ライラック（リラ）の花言葉とは？白・紫・青など色別の花言葉はある？

みなさんは、ライラック（リラ）の花をご存知ですか？春の季節になると可愛らしい小花をたくさん咲かせ、その可愛い花は芳香します。今回はライラックの基本情報や、色ごとの花言葉、ライラックのおまじないなどをご紹介します。

ライラックは和名でムラサキハシドイ（紫丁香花）といいます。日本ではライラックを「リラ」と呼ぶこともあり、この「リラ」はフランスでのライラックの名称です。ライラックは寒さにとても強く、北海道などの寒冷地で人気のある花木です。暖かくなり始めた春の季節になると開花し、白、紫、青、赤などの甘い香りがする小花をたくさん咲かせます。また、ライラックの香りは、香水の原料に使われています。

ライラックはモクセイ科の花木ですが、モクセイ科は「金木犀」や「ジャスミン」など、いい香りのする花木がライラックの仲間です。ライラックは白、紫、青、赤をベースに様々な花色の種類が存在します。代表的なもので早咲きで白い花の「アルバ」（上記写真）、紅紫色の落ち着いた雰囲気の種類「ルブラ」、藤紫色の花の「ビオラケア」など、さまざまな種類のライラックがあります。園芸店や花屋で見かけたら、品種を調べてみるのも面白いですよ。

ライラックの花言葉は、「友情」「謙虚」「思い出」です。花言葉だけ見ると、懐かしい友人や知人に贈りたくなりますね。実際、ライラックは花束にして贈り物にも人気の花です。懐かしい友人や知人、恩師などに会う際にプレゼントするといいかもしれません。

白のライラックの花言葉は、「青春の喜び」「無邪気」です。真っ白な花色が、純真なこども時代の思い出を彷彿させるような花言葉ですね。この花言葉は、フランスで白いライラックを「青春のシンボル」としていたことに由来します。

紫色のライラックの花言葉は、「初恋」「恋の芽生え」です。恋のワードの由来は、ライラックの葉の形がハートのような形をしていることに由来するとされています。ライラックの紫色は、淡くキレイな色をしているため、「ライラックカラー」という色の名称にもなっています。

青色のライラックの花言葉は、今のところないようです。そのため、ライラックの青色の花言葉は共通の花言葉である「友情」「謙虚」「思い出」です。

ライラックは、調べると「不吉」というワードが出てきます。その理由は、イギリスのライラックにまつわる悲しい言い伝えが関連しています。

イギリスの貴族の男が田舎の娘に恋をし、ふたりは身分の差を乗り越え婚約をします。しかし、男は別の女性に心変わりし、田舎の娘を捨てます。捨てられた娘は、ひどく傷つき自ら命を絶ちます。娘の墓に友達が紫のライラックを供えたところ、たった一晩で白色に変色してしまったのです。

この悲話から、婚約している友人に紫色のライラックを贈ると不吉、といわれるようになったそうです。

ライラックには、可愛らしい恋のおまじないがあります。ライラックの花びらは、基本的に4枚ですが、まれに5枚の花びらのライラックがあるそうで、そのライラックは「ラッキーライラック」と呼ばれ、5枚の花びらのライラックを見つけたら、黙って飲み込むと、「愛する人が永遠に心変わりしない」といわれています。

いかがでしたか？ライラックの花は、春の時期に可愛らしい花をたくさん咲かせ、その花言葉は青春時代を思い出すような、なんだか懐かしくなるような言葉の意味があります。春の季節になると、新生活がスタートしたり、何かと慌ただしい日常が過ぎていきますが、ライラックの花を見かけたら旧友との思い出を巡らせるのもいいでしょう。