秋まき・秋植え野菜のメリット
秋まき・秋植えは、冬に向かってどんどん気温が下がるため、あまり栽培に適していないとあきらめていませんか。秋からでも十分家庭菜園で植えられる野菜はたくさんあります。まずは秋まき・秋植えのメリットについて押さえておきましょう。
秋に植える野菜のメリット①病気や害虫が出にくい
病気や害虫は、一般的に高温多湿の状況下で発生しやすい傾向にあります。秋から冬にかけての時期は気温も下がっていき、雨も比較的少ない時期に当たるので、特に農薬を控えたいという方にはおすすめの栽培時期です。
秋に植える野菜のメリット②甘くなりやすい
外気温が低いと、作物は体内の水分を糖分に変えて凍結しないようにします。これによって冬の野菜は甘味をつよく感じられるという仕組みです。秋に植える野菜は冬に収穫期を迎えるものも多く、甘味ののった野菜を楽しむことができます。
秋に植える野菜のメリット③収穫期が長い
暖かい時期に野菜を育てていると、生育は早いものの育ちすぎてしまい、すぐに収穫適期が過ぎてしまった、ということはありませんか。秋から育てて冬に収穫期を迎える野菜は、寒いので生育が遅く、収穫期を迎えてもなかなか抽苔しないというメリットがあります。
秋まき・秋植え野菜の注意点
秋に植えられる野菜を育てる場合に留意しておいてほしいポイントをご紹介します。あらかじめ要点を知っておき、慌てることなく気長に栽培を楽しんでください。
秋に植える野菜の注意点①日照時間が短い
秋からの栽培はどうしても日照時間が短くなってしまいます。光が少ないと光合成ができず、あまり健全に生育できません。秋苗を植える場合には、日当たりの良い場所を選んで植えてあげることが大切なポイントになります。
秋に植える野菜の注意点②発芽、生育が遅い
気温が下がるにつれて、発芽や生育はどんどん遅くなっていきます。家庭菜園を始めたばかりの人は、種まき後になかなか発芽しないと不安になってしまうかもしれませんが、秋から冬にかけての寒い時期には仕方のないことです。もし種をまき直すべきか悩んだ時は、優しく地面を掘って芽が出ていないか確認するとよいでしょう。
秋植え野菜は保温資材を使うのも手
もっと生育のスピードを高めたいときは、ビニールトンネルや不織布などの被覆資材をつかうのも一つのアイディアです。ただし場合によっては内部の気温が上がりすぎることもあるので、換気などのこまめな管理も大切になります。
秋に植える野菜の注意点③凍結に注意
11月中旬以降になると気温が氷点下を下回るような寒い場所では、野菜が凍ってしまうことがよくあります。野菜が凍った状態で収穫すると食感や味が変わってしまい、野菜自体も傷みやすくなるので溶けるのを待ってから収穫しましょう。大根などは土寄せをして地下部を凍結から守ってあげることも大切です。
家庭菜園でおすすめの秋まき・秋植え野菜【葉菜10選】
では家庭菜園で秋から植えられる野菜についてご紹介していきます。なおここでご紹介する種まきや植え付けの時期はあくまで目安であり、育てる品種によっても大きく差が出るため、実際には種の袋に書いてある説明をよく読んで植える品種を決定してください。
①キャベツ
家庭菜園の定番野菜ともいえるキャベツ。特に秋から育てて冬に収穫するキャベツは、ずっしりと重たく甘味が強い点が特徴です。寒くなってくると病害虫の発生も減ってくるので、農薬もあまり使わずに育てられます。ただし秋苗で育てるキャベツは、夏に種まきをして育苗しなくてはなりません。夏の育苗はコツがいるので、初心者は苗の購入がおすすめです。
種まき | 7月~9月 |
植え付け | 9月~10月 |
収穫 | 10月~3月 |
おすすめ品種
【タキイ種苗】彩音キャベツ 1.4ml
参考価格: 590円
タキイから販売されている彩音(あやね)という品種は、とても栽培しやすく太りのいい品種です。甘みが強く耐病性にも優れることから、専業農家にもよく育てられています。抽苔が遅いという特徴があるので、たくさん育てて長く楽しみたいという方に特におすすめです。
ボタニ子
次は「白菜」を紹介します!