油粕(油かす)ってどんな肥料?成分・効果と正しい使い方をご紹介!

油粕(油かす)ってどんな肥料?成分・効果と正しい使い方をご紹介!

有機肥料の代表といわれる油粕ですが、使い方を間違うと思わぬトラブルが起きてしまうこともあります。油粕は様々な商品がありどれを選んだらよいかわからない方も多いのではないでしょうか?肥料としての正しい使い方と注意点、植物への効果的な与え方をまとめました。

記事の目次

  1. 1.油粕とは?
  2. 2.油粕の肥料成分は?
  3. 3.油粕の種類と特徴
  4. 4.発酵油粕と未発酵油粕の違い
  5. 5.元肥としての効果と使い方
  6. 6.追肥としての効果と使い方
  7. 7.骨粉入り油粕の使い分けは?
  8. 8.肥料や堆肥作りの材料にもなる
  9. 9.油粕を使うときの注意点
  10. 10.簡単に作れる!油粕液肥の作り方
  11. 11.油粕はスイカ栽培にオススメ
  12. 12.もし虫が発生してしまったら?
  13. 13.まとめ

油粕とは?

油粕は緩効性の有機肥料

油粕とは有機肥料のひとつで、菜種や大豆など油分を多く含んだ種子から、油を精製する際に出る絞りかすを基に作られています。化学肥料に頼らず有機栽培をしたい方が好んで使うことも多いです。また、土壌中で分解されてゆっくり効果が出る緩効性肥料でもあります。

油粕の原料

 出典:写真AC

一言で油粕といっても、原料は様々な種類があります。菜種(ナタネ)、大豆(ダイズ)、米ぬか、ヒマシ、綿実、落花生(ラッカセイ)、胡麻(ゴマ)、亜麻仁(アマニ)、ツバキ、ヤシなどが原料となります。

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油粕の形状

粉末タイプと固形タイプがあります。固形のものも1㎝くらいの大粒のものから、小粒のもの、ペレットタイプなど様々な種類があります。

油粕の肥料成分は?

油粕は窒素が主成分になります。タンパク質が主体の窒素で、分解の速度は温度や水分量などの条件によって大きく左右されます。リン酸やカリは窒素に比べて少なく、カルシウムやマグネシウムなどの微量要素も含んでいます。

種類別の肥料成分は?

同じ油粕とはいえ、種類によって成分量が変わってきます。また商品によっても成分に幅があるので、詳しく知りたい方はパッケージで確認するようにしましょう。種類別に平均的な成分量を一覧でまとめてみました。

油粕の標準含有成分量
  ①菜種油粕 ②大豆油粕 ③米ぬか油粕
窒素 5~6% 7% 2~3%
リン酸 2% 1% 5%
カリ 1% 2% 1%

油粕の種類と特徴

①菜種油粕

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数ある種類の中で菜種油粕が一番生産量が多く、最もポピュラーです。比較的ゆっくりと効く油粕肥料のため、土壌改良や土壌中の微生物を増やす働きも大きいのが特徴です。菜種の種子を炒るときに加熱しすぎて黒くなっているものや、油分が多く残るものは分解に時間がかかり肥効が遅くなるので注意が必要です。

②大豆油粕

Photo byJing

主に黄大豆が原料で、肥料成分に富みます。昔は窒素肥料の主力でしたが、現在は家畜の飼料や調味料の原料で使われ、肥料としての使用は少なくなりました。窒素の含有量は油粕の中で一番多く、菜種油粕に比べ分解が早いのが特徴です。

③米ぬか油粕

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米ぬかを蒸して搾油した絞りかすになります。飼料用に使われることが多く、肥料としてはリン酸が多いのが特徴です。菜種や大豆の油粕に比べ分解が遅く、肥効も劣ります。

発酵油粕と未発酵油粕の違い

油粕には発酵済みのものと未発酵のものがあり、使い方によっては選択を間違うと失敗する原因になることもあります。それぞれどのような特徴があるかまとめてみました。

未発酵油粕

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未発酵油粕の特徴

  • 発酵が進まないと効果が出ないため、肥料の効き始めに時間がかかる
  • 発酵の過程で熱やガスが発生するため、根に触れると傷むこともある
  • 臭いがきつく室内など密閉空間での使用は難しい
  • 悪臭によってコバエなどの虫を寄せ付ける
  • 未熟な状態だとカビが生えやすい

発酵油粕

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発酵油粕

  • 発酵済みなので、すぐに肥料が効き始める
  • 未発酵のものに比べ臭いが少ない
  • 骨粉入りなど配合成分入りのものもある
  • 追肥としての使い方ができる

元肥としての効果と使い方

元肥としての効果

油粕は土の中の微生物によって分解されてゆっくりと肥料の効果が出るので、植物の生育に長く働くことができます。化成肥料に比べ根への負担も少なく、肥料焼けを起こしにくい利点もあります。

元肥としての使い方

特に未熟な油粕は必ず元肥とし、しっかりと土に混ぜ込み発酵を進めてから利用するようにしましょう。発酵済みのものも土に混ぜ込むことで微生物と触れ合いやすくなり、分解も早く肥効が出やすくなります。

土壌改良としての効果もある

油粕はあくまで肥料であり、土壌改良資材には指定されてはいませんが、土壌中の微生物の食糧源としての見方はできます。微生物の分解が活発に進むと肥沃な土壌が作られます。また化成肥料よりも土が固くなりにくく、フカフカの土づくりができるのです。

追肥としての効果と使い方

粉末油粕を追肥する

長い期間にわたってじっくりと肥料を効かせたい場合に、発酵済み油粕ならば追肥として使用可能です。庭木などへは寒肥として寒い時期に追肥しておけば、ゆっくりと発酵が進み春の生長開始とともに肥効が現れるため効果的です。また、低温期だと虫の発生も抑えられるメリットもあります。

庭木への与え方

庭木など樹木は枝の伸びた先の真下が根の先端部分になります。養分は根の先端から吸収されるのそこに施肥するのが最も効果的な与え方になります。根を傷めないよう溝や穴を少し掘り、油粕と土を混ぜながら埋め戻します。

液体肥料を追肥する

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固形の油粕と違い、養分がすでに吸収されやすい状態のため速効性があります。油粕を水に入れて発酵させることでオリジナルの液肥を作ることが可能です。作り方も簡単で鉢植えやプランター、菜園など広い用途で使用できます。詳しい作り方と使い方は後ほど説明します。

固形油粕を追肥する

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発酵済みの油粕には固形タイプも多く、骨粉や魚粉など別な成分も配合されたものなど種類も様々です。土に混ぜ込まないので施肥量調節しやすいメリットがあります。おおよそ1か月効果が持続します。鉢植えに使用するには固形タイプが使いやすいでしょう。

固形肥料の与え方

鉢植えやプランターへの与え方は、株元から2~3cmは離して与えます。鉢のふちにまくのが良いでしょう。庭木へ使用する場合は粉末油粕同様に、枝の先端の真下に施肥し軽く土をかけましょう。

自分で固形油粕は作れる?

水と油粕を混ぜて練り上げる作り方はあります。他の肥料と合わせオリジナルの配合で作ることもできますが、発酵の臭いがきついなどの難点があり、ご近所に迷惑をかけないように作る場所を選ぶのでなかなか作るのは大変です。手間を考えると市販品を買うことをオススメします。

次ページでは、骨粉入り油粕の使い分けを解説します!

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骨粉入り油粕の使い分けは?

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