コウモリランとは
おしゃれなインテリアとして人気の「コウモリラン」は、とてもユーモアな形をしており、植え付け方や飾り方で表情が変わる個性的な観葉植物です。垂れ下がるように生える葉が、コウモリが羽を広げているように見えることから「コウモリラン」と呼ばれています。インテリア雑誌でも見かける機会の多い、コウモリランについて詳しくご紹介します。
基本情報
分類 | 観葉植物 |
学名 | Platycerium |
科名 | ウラボシ科 |
属名 | ビカクシダ属 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
コウモリランは、アフリカ・マダガスカル・東南アジア・太平洋諸島・オーストラリア・南アメリカの熱帯地域に分布しています。シダの仲間で、樹木や岩石などにくっつき根を張って成長する「着生植物」です。見た目の独特な姿から、管理が難しそうに見えますが、丈夫な観葉植物なので初心者にも育てやすく人気が高まっています。
コウモリランの原種は18種存在しています。
和名は「ビカクシダ」
コウモリランは、和名で「ビカクシダ」といいます。漢字では「麋角羊歯」と書き、「大きな鹿の角のような葉をもつシダ植物」であることを表しています。
花言葉
「信頼」「助け合う」「魔法」
コウモリランの花言葉は「信頼」「助け合う」「魔法」です。この花言葉は、コウモリランが他の樹木などにくっついて成長する特徴からつけられました。樹木や岩石を信頼し、お互いに助け合って生活をしている、というコウモリランにふさわしい花言葉でしょう。
コウモリランの特徴
特徴①鹿の角のような「胞子葉」
コウモリランの最大の特徴でもある、大きく伸びるように生えている葉が「胞子葉」です。この葉が鹿の角のようにも見え、和名の由来にもなっています。名前のとおり、葉先の裏側に胞子をつける葉です。また、葉の表面を「星状毛」と呼ばれる白い毛が覆っており、日光から葉を守ったり水分の蒸発を防いだりする役割をしています。
ボタニ子
大きな胞子葉が、コウモリランのかっこいいルックスの決め手なんです!
ボタ爺
「繁殖葉」と呼ばれることもあるぞ。
特徴②水分を貯めこむ「貯水葉」
株元を隠すように覆って生えているのが「貯水葉」です。最初のうちは緑色をしていますが、成長するにしたがって茶色くなり枯れます。枯れても落葉はせず、そのまま積み重なり水分や養分を吸収する葉です。また、他の樹木に着生するのを助ける大切な役割があります。
ボタニ子
茶色く枯れたとしても、とても大事な葉なので取り除かないでくださいね!
出典:写真AC