ケト土を使った苔玉の作り方
すごく不思議な土だね!園芸初心者は何から使うのがいいのかな?
ボタニ子
初めて使うなら苔玉がいいかな!
ケト土を使った苔玉の作り方をご紹介します。苔玉はいろいろな種類の植物で作ることができます。小さな木の苗、草花、球根、観葉植物…それら合わせて寄せ植えも楽しめます。作り方もお手入れも簡単なので、お子さんと一緒に作ってみるのもおすすめです。
材料
ここでは入手しやすい苗で、手のひら大の草花苔玉の作り方をご紹介します。
材料は
- 苗(宿根草、ワイヤープランツ) 1株ずつ
- はいゴケ 1パック
- 木綿の糸(黒 ボタンつけ用の太いもの)
- ケト土
- 水苔
- 赤玉土
- メネデール
作り方①土作り
ゴム手袋を着用し、ケト土7:赤玉土1.5:水苔1.5の割合で用意します。水苔を1cmくらいに刻み、スポイトで水を含ませておきます。全体を混ぜる時に入っている硬い枝や小石などがあれば取り去り、スポイトで水を足しながら、耳たぶくらいの柔らかさになるまでよく混ぜます。
泥んこ遊びみたいで楽しい!童心に帰るわ。
作り方②苗の準備
球形を維持するためには苔玉の中に植物の根が行き渡っていることが大切です。根の周りの速いワイヤープランツや宿根草が初心者には扱いやすいでしょう。用意した苗を鉢から抜いて割り箸でつつくように土を落とします。根鉢の端を崩し、根元は必ず土を落とします。
ボタニ子
根鉢の土は2/3は落とします。根を切らないように慌てず!丁寧に!乾燥が気になるようなら、スポイトで少し水を与えてください。
作り方③植え付け
2つの苗の根元を出来るだけ近づけて合わせ、作った用土で根を覆って行きます。土が鉢の代用になるので根がはみ出さないように用土をつけてください。苗の根元は隙間なく用土を埋め込むことが大切です。全体の形を見ながら、気に入った形を作ってください。用土の粘りが足りない時はスポイトで水を足して柔らかくします。
ボタニ子
苗の根元がグラグラしないように、用土でぎゅっとまとめるのがコツ!
作り方④苔で丸める
はい苔をパックから出し、裏側の小枝や黒くなった部分を取り去り、ケト土を隙間なく包むように覆います。木綿の黒糸をはい苔を抑えながら巻きつけます。苗の根元は葉や茎を巻き込まないように間を通して、丁寧に巻きつけます。最後に糸を切ったら割り箸で苔玉の中に埋め込みます。
巻いた糸は、はい苔が活着して元気になると目立たなくなります。苔が活着する頃には、自然に切れて落ちてくるので取り去ります。
糸を巻いたら、形が歪んでしまった!
ボタニ子
最後に手のひらの中で、ちょっと力を入れて丸め直せば大丈夫。粘土みたいなケト土だからできるお直しです!
作り方⑤メネデールを使用
メネデールで発根を促す
全体の形を整えたら、メネデールを入れたバケツを用意し、気泡が出てこなくなるまで、しばらく水中に沈めます。メネデールが発芽や発根を促します。苔玉の中に根を張り巡らせることによって、球形が維持されるようになります。
さいごに、苔玉のお手入れの方法をご紹介!
苔玉のお手入れの方法
せっかく作ったけど、枯らさないか心配です。
苔玉のお手入れはとても簡単。園芸初心者でも枯らさずに楽しむことができます。さいごに、お手入れの基本を紹介します。
水やりと置き場
水やりは毎日、行います。苔玉の周り360度から与えるようにしてください。1日たっても苔が濡れているようなら、水やりを控えます。苔の乾燥が気になる場合は霧吹きで水分を与えます。
ボタニ子
一週間に一度は苔玉をバケツの水中に沈めて、しっかり水やり!
置き場
置き場は植えた苗によって変えます。地植えのできる植物で作ったものは屋外で管理、室内で鑑賞する場合は3日を目安にします。地面の上で育てると苔玉の下から根を張ってしまうので、必ず皿の上で育ててください。観葉植物は窓越しに日差しが入る屋内で管理してください。はい苔のグリーンを維持することができます。
施肥
月に一度はメネデール、春と秋に液肥を与えます。バケツに適量作って水中に沈めて与えます。苔玉の側面から根が出てくることがありますが、自然に枯れるので問題ありません。苔玉の底からたくさん出てくるようなら少しずつカットし、メネデールを控え目にします。
苔玉の作りにはケト土を使わない方法も紹介されています。もちろんケト土を使わないでも作れますが、ケト土は固まるので鉢の代用や栄養分が多いので腐葉土の代用になるので、植物の育ちが断然良くなります!
ボタニ子
季節ごとにオーナメントをピックで刺して飾るのも楽しいですよ!
植物を選ぶときの注意
苔玉にする植物を選ぶときには注意することがあります。根が張って球形を維持するので、長く楽しむためには宿根草や観葉植物を選びましょう。常緑の植物を選ぶと1年中楽しめます。球根だけで作る時は、乾燥して苔玉が割れることもあるので、水やりを忘れないようにします。
- 根が早く伸びるものを選ぶ。
- 長く楽しむためには宿根草を選ぶ。
まとめ
ケト土の成分は自然にできた腐葉土。そして粘り気のある接着剤の代用になる土。古くから園芸の幅を広げてくれた土です。お好きな植物で苔玉を作って、ケト土を使った園芸に挑戦してみてください。丸っこいフォルムに癒されますよ。
ケト土を使う園芸ってちょっと粘土工作っぽいですね!今度は子供と一緒にチャレンジしてみたいな!
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宿根草(野菊、りんどう)の寄せ植えとヤマモミジの苔玉