ハロウィンや冬至にかぼちゃが使われる理由
ハロウィンにかぼちゃを使うわけ
ハロウィンの起源は、古代ケルト人のお祭りです。本来、ジャック・オ・ランタンといえばカブでした。ケルト文化が残る地域では現代でもカブが使われています。ハロウィンがアメリカに伝わった際に、アメリカではカブがあまり作られておらず、代わりによく穫れて加工しやすいかぼちゃが使われました。その後日本にも伝わり、ハロウィンといえばかぼちゃとなったのです。
ボタニ子
ハロウィンの詳しい由来やジャック・オー・ランタンについては、こちらの記事でご紹介しています。
冬至にかぼちゃを使うわけ
かぼちゃは、南京(なんきん)とも呼ばれ、冬至に食べる「冬至の七種(ななくさ)」のひとつです。冬至は昼の時間が一番短く、この日を境に昼が長くなるため、太陽が生まれ変わるめでたい日とされています。そして、この日に食べるといいといわれているのが「ん(≒運)」の付く食べ物です。「ん」が2回つく冬至の七種はさらに運を重ねる縁起物とされています。
かぼちゃの旬や見分け方
かぼちゃの旬
かぼちゃの旬は、10月~2月の秋から冬の時期にかけてです。7月~12月に収穫されたかぼちゃを寝かせておくことにより、水分が抜けて甘みが増します。収穫直後のかぼちゃは水が多く甘みがないので、収穫したばかりのかぼちゃを手に入れたときは、2週間~1カ月程度涼しいところに置いておきましょう。へたがひび割れてきたらおいしく食べられますよ。
おいしいかぼちゃの見分け方
①まるごとの場合
ヘタがコルク状に枯れて締まっているものは熟しています。ヘタの周辺が盛り上がっているもの、ごつごつしていて、左右対称のものがよいかぼちゃです。皮は硬くて、つやのあるものを選びましょう。緑一色のものと一部がオレンジ色のものはどちらでも問題ありません。オレンジ色の部分は中の色と同じといわれているので、色が濃いものを選ぶとよいでしょう。
②カットされている場合
カットされている場合も、まるごとのときと同じように、ヘタや皮の状態が目安になります。また中の色がオレンジ色の濃いものを、皮と身の境目がしっかりしているものを選びましょう。中の種がしっかり大きいものや、ワタがきれいなオレンジ色で詰まっているものは熟してから収穫されているものなので、甘くておいしいですよ。
冬のイベントにはかぼちゃ料理を食べよう
かぼちゃは、電子レンジを使う、煮る、つぶす、和えるなど、それほど手間を掛けなくてもさまざまな料理に使えます。栄養もあり、和食洋食問わず食卓に簡単に取り入れられ、季節感を演出できるかぼちゃは、冬のイベントに向いています。ぜひ、かぼちゃ料理でハロウィンや冬至を楽しんでみてくださいね。
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出典:写真AC