スベリヒユの食べ方!食用雑草・スベリヒユのおすすめレシピをご紹介!

スベリヒユの食べ方!食用雑草・スベリヒユのおすすめレシピをご紹介!

スベリヒユをご存じですか?どこでも見かけるこの雑草、意外にも食べられる野草なんです。近年その効能に注目が集まっています。その効能とは?食べ方は?伝統のレシピは?世界での注目が高まっているスベリヒユの栄養や食べ方、レシピや注意点までくわしくお伝えします。

記事の目次

  1. 1.スベリヒユとは
  2. 2.スベリヒユの名前の由来
  3. 3.食用としてのスベリヒユ
  4. 4.スベリヒユの栄養と効能
  5. 5.スベリヒユのレシピ
  6. 6.スベリヒユの採取のしかた
  7. 7.スベリヒユの他の植物との見分け方
  8. 8.まとめ

スベリヒユとは

スベリヒユ
Photo byWikimediaImages

畑の雑草

スベリヒユは、すべりひゆ科の一年草です。夏に黄色い小さな一日花をつけます。花は朝開いて、夕方までにはしぼんでしまいます。畑や空き地、公園などの地面に這うようにして茂るので、見かけたこともあることでしょう。コンクリートの隙間に生えていることもあり、身近にある雑草のひとつです。

農家の嫌われもの

スベリヒユは多肉植物であるため乾燥と日照りに強く、梅雨が明けると畑にはびこる、生命力の強い植物です。そのため、駆除しにくい有害雑草として農家の人たちからは嫌われています。しかしこのスベリヒユ、昔から食べられる薬草としても利用されてきました。

スベリヒユの仲間は?

マツバボタン

出典:写真AC

ガーデニングでおなじみのマツバボタンは、スベリヒユ科スベリヒユ属の植物で、雑草のスベリヒユとは近縁種です。大型の花を咲かせ、花色も様々で華やかです。

ポーチュラカ

出典:写真AC​​​​​​

花すべりひゆの名前でも親しまれているポーチュラカも、スベリヒユ科スベリヒユ属の一年草です。高温と乾燥に強く、手入れもあまりいらないことから、近年では夏の花壇の定番になりました。

スベリヒユの名前の由来

スベリヒユ

スベリヒユは「滑り莧(すべりひゆ)」または「滑莧(すべりひゆ)」と表記します。この名前は、葉を指で押すと水気が出て、指が「すべる」から「すべりひゆ」と名付けられたという説がひとつあります。もうひとつは、茹でるとぬめりが出て、舌触りが滑るようだという「まるで滑る莧のよう」から変化して「すべりひゆ」になったという説があります。

ヒユとは関係がない

「すべりひゆ」の「ひゆ」は、食用のヒユからとられたといわれています。実がヒユによく似ていて、ぬるぬるとするところがまさに「滑り莧(すべりひゆ)」の感じがありますね。平安時代には「うまひゆ」の名前で食用されていました。しかし、植物学的にはヒユとはなんら関係がありません。

スベリヒユの別名

スベリヒユは別名「仏耳」といい、これは主に鹿児島で使われています。山形では「ひょう」と呼ばれ、お正月の縁起物として食用されています。漢方では生薬名を馬歯莧(ばしけん)といい、利尿剤などに利用されます。また、乾燥したものを「五行草茶」として煎じて飲用します。

スベリヒユとは

  • 身近にみられる雑草
  • 名前の由来はぬめりを持つことから
  • 古くから食用にされていた
  • マツバボタンやポーチュラカは近縁種

食用としてのスベリヒユ

日本では昔から食用に

万葉集にすでに歌に詠まれているように、スベリヒユは昔から食べられる野草として利用されてきました。沖縄では「ニンブトゥカー」という名前で親しまれ、サラダやあえ物に使われます。荒地にもよく茂るスベリヒユは、野菜が少ない時期の貴重な食べられる野草として、各地で料理に使われてきた歴史があります。

山形県では郷土料理

山形県ではスベリヒユのことを「ひょう」と呼び、干して保存食とした「ひょう」を油揚げや人参などと一緒に煮たものを「ひょう干し」といってお正月に食します。かって度重なる飢饉に見舞われた江戸時代に、山形では藩をあげてスベリヒユの栽培をおこない、干して保存食としたものを飢饉に備え、結果多くの命を救ったという記録が残されています。

韓国での食べ方

日本だけでなく、お隣の韓国でもスベリヒユは食べられる野草としてナムルにします。「ビルムナムル」といい、スベリヒユ特有のぬるぬるした感触で、健康的なナムルです。

世界各地での食べ方

フランスでの食べ方

フランスでは「プルピエ」という名前で栽培されています。生のままサラダに入れたり、スープに入れて食する、立派なフランス料理の食材のひとつです。

イギリスでの食べ方

イギリスやアメリカなど英語圏では「パースレーン」または「パースレイン」と呼び、食べられるハーブのひとつに数えられています。主にサラダで、ほかにもスープや炒めて食べることもあり、栄養のあるヘルシー野菜として注目されています。栄養成分や効能に関する研究も近年行われています。

トルコでの食べ方

トルコではトルコ料理の材料としてよく食べられる野菜です。食用としてスーパーにも売られています。サラダだけでなく、炒め物、煮物など幅広い料理に使われます。

中東での食べ方

中東ではファトゥーシュと呼ばれるピタパン入りサラダに、スベリヒユをよく入れます。野菜として市場で売られています。

じつはスーパーフード!

現在の日本では、食べられることも少なく、雑草として嫌われることの多かったスベリヒユ。ところが最近になってスベリヒユは、栄養があり健康に効果のあるスーパーフードとしてにわかに脚光を浴びるようになりました。

食用としてのスベリヒユ

  • 食べられる野草として重宝されてきた
  • 世界各地でも料理されている
  • 栄養成分や効能が注目され始めている

スベリヒユの栄養と効能

パースレイン
Photo by T.Tseng

栄養豊富なスベリヒユ

スベリヒユは食物繊維が豊富で、さらに皮膚を健康に保つ効果があるビタミンA、疲労回復を助けるビタミンB、美肌に欠かせないビタミンCなど、ビタミン類が豊富に含まれています。また、マグネシウム、カルシュウム、、鉄、カリウムなどのミネラルも豊富です。一般の野菜に負けない高い栄養を誇ります。

注目のオメガ3系脂肪酸

最近になってスベリヒユは、αリノレン酸(オメガ3系脂肪酸)を多く含む食品であることがわかってきました。αリノレン酸は、体内では生成できない必須脂肪酸です。さらに、リノール酸などほかの脂肪酸もバランスよく含み、αトコフェロール、アスコルビン酸、グルタチオン、βカロテンも含んだ抗酸化作用が高く、健康効果のある食品として注目され、パースレーンの名でサプリメントも販売されています。

抗菌効果

中国では、スベリヒユを漢方薬のひとつとして古くからその効能に注目してきました。中国では現在でもスベリヒユの効能に関する研究が盛んで、フラボノイド類を含み、抗菌作用が高いという研究報告がされています。日本でも、虫刺されに生葉の汁をつけるとよく効く、いぼやたむしに汁をつけると効果あり、という民間療法が知られています。

様々な効果がある五行草茶

昔から民間療法では、スベリヒユを煎じて飲むと利尿効果があることが知られていました。アメリカインディアンにも、頭痛や胃痛の時にスベリヒユを煎じて飲む療法が伝わっています。漢方薬では馬歯莧(ばしけん)の名で知られ、効能としては消炎、膀胱炎、肝臓病、ニキビ、強壮などがあげられます。「五行草茶」の名でも販売され、簡便に飲むことができます。

スベリヒユの栄養と効能

  • 栄養豊富な健康野菜
  • 必須脂肪酸を含み、抗酸化作用がある
  • 抗菌作用や利尿作用など様々な効能がある

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スベリヒユのレシピ

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