草木灰の作り方・使い方講座!肥料や土壌改良に効果的な与え方は?

草木灰の作り方・使い方講座!肥料や土壌改良に効果的な与え方は?

草木灰は昔から農業や園芸などでよく使われる肥料です。天然の原料で作られる草木灰は、さまざまな成分や効果があるだけでなく、自分で作ることもできます。そこで草木灰の使い方や作り方、さらに効果的な与え方などもまとめて詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.草木灰とは?
  2. 2.草木灰の肥料効果
  3. 3.草木灰の使い方
  4. 4.草木灰の作り方
  5. 5.おすすめの草木灰
  6. 6.まとめ

草木灰とは?

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名前からもわかるように、草や木を燃やして灰にしたものを「草木灰(そうもくばい)」といいます。草木灰は肥料として使えるだけでなく、原料となる草木によって成分や含有量が変わるのも特徴です。なお農業・園芸分野だけでなくガーデニングや家庭菜園、ベランダでのプランター栽培にも使えるのも魅力の1つに挙げられます。

炭酸カリウムが豊富

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天然の草木を燃やして作る草木灰は、炭酸カリウムを多く含んでいるのが特徴です。炭酸カリウムは水に溶けやすい性質があるため、草木灰を堆肥や追肥に利用すると、肥料としての効果が発揮しやすくなります。ただし炭酸カリウムを水に溶かすと強いアルカリ性(pH11程度)になる点に注意が必要です。

pHとは?

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pH(ペーハー)とは「水素イオン濃度」の略称で、水溶液に含まれる水素イオンの濃度のことをいいます。農業・園芸分野では、酸性とアルカリ性のバランスをチェックする際にpHをチェックします。なおpHの値が低いと酸性が強くアルカリ性が弱いということで、pHの値が高いとアルカリ性が強く酸性が弱いという意味です。

土づくりにおすすめ

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草木灰の含有成分には、炭酸カリウムのほかに石灰も多く含まれています。石灰はいわゆる「カルシウム」のことで、野菜などの作物や草木の成長に必要な栄養成分の1つです。石灰は農薬の成分として使われることもありますが、肥料の成分に石灰が含まれている場合は土壌の中和や連作障害対策に使われます。

pHの調整には適していない

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草木灰は酸性が強すぎる土壌の中和に適していますが、pHの調整を目的にした使い方にはおすすめしません。草木灰の水溶液はpH14程度と強いアルカリ性を示すため、pHの調整に使うとアルカリ性の強い土壌になってしまいます。そのため土壌のpH調整が目的なら、草木灰以外を選ぶのがおすすめです。

環境にやさしい

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草木灰の原料は天然の草木なので、環境にやさしいのが特徴です。伐採した木を燃やした木灰も草木灰になりますし、ワラを原料にすればワラ灰になります。さらに大量に集まった落ち葉や枯草なども「草木を燃やして作る灰」に当てはまるので、草木灰に分類されます。

自作もOK

草木灰は園芸店やホームセンターなどで手軽に購入できますが、自作することもできるので、原料となる草木が集められればお金をかけずに草木灰が手に入ります。しかも剪定後の枯れ枝や落ち葉などであれば、本来ごみとして処理するものが原料になるので、処理にかかる費用も削減することができ、一石二鳥です。

100均にもある

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自作もOKですが、「手軽に試してみたい」という人には100均ショップの草木灰もおすすめです。プランター栽培や花の手入れなどに使う場合、容量が多いと使い切れずに困ってしまいますが、100均ショップの草木灰は使い切りサイズなので、値段だけでなく量も使いやすいためお試し商品として人気があります。

100均の草木灰を使う際の注意点

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100均ショップの草木灰は手頃な値段と使い切りサイズが魅力ですが、購入する前には必ず商品の注意書きを確認してください。草木灰を肥料や堆肥として使う場合は、別の肥料と混ぜるのが基本ですが、中には草木灰と相性が悪いものもあるため、注意書きを確認せずに100均商品を購入すると使えない場合もあります。

ボタ爺

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次も草木灰の特徴と効果について紹介するぞ!

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草木灰の肥料効果

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