深さ30cm程の穴を掘り、その上にコンポスターを被せて下部を土に埋めます。上部の蓋を開けて生ごみを入れ、園芸ショベル一杯分の土をごみに被せ、かき混ぜて分解と発酵を促します。生ごみの水分が多い場合は、落ち葉や雑草などを入れて水分を調整します。
回転式コンポスター
回転式コンポスターは、設置する際に地面に穴を掘る必要がありません。雨を避けられる場所に設置するか、カバーをして容器の中に雨水が溜まらないようにしましょう。このタイプは内容物を容器ごと回転させるので、手を汚すことなく堆肥を作ることが出来ます。
使い方
コンポスターに生ごみや土、落ち葉などの有機物を入れた後、蓋をして時々回転させましょう。ぼかしやピートモス、くん炭などを入れると発酵が促進されます。堆肥が完成したら、開口部を下にして蓋を取り外せば、簡単に堆肥を容器から出すことが出来ます。
密閉式コンポスター
密閉式コンポスターの大きな特徴は、容器に生ごみ等の有機物を入れた後は一切かき混ぜる必要がないところです。さらに、内容物の発酵が進むことにより、容器内で液肥を作ることもできます。液肥は栽培中の植物に散布するのにとても便利です。液肥はコンポスター下部に付属しているコックを回すと簡単に取り出せます。
使い方
コンポスターに水気を切った生ごみを入れ、その上から発酵促進剤を20g程ふりかけます。中蓋をして空気を抜き、外蓋をします。液肥はこまめに取り出して、その日のうちに肥料として利用します。バケツが生ごみで一杯になったら、夏場で10日~15日、冬場で15日~20日ほど、直射日光を避けてねかせます。
デザインがおしゃれなコンポスター
見た目のおしゃれなコンポスターなら自然と手に取る回数も増えるものです。キッチンに置いても邪魔にならないコンパクトなサイズで、持ち運びしやすいのも特徴です。生ごみから堆肥を作るエコな暮らしのお手伝いをしてくれます。
次はDIYで簡単に作れるコンポスターを紹介するよ!
キッチンに置いても可愛くておしゃれなコンポスターもあるのよ。