オカワカメ(雲南百薬)とは?
オカワカメの基本情報
オカワカメ
- 科目:ツルムラサキ科
- 属名 アカザカズラ属
- 和名:アカザカズラ
- 学名:Anredera cordifolia
- 別名:雲南百薬、琉球百薬
オカワカメは熱帯アジアや熱帯アフリカ原産で、寒さに弱く暑さに強い多年生植物です。小さくてかわいらしい花が咲くため観賞用としてはもちろん、緑のカーテンとしても利用されています。また全体に多くの栄養が含まれているため、葉や茎、球根まで食べられる万能な野菜としても扱われています。
名前の由来
オカワカメは、別名「雲南百薬」とも呼ばれます。昔、オカワカメの原産地である南アメリカから、薬膳で有名な中国の雲南省に渡ったときにオカワカメの栄養・効能が認められ、雲南百薬の名前がついたといわれています。
オカワカメの仲間
オカワカメの仲間に「ツルムラサキ」という植物があります。オカワカメと同様、葉や茎も食べられます。粘り気があり、味はホウレンソウに似ています。しかし、ビタミンCやカルシウム、鉄分などを多く含んでいてホウレンソウよりも栄養価は優れているのです。
ボタニ子
ワカメとの違い
ワカメとオカワカメは、どちらも「ワカメ」という名前がつきますが、ワカメは海藻でオカワカメは野菜です。当然、種類が異なります。オカワカメは、食感や見た目が海藻のワカメと似ているため、「丘のワカメ=オカワカメ」と呼ばれるようになりました。
オカワカメの特徴
葉の特徴
葉の形状
葉は明るい緑色で、大きさは4~13cmほどのハート型です。光沢があり、ゴムのような肉厚の触感で、加熱すればぬめりが出てきます。まるでワカメのような見た目になるのが特徴です。
葉の栄養
葉には、ミネラルや葉酸、マグネシウム、カルシウム、ビタミンAなどの成分があります。栄養価が高く、近年は健康野菜として注目されているのです。また、葉の付け根にはむかごが作られ、これも食べられます。
ボタニ子
葉にはこんなにたくさんの栄養が含まれているんだね。まさに百薬!
花の特徴
オカワカメの花は、気温が低くなって、成長が終わる前に一斉に咲き始めるのが特徴です。クリーム色の小さい花が長さ30cmほどの穂状に咲き、甘くてよい香りが周囲に漂います。華やかとはいえないかもしれませんが、かわいらしい花は見る人の目を楽しませてくれるでしょう。
ツルの特徴
オカワカメのツルは真っ直ぐに伸び、成長がとても早いのが特徴です。そのため、夏には暑さ対策として緑のカーテンとして栽培する人も多いです。葉がそれほど厚くないため、ゴーヤとはまた違う、景色が見渡せる涼しげなカーテンに仕上がります。
次のページでは育て方について見ていきましょう!
見た目や食感も似ているんだね!