ライラックは、ハート型の葉や、円すい型の花房が美しい落葉性高木です。白色やピンク色の花をたくさん咲かせるのが特徴で、庭に明るい印象を与えてくれる植物として親しまれています。
園芸部類 | 花木、庭木 |
形態 | 落葉性高木 |
樹高・草丈 | 1m〜6m |
花の色 | 白、赤、青、紫、薄紫、ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 開花時期が長い、芳香がする、シンボルツリー |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ライラックは小さな花がいくつも集まった、房のような咲き姿が特徴です。和名で「紫丁香花(ムラサキハシドイ)」フランス語で「リラ」という別名もつけられています。開花時期には甘くて優しい香りが楽しめるのが魅力で、香水やフラグランスの原料としても利用されています。
ライラックの花言葉は?
ライラック全体には「思い出」「謙虚」「友情」という花言葉がつけられています。また、ライラックには色別に素敵な花言葉がつけられており、贈り物にもおすすめの植物です。
■良品庭木■超コンパクトタイプ姫ライラック セント アンド センシビリティー ピンク 5号ポット苗
参考価格: 2,980円
姫ライラックのセントアンドセンシビリティーは、ライラックの中でもコンパクトタイプの品種です。4月〜5月にかけてピンク色の小さな花を咲かせます。花付きがよく、濃いピンク色のつぼみをたくさんつけるのが特徴です。
サイズ | 5号ポット |
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樹高 | 60cm〜90cm |
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■良品庭木■姫ライラック ミスキム4号ポット苗
参考価格: 1,480円
ミスキムは、薄紫色や青色、白色のグラデーションが美しい品種です。紫色の花芽をたくさんつけ、開花すると鮮やかな青色や薄紫色の花を次々と咲かせます。
サイズ | 4号ポット |
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樹高 | 80cm〜150cm |
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植え付け時期 | 12月〜3月 |
植え替え時期 | 12月〜3月 |
肥料の時期 | 2月、6月 |
剪定の時期 | 6月〜7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜6月 |
ライラックは地植えでも鉢植えでも育てられます。地植えの場合は縦にも横にも大きく成長するため、十分なスペースを確保してから植え付けましょう。鉢植えの場合は、基本的には1つの鉢に1株ずつ植え付けます。
ライラックは、日当たりと風通しのよい場所で管理してください。日当たりの悪い場所で育てると葉が黄色く変色したり、花付きが悪くなったりします。屋外、室内どちらでも育てられますが、小さな花をたくさん咲かせるため、室内で管理すると花後に花がらがポロポロと落ちて、床を汚す恐れがあるので注意が必要です。
ライラックは、排水性の高い用土で育てましょう。市販されている「草花用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。地植えにする場所が粘土質の場合は、川砂や腐葉土をたっぷりとすき込んでから植え付けていきましょう。
地植えでライラックを育てている場合は、完全に根付いてしまえば降雨のみで十分です。しかし、夏場にあまりにも地面が乾燥しているようならば、朝や夕方の涼しい時間帯に水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾ききってから、鉢底から水が流れ出る程度にしっかりと水を与えます。
肥料は2月に「寒肥」として、油かすや鶏糞などの有機質肥料を株元に適量与えてください。また、花後の6月に「お礼肥」として緩効性の化成肥料を与えます。植え付けの用土に元肥として、緩効性の肥料肥料を混ぜ込んでおいても構いません。肥料の与えすぎは、肥料やけで枯れる原因となるため、規定の分量を守って施しましょう。
アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、ライラックの成長に必要な栄養分を吸汁するため、ライラックが栄養不足で枯れる恐れがあります。アブラムシの数が少ない場合は、ガムテープなどに貼り付けて駆除しますが、大量発生した場合は殺虫剤を散布して駆除してください。
カイガラムシは、名前のとおり貝殻のような硬い甲羅をもつ害虫です。殺虫剤が効きにくいのが特徴で、歯ブラシなどを使用して払い落として駆除します。剪定を怠っていたり、湿度の高い環境で管理していたりするとカイガラムシが発生しやすくなるので、風通しのよい場所で育てましょう。
うどんこ病はカビが原因で発生する病気です。感染した部分が、うどん粉をまぶしたような白い粉をふくのが特徴で、光合成が妨げられて枯れてしまいます。感染した部分は薬剤を散布しても治せないので、他の部分への感染を防ぐためにも、早めに切り取って処分しましょう。
ポット苗の状態でライラックを購入する場合は、葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を選びましょう。落葉期の場合は、新芽がたくさんついている苗を購入してください。
地植えの場合は植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために2年〜3年に1回は植え替えをしましょう。
ライラックは耐寒性が強く、地植えでも冬越しができます。しかし、寒冷地の場合は、雪や霜が当たると株が傷んでしまう恐れがあるため、マルチングをしてから冬越しさせるのがおすすめです。
ライラックは、株分けや挿し木で増やしていきましょう。
出典:写真AC