スベリヒユのレシピ
様々な効能が期待できるスベリヒユですが、どんな食べ方ができるでしょうか。簡単に作れて、食べやすいレシピをご紹介します。
サラダのレシピ
サラダに生のまま使う場合は、やわらかい若い芽の部分を摘んで使うようにしましょう。シャキシャキとした触感の野趣あふれるサラダになります。
スベリヒユのヨーグルトドレッシング
ヨーグルトに塩コショウとオリーブオイルを加え、よく混ぜ合わせます。ここに、粗みじん切りした生のスベリヒユを加えます。食べる直前に、トマトとスライスオニオンのサラダに加えます。スベリヒユの食感がアクセントになり、さっぱりしたさわやかなサラダです。
炒め物のレシピ
スベリヒユはクセがないので、いろんな料理に使うことができます。ほうれん草と同じような感覚で卵とじに。さっと炒めて肉料理の付け合わせにも。天ぷらもおすすめです。
スベリヒユとベーコンのオリーブオイル炒め
フライパンにオリーブオイルを熱してにんにくを入れます。香りが立ったらベーコンを入れて炒め、スベリヒユを入れます。最後に塩コショウで調味して出来上がりです。スベリヒユのしゃきしゃき感が美味しさのポイントです。
和え物のレシピ
スベリヒユは茹でて、胡麻和え、おひたし、白和えなどで利用できます。和食とは好相性です。さっとゆでるだけで柔らかくなりますので、普段の食卓にぜひ取り入れましょう。
スベリヒユの納豆辛子醤油和え
スベリヒユは熱湯で1~2分茹でて、水にさらします。辛子と醤油を合わせ混ぜ、納豆と粗く切ったスベリヒユを和えます。粘りのあるスベリヒユを、さらに粘る納豆と合わせた、ヘルシーな小鉢です。
伝統のレシピ
代表的なスベリヒユの伝統料理は、山形県の郷土料理、ひょう干しの煮物です。スベリヒユを干したひょう干しは乾物なので、前日から戻しておきます。油揚げ、ニンジン、ちくわなどを加えて、醤油や酒、砂糖などで調味して煮ます。
島豆腐の和え物
沖縄ではスベリヒユをニンブトゥカーといい、おひたしや刺身のつまなどいろいろな料理に使います。茹でたスベリヒユを、島豆腐であえると沖縄らしい白和えになります。
スベリヒユのナムル
茹でたスベリヒユを、ニンニクや醤油、砂糖、ごま油などを混ぜたナムルのたれと和えます。
スベリヒユの採取のしかた
スベリヒユは日当たりのいい庭や空き地、畑などに生える雑草です。畑や田んぼは基本的に私有地ですから、勝手に踏み込むことのないようにしましょう。場所によっては農薬や除草剤がかかっていることもあります。動物の糞尿が付着している恐れもあります。周囲の環境もよくチェックして、採ってきたらよく洗ってから使うようにしましょう。
生食する場合は若い芽で
成長して大きくなったものは、葉が固くなり、シュウ酸が蓄積します。シュウ酸は結石の原因となりますので、生長した葉を生で食べすぎないように注意しましょう。
スベリヒユの他の植物との見分け方
スベリヒユには似た植物があります。なかには毒性があるものもあります。代表的な植物との見分け方をまとめました。
マツバボタン
マツバボタンは園芸種なので、植えられている方も多いことでしょう。スベリヒユの近縁種です。見分け方は、葉がマツバボタンのほうは細く、花も大型です。花も赤やピンク、オレンジと華やかな色なので、見分け方は容易で間違えることは少ないかもしれませんが、間違えて食べても毒性はなく、スベリヒユと同じように食用にできるので問題ありません。
ポーチュラカ
ニューポーチュラカまたは花すべりひゆの名前で販売されている、スベリヒユの園芸種です。見分け方は、花が大型で、赤やピンクと華やかなので、花が咲けばすぐにわかりますが、花が咲くまではほとんど見分けがつきません。しかしこれも毒性はなく、スベリヒユと同じように食用にできますから料理に使っても問題ありません。
コニシキソウ
スベリヒユと同じような日当たりのいい場所を好み、這うように広がる姿がよく似ています。が、これには毒性があるので要注意です。見分け方としては、葉が多肉質ではなく、スベリヒユのようにすべすべツルツルしていません。葉に黒い斑があります。切ると乳白色の汁を出し、これに毒性があり、触るとかぶれます。食用ではありませんので間違えないようにしましょう。
マンネングサ
多肉植物で、黄色の小さな花が咲くので、スベリヒユと間違えるかもしれません。見分け方としては、葉や茎の色がスベリヒユより明るい黄緑で、葉がスベリヒユよりも細く尖った印象を受けます。特に毒性はありませんが、食用でもありません。
コミカンソウ
コミカンソウ科の一年草で、スベリヒユと同じように空き地や畑でよく見かける雑草です。生え始めた頃が、スベリヒユとよく似ています。見分け方としては、葉が多肉質ではなく、スベリヒユのようにツルツルしていないので、触ってみればわかります。生長すると小さなミカンのような実をつけます。毒性はありませんが食用でもありません。
スベリヒユの注意点
- 採取する際は周囲の環境もチェックしよう
- 毒性がある植物と間違えないように注意しよう
- 生食は若い芽で
まとめ
食用できる雑草、スベリヒユをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。いつも足元にあった雑草がそんな力を秘めていたなんて、あらためて、植物の世界は奥深いと感じました。スベリヒユはあっさりしていてクセがなく、料理に使っても、言わなければ誰も雑草だとは気付かないでしょう。注目される健康食材、スベリヒユを、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてくださいね!
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出典:写真AC