鶏糞ってどんな肥料?効果や上手な使用方法を紹介!他の肥料との違いは?

鶏糞ってどんな肥料?効果や上手な使用方法を紹介!他の肥料との違いは?

鶏糞とは、ニワトリの糞から作られた有機肥料のことをいいます。鶏糞は栄養成分が豊富で、きちんとした使い方を知っておくことで効果的に植物の成長を促せます。今回は効果的な鶏糞の使い方や使用時の注意点、ほかの有機肥料との違いについて紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.鶏糞とは
  2. 2.鶏糞の種類
  3. 3.鶏糞の効果的な使い方と注意点
  4. 4.鶏糞とほかの肥料の違い
  5. 5.鶏糞のメリット・デメリット
  6. 6.まとめ

鶏糞とは

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鶏糞とはニワトリの糞から作られた有機肥料のひとつです。ニワトリは腸が短く、体内に吸収できる栄養素は70%以下であるため、鶏糞には多くの栄養素が排出されています。成分のバランスがよく、野菜や果物などさまざまな植物に好んで使用されます。ホームセンターやインターネットで手軽に購入でき、値段が安いのも魅力です。

鶏糞に含まれている成分

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鶏糞に含まれている主な成分は、窒素、リン酸、カリウムです。化成肥料にも同じ成分が使用されていることからわかるように、この3つの成分は植物の生育に欠かせません。そのほかに含まれる成分は、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられます。種類によって含有量は変わりますが、鶏糞は栄養バランスのとれた優れた肥料です。

窒素の効果

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窒素はタンパク質の元になる成分です。不足すると茎の成長が悪くなり、葉も小さく色あせてしまいます。窒素肥料は「葉肥え(はごえ)」とも呼ばれ、特に植物の成長初期に欠かせない成分のひとつです。ただし過剰に与えると、植物が弱ったり、葉ばかり育ち実や花がつかなかったりするため注意してください。

リン酸の効果

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リン酸は「実肥え(みごえ)」とも呼ばれ、開花や結実を促す成分のひとつです。不足すると花つきや結実が悪くなり、収穫量や品質の低下につながります。鶏糞はリン酸を多く含みます。ただし過剰に与えてしまうと、ほかの栄養素とのバランスが取れなくなり、植物に悪影響を及ぼすため気をつけましょう。

カリウムの効果

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カリウムは、根や茎の生育を促し丈夫にする役割を持つため、病害虫や気温差に対する抵抗力をつける効果が期待できます。不足すると、葉の周りから徐々に色が抜け、やがて枯れてしまいます。カリウムが過剰の状態に陥ることはあまりないですが、与え過ぎるとカルシウムなどの栄養素の吸収が悪くなるため気をつけましょう。

鶏糞の種類

出典:写真AC

鶏糞は大きく3種類に分けられます。においや発酵具合など違いはさまざまです。用途にあわせて上手に使い分けしましょう。

発酵鶏糞(はっこうけいふん)

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発酵鶏糞とは別名「鶏糞堆肥(けいふんたいひ)」とも呼ばれ、十分に発酵した鶏糞をもとに作った堆肥のことです。発酵の段階で微生物によって糞が分解されるため、使用後すぐに効き目が出やすいのが特徴です。さらっとした状態で使いやすく、元肥としてよく使われます。完熟タイプのものは、においが控えめなので使いやすいでしょう。

鶏糞ペレット

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鶏糞ペレットは、鶏糞をペレット状に固めたもので、乾燥鶏糞の一種です。高温で加熱処理し乾燥させただけなので、土に混ぜると発酵鶏糞と同じ働きをします。発酵が未熟でにおいが強いデメリットがありますが、ペレット状で飛び散らないため家庭菜園でも使いやすいです。機械で撒くこともできるので、農家でも重宝されています。

ペレットとは

ペレットとは一般的に「小さい固まり」を意味する言葉です。数mm~数cmの円筒状や粒状に加工したものを指し、木を使用した「木質ペレット」やさまざまな燃料を使用した「燃料ペレット」などがあります。

炭化鶏糞(すみかけいふん)

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参考価格: 600円

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炭化鶏糞とは、800℃以上で完全に炭化されたもので、乾燥鶏糞の1種です。炭の状態になっているためにおいがなく、追肥に向いています。においがない以外にも軽いというメリットがあるため、家庭菜園に好んで使われています。

鶏糞の効果的な使い方と注意点

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鶏糞は栄養素を多く含み、即効性が期待できる優秀な肥料ですが、使い方を間違うと植物を傷める原因になるので注意しましょう。

元肥(もとごえ)として使用する場合

元肥とは

元肥とは、「基肥(きひ)」や「原肥(げんぴ)」とも呼ばれ、植物の植え付けや植え替えの前に土に施す肥料のことです。植物の成長を止めないために与えるのが目的で、持続性のある緩効性肥料や有機肥料などが使われます。

種類と施肥量

原肥には、効果がゆっくりと表れる肥料が向くため、効き目の早い発酵鶏糞よりも、土中で発酵する鶏糞ペレットや炭化鶏糞のほうが適しています。施肥量の目安は、1㎡あたり500g~1kgです。

効果的な使い方

鶏糞は発酵する際、土の中で発酵熱やガスを発します。土の状態を落ち着かせるために、完熟発酵した鶏糞を使う際は、植え付けや種まきの1週間前には土に混ぜ込んでおきましょう。未発酵の鶏糞を使う際は、土の中での発酵に時間がかかるため、植え付けや種まきの1カ月前には混ぜ込むようにしてください。

追肥(ついひ)として使用する場合

追肥とは

追肥とは、植物が成長する過程で、足りなくなった栄養素を補うために与える肥料のことです。成長期の植物が花や実をスムーズにつけられるようにするのが目的で、基本的には、液体肥料や化成肥料などのすぐに効き目が表れるものが使われます。

種類と施肥量

追肥には即効性が求められます。鶏糞を使用する際は、完熟タイプの発酵鶏糞を選びましょう。発酵が不十分なものはアンモニア臭が強く追肥に向きません。施肥量の目安は1㎡あたり200g~500gです。

効果的な使い方

鶏糞を追肥に使用する際は、肥料焼けを防ぐためにも、株元から遠いところに置いてください。これから根が伸びていく先の畝間や株間に穴を掘り、鶏糞を入れたら土をかぶせましょう。根に触れないように土の表面に置いても構いませんが、雨や水やりで土がカチカチに固まる場合があるため、その都度ほぐす作業が必要です。

寒肥(かんごえ)として使用する場合

寒肥とは

寒肥とは、植物が休眠期に入る12月~2月にかけて与える肥料のことです。寒肥は冬場の成長促進ではなく、春に向けての準備のために与えます。春にかけてゆっくりと吸収するタイプの肥料が適しており、有機肥料が好んで使われます。

種類と施肥量

寒肥は効き目がゆっくりなものが向いているので、発酵が未熟な鶏糞ペレットがおすすめです。ただし、冬場は植物の肥料吸収力が落ちるため、発酵鶏糞や炭化鶏糞を使用しても問題ありません。施肥量は追肥のときと同じです。

効果的な使い方

寒肥は根から吸収されます。株元ではなく、植物から少し離れた位置に円形に穴を掘り、その穴に肥料を入れましょう。冬は休眠期なので、多少根っこを傷つけてしまっても問題ありません。

注意点

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①臭いと熱

ニワトリは排泄時に尿と糞を同時に出すため、鶏糞には尿酸が多く含まれています。尿酸は土中で発酵する際に熱を放つため、肥料焼けに注意が必要です。さらに尿酸は発酵時にアンモニアに変化し、においが強くなります。初めて鶏糞を使用する場合は、取り扱いが簡単な炭化鶏糞や、すでに発酵を終えた発酵鶏糞を選びましょう。

②強いアルカリ性に注意

ニワトリは卵の殻の形成のために、石灰分の多いエサを食べます。鶏糞の中には石灰分が多く含まれており、アルカリ性が非常に強いです。土壌作りの際に鶏糞と一緒に中和のために苦土石灰などを使用すると、アルカリ性に傾きすぎる恐れがあります。鶏糞と石灰の併用はせず、どちらか片方を使用しましょう。

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鶏糞とほかの肥料の違い

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