シダ類・シダ植物図鑑(12選!)栽培に向いている品種はどれ?

シダ類・シダ植物図鑑(12選!)栽培に向いている品種はどれ?

シダ類の魅力を図鑑としてまとめました。数あるシダ類の仲間のうち、観葉植物向きのものやグランドカバー向きのもの、木生シダについても図鑑形式でご説明します。シダの特徴を活かしてシダのある生活を楽しみましょう。奥深いシダの世界をご覧ください。

記事の目次

  1. 1.シダ植物・シダ類とは?
  2. 2.観葉植物として栽培できるシダ類
  3. 3.栽培向き木生シダ類
  4. 4.グランドカバー栽培向きシダ類
  5. 5.シダ類の栽培におすすめのアイテム
  6. 6.シダ類を栽培するときの注意点
  7. 7.まとめ

グランドカバー栽培向きシダ類

出典:写真AC

シダは耐陰性があり、地面に沿って伸びることからグランドカバーとしても人気です。また、他の植物と一緒に植えても見栄えのよいアクセントになります。シダは日陰を好む種類が多いため、日陰、日向にあった種類を選びましょう。地植えしているシダは胞子で芽吹きやすいため、グランドカバーは胞子で増やしやすい栽培法です。

グランドカバー栽培向きシダ類①ニシキシダ(錦羊歯)

植物名 ニシキシダ(錦羊歯)
科名 メシダ科
耐陰性 あり
耐寒性 強い
耐暑性 強い
ニシキシダは色鮮やかな仲間が多く、さまざまな種類を合わせて植えるだけでも目を喜ばせます。また、季節によっても色味が変わるため、1年を通して楽しめるグランドカバーです。ただし、寒冷地での冬には落葉する場合があります。庭の趣向にあった種類を選びましょう。乾燥を嫌うため、湿度のある日陰に植えるとよく育ちます。

シルバーフォール

ボタニ子

ボタニ子

その名の通り、葉がシルバーに色づくニシキシダの仲間です。

バーガンディレース

ボタニ子

ボタニ子

若葉が赤く色づき、成長とともにシルバーに変わる色鮮やかなニシキシダの仲間です。

グランドカバー栽培向きシダ類②クサソテツ(草蘇鉄)

出典:写真AC

植物名 クサソテツ(草蘇鉄)
科名 コウヤワラビ科
耐陰性 あり
耐寒性 普通
耐暑性 やや強い
若芽は「コゴミ」とも呼ばれ、山菜としても有名なシダです。水はけがよく湿度が高い場所を好みます。日があたる半日陰の場所がおすすめです。茎は太く直立しますが葉が広く伸びる特徴があるため、密集させるよりも少し間隔を空けて植えるとよいでしょう。植え替えをする場合は春か秋ごろが適しています。冬は休眠するため植え替えは避けてください。

グランドカバー栽培向きシダ類③ベニシダ(紅羊歯)

植物名 ベニシダ(紅羊歯)
科名 オシダ科
耐陰性 あり
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
「紅」という名の通り、若葉は赤く色づき鑑賞性が高いシダです。育つにつれて緑味を帯びていきますが、赤と緑のコントラストも美しく、目を引くグランドカバーになります。ベニシダの胞子嚢も鮮やかな紅色です。ベニシダは高温多湿に強く丈夫なため、1年を通して葉を楽しめます。ただし、寒冷地の冬には落葉してしまう場合があるのでご注意ください。

グランドカバー栽培向きシダ類④ヒメワラビ(姫ワラビ)

植物名 ヒメワラビ(姫ワラビ)
科名 ヒメシダ科
耐陰性 あり
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
葉が薄く繊細でやわらかな特徴のあるシダです。その見た目から「姫」の名がついたといわれます。葉の美しさから、ハーバリウムなどのハンドメイド素材にも人気です。ヒメワラビは日向を好むため、グランドカバーとして植える際は日当たりを意識しましょう。寒さに弱いため、春に芽を出し秋には葉が枯れてしまいますが、次の春にはまた芽を出します。

ボタニ子

ボタニ子

同じヒメシダ科の仲間では、「ミドリヒメワラビ」という日陰を好むものもあります。

ボタニ子

ボタニ子

こちらがヒメワラビを使ったハーバリウムです。

シダ類の栽培におすすめのアイテム

ハンギングプランター

出典:写真AC

シダは茎が垂れ下がるフォルムをした種類が多いため、ハンギングプランターとの組み合わせは相性抜群です。また、総じて耐陰性が高いため、窓辺に限らず室内のお好みの場所にディスプレイできます。湿度を好むシダが多いため、浴室に飾るのもおすすめです。お好みのシダとハンギングプランターを組み合わせてみましょう。

苔玉

出典:写真AC

シダは着生して育つ種類も多いため、苔玉を使うとより成長しやすくなったり、鑑賞性が高くなったりします。苔玉を板と組み合わせて板付きにするディスプレイや、鉢に苔玉を合わせて楽しむのもよいでしょう。苔玉が軽くなっている場合は、水分不足のサインなのでたっぷりと水を与えてください。

テラリウム

テラリウムは湿度を好むシダにおすすめのアイテムです。蓋つきのテラリウムの場合、密封されることで湿度が増すため水やりの頻度も少なめですみます。テラリウムは手作りすることもできるため、お好みのシダや湿度を好む種類の植物と組み合わせてみましょう。ガラスの中に自然世界を凝縮させてシダの亜熱帯空間を楽しめます。

シダ類を栽培するときの注意点

直射日光

出典:ぱくたそ

シダは直射日光にあたると葉焼けを起こしてしまいます。春~秋にかけてはさほど心配はいりませんが、夏の直射日光は要注意です。明るい場所や日向を好むものでも、室内であればレースカーテン越しや、屋外であれば少し日陰になるような場所を選びます。シダの様子を見て葉焼けを感じたら場所を変えてあげたり、日陰を作ってあげたりしましょう。

葉水

出典:Pixabay

葉にスプレーなどで直接水をかけることを「葉水」といいます。シダに葉水はかかせません。シダは湿度を好むため、土に水をあげるだけでなく葉水をしてあげるとよりいきいきと育ちます。幹があるものは幹にもかけてあげるとよいでしょう。シダの近くにスプレーを置いて、いつでも葉水できる環境がおすすめです。

まとめ

出典:写真AC

シダは地球の歴史を感じられる生きた化石です。4億年前の地球に思いをはせながら室内でも屋外でも鑑賞できる楽しさがあります。また、シダは水やりの頻度に気を付ければ比較的育てやすい植物です。お好みのシダを育てて、植物ロマン溢れるシダの命のつむぎを感じてみてください。

ぱろぺ
ライター

ぱろぺ

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