アルゴフラッシュとは?
アルゴフラッシュは液体肥料の1種です。ヨーロッパの園芸肥料メーカーが製造している液肥で、その効果の高さには定評があり、ヨーロッパの園芸業界では、フランスのヴィンヤンドリ庭園(ヴィンヤンドリ城内のテラスガーデン)など、プロの園芸職人が管理する場所でも愛用されています。ギネスブックにおいて、28個の植物世界記録を持つことでも有名です。
名前の由来
アルゴフラッシュに含まれている有機物質「アルゼ」が名前の由来です。アルゼは海藻由来の有機物で、遠心分離した状態になると黒や茶色に変色する特徴があります。成分バランスによっては、黄色や緑色にも変化します。このため、アルゴフラッシュ本体の色も変化することがありますが、変色しても効果は変わりません。
においが発生しても植物の生育には影響しないけど、液肥は日光や気温の影響を受けないように、冷暗所で保管しようね。
アルゴフラッシュの弱点
液肥:アルゴフラッシュフラワー液肥1リットル入り3個セット (4-6-7)
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アルゴフラッシュの液肥は、5℃以下の環境に置かれると成分が結晶化して底に沈殿します。逆に高い気温に対しては、上記でも触れたように有機物が発酵してしまうため、容器が膨張してしまいます。このため、園芸店やホームセンターによっては、アルゴフラッシュを取り扱っていない店もあるので注意しましょう。もちろん、結晶化しても器が膨張しても、使用上問題はありません。
結晶化した場合は、よく容器を振ってから使おうね。
アルゴフラッシュは使用する際、水で希釈します。結晶化した成分もそのときに溶かせるので、問題ありませんよ。
アルゴフラッシュの特長
アルゴフラッシュの液肥は「すべてを含んでいる」「バランスがとれている」「吸収率が高い」「純粋である」という4つの特長を有する肥料といわれています。ここでは、アルゴフラッシュが有する4つの特長について紹介しましょう。
特長①「すべてを含んでいる」
アルゴフラッシュの液肥には窒素、リン、カリといった主要な肥料成分は無論のこと、植物の生長に不可欠な鉄分やマグネシウムなどの元素、さらに生長を助ける亜鉛や銅、マンガンなどの微量元素が豊富に含まれています。このため、植物が栄養不足に陥ることなく、すくすくと生長できるのです。
特長②「バランスがとれている」
どんなに優れた栄養成分が含まれていても、多過ぎたり少な過ぎたりとバランスが悪くては、せっかくの効果も台なしです。その点、アルゴフラッシュの液肥に含まれている肥料成分はバランスよく配合されています。さらに植物の生長を促進する微量ミネラル栄養素もバランスよく配合しているので、植物の生育に素晴らしい効果を発揮してくれますよ。
特長③「吸収率が高い」
アルゴフラッシュの液肥に含まれている成分には、植物の生育に最適とされる土壌のpHを弱酸性に保つ効果があります。弱酸性の土壌が最適とされている理由は、肥料成分の吸収率がもっとも高いからです。そのため植物がどんどん肥料の栄養成分を吸収し、生長スピードも増してどんどん大きくなります。
ただし植物によっては酸性、またはアルカリ性の土壌を好む場合もあるので、注意しましょう。
特長④「純粋である」
アルゴフラッシュの液肥には、着色料などのような不純物は一切含まれていません。そのため肥料焼けすることがほとんどありません。肥料焼けの原因の1つは、塩分などの不純物の残留による生育障害です。よって不純物がないアルゴフラッシュの液肥は、肥料焼けを起こしにくい肥料ということになります。
だからといって過信は禁物だよ。用法・用量を守って、正しく使ってね。
次ページからはアルゴフラッシュの効果について解説します!
有機物のアルゼは日光や気温の変化によって発酵する特徴も持っています。その結果、においが発生してしまうんです。