グランドカバー栽培向きシダ類
シダは耐陰性があり、地面に沿って伸びることからグランドカバーとしても人気です。また、他の植物と一緒に植えても見栄えのよいアクセントになります。シダは日陰を好む種類が多いため、日陰、日向にあった種類を選びましょう。地植えしているシダは胞子で芽吹きやすいため、グランドカバーは胞子で増やしやすい栽培法です。
グランドカバー栽培向きシダ類①ニシキシダ(錦羊歯)
植物名 | ニシキシダ(錦羊歯) |
科名 | メシダ科 |
耐陰性 | あり |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
シルバーフォール
ボタニ子
その名の通り、葉がシルバーに色づくニシキシダの仲間です。
バーガンディレース
ボタニ子
若葉が赤く色づき、成長とともにシルバーに変わる色鮮やかなニシキシダの仲間です。
グランドカバー栽培向きシダ類②クサソテツ(草蘇鉄)
植物名 | クサソテツ(草蘇鉄) |
科名 | コウヤワラビ科 |
耐陰性 | あり |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | やや強い |
グランドカバー栽培向きシダ類③ベニシダ(紅羊歯)
植物名 | ベニシダ(紅羊歯) |
科名 | オシダ科 |
耐陰性 | あり |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
グランドカバー栽培向きシダ類④ヒメワラビ(姫ワラビ)
植物名 | ヒメワラビ(姫ワラビ) |
科名 | ヒメシダ科 |
耐陰性 | あり |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ボタニ子
同じヒメシダ科の仲間では、「ミドリヒメワラビ」という日陰を好むものもあります。
ボタニ子
こちらがヒメワラビを使ったハーバリウムです。
シダ類の栽培におすすめのアイテム
ハンギングプランター
シダは茎が垂れ下がるフォルムをした種類が多いため、ハンギングプランターとの組み合わせは相性抜群です。また、総じて耐陰性が高いため、窓辺に限らず室内のお好みの場所にディスプレイできます。湿度を好むシダが多いため、浴室に飾るのもおすすめです。お好みのシダとハンギングプランターを組み合わせてみましょう。
苔玉
シダは着生して育つ種類も多いため、苔玉を使うとより成長しやすくなったり、鑑賞性が高くなったりします。苔玉を板と組み合わせて板付きにするディスプレイや、鉢に苔玉を合わせて楽しむのもよいでしょう。苔玉が軽くなっている場合は、水分不足のサインなのでたっぷりと水を与えてください。
テラリウム
テラリウムは湿度を好むシダにおすすめのアイテムです。蓋つきのテラリウムの場合、密封されることで湿度が増すため水やりの頻度も少なめですみます。テラリウムは手作りすることもできるため、お好みのシダや湿度を好む種類の植物と組み合わせてみましょう。ガラスの中に自然世界を凝縮させてシダの亜熱帯空間を楽しめます。
シダ類を栽培するときの注意点
直射日光
シダは直射日光にあたると葉焼けを起こしてしまいます。春~秋にかけてはさほど心配はいりませんが、夏の直射日光は要注意です。明るい場所や日向を好むものでも、室内であればレースカーテン越しや、屋外であれば少し日陰になるような場所を選びます。シダの様子を見て葉焼けを感じたら場所を変えてあげたり、日陰を作ってあげたりしましょう。
葉水
葉にスプレーなどで直接水をかけることを「葉水」といいます。シダに葉水はかかせません。シダは湿度を好むため、土に水をあげるだけでなく葉水をしてあげるとよりいきいきと育ちます。幹があるものは幹にもかけてあげるとよいでしょう。シダの近くにスプレーを置いて、いつでも葉水できる環境がおすすめです。
まとめ
シダは地球の歴史を感じられる生きた化石です。4億年前の地球に思いをはせながら室内でも屋外でも鑑賞できる楽しさがあります。また、シダは水やりの頻度に気を付ければ比較的育てやすい植物です。お好みのシダを育てて、植物ロマン溢れるシダの命のつむぎを感じてみてください。
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出典:写真AC