大切な人に贈る花を選ぶ条件とは
美しい花は、誰かに贈るアイテムとして大いに活躍します。誕生日や父の日や母の日など特別な日のギフト、季節ごとのイベント、大切な方へのプレゼントと、いろいろな場面が思い浮かぶでしょう。贈る花を選ぶ条件も、いろいろあります。見た目の美しさや、贈る季節に見頃を迎えることも大事ですが、その花が持つ花言葉の意味も重視される条件です。
ネガティブな意味の花言葉は意外に多い
美しい花についている花言葉というと、ポジティブな意味の花言葉を連想する方が多いでしょう。ところが調べてみると、案外ネガティブな意味の花言葉が多いのです。「裏切り」や「不安」といったネガティブな行為や感情を表す花言葉や、「呪い」「死」という不吉で怖い意味を持つ花言葉もあります。このような花言葉を持つ花を、ギフトやプレゼントにするのは避けたいですね。
両方の意味の花言葉を持つ植物も多い
花言葉は、1つの花に複数ついている場合がほとんどです。ポジティブな意味の花言葉と、ネガティブな意味の花言葉の両方を持つ花や植物も珍しくありません。むしろ、花言葉の意味が、ポジティブ・ネガティブのどちらか一方に偏っているほうが珍しいでしょう。しかも花や植物によっては、種類別・色別で違う意味の花言葉を持つものもあります。
怖い・不吉な意味の花言葉は黄色や黒の花に多い?
色彩豊富な花や植物は、全般的な花言葉のほかにも、色別の花言葉がつけられている場合が多いです。花色はその花の印象に大きく影響する要素であるため、花言葉の意味にも大きく関わってくるのでしょう。全般的な花言葉と、色別の花言葉の意味が大きく異なる花もあるほどです。しかし、そのなかでも黄色や黒色には、ネガティブな意味の花言葉がつけられることが多いといわれています。
黒い花が怖い・不吉とされる理由は?
黒い花が怖い・不吉とされる理由は、黒色が持つイメージが大きいといわれています。黒は暗闇を連想させることから「死」や「暗黒」といった暗いイメージが強い色です。このため、黒い花には怖い意味や不吉な意味の花言葉がつけられる傾向が強いといわれています。一方で、黒い花の持つ独特のシックな雰囲気から、ガーデニングや花束の差し色として愛用されることも少なくありません。
黄色い花が怖い・不吉とされる理由は?
黄色というと「ビタミンカラー」とも呼ばれ、明るい印象が強い色ですね。ところが花言葉になると、ネガティブな意味のものをつけられることが多いです。これは西洋では黄色が「ネガティブな意味を持つ色」として扱われていることに由来しています。特に中世のヨーロッパでは、黄色は「裏切り」「排斥」「嫉妬」「堕落」などを意味する色とされていました。
もともと花言葉は西洋発祥の文化なんだ。だから西洋人が持っているイメージや慣習が、大きく影響しているんだよね。
黄色がネガティブカラーとされた由来は?
黄色がネガティブな意味を持つ色とされた理由は諸説ありますが、現時点では不明です。なお、有力視されている説に「キリストを裏切ったユダが、黄色い服を着ていたから」という説があります。
花束を贈る際の注意
ギフトやプレゼントとして、花束を贈る際は、ポジティブな意味の花言葉を前面に出しましょう。メッセージカードに花言葉を書いて添えておけばOKです。ネガティブな意味の花言葉が多い黄色い花や黒い花にも、ポジティブな意味の花言葉を持つものはあります。それらの花を花束に加える場合は、メッセージカードを使ったり、ポジティブな意味が強い花と組み合わせたりすればフォローできますよ。
黄色い花は明るい印象の花束に、黒い花はシックな印象の花束に利用できます。花言葉が怖いからと、使わないのはもったいないですよね。
花言葉を上手にフォローして、素敵なギフト・プレゼントに仕上げようね。次ページは「怖い・不吉な意味の花言葉を持つ植物17選」だよ。
中世ヨーロッパでは、裏切り者の玄関を黄色く塗る、異教徒に黄色い服を着せるなど、怖い慣習がありました。