ヒカゲヘゴとは?沖縄の巨大生物の特徴や利用法を紹介!育てられる?

ヒカゲヘゴとは?沖縄の巨大生物の特徴や利用法を紹介!育てられる?

ヒカゲヘゴは常緑木性のシダ植物です。あまり聞きなれない名前かもしれませんが、日本では沖縄のほうで生息しています。恐竜映画などで見たことがある人もいるでしょう。今回は、そんなヒカゲヘゴの特徴や利用方法、育て方を紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.ヒカゲヘゴとは?
  2. 2.ヒカゲヘゴの特徴3つ
  3. 3.ヒカゲヘゴの利用法
  4. 4.ヒカゲヘゴの育て方
  5. 5.まとめ

ヒカゲヘゴとは?

ヒカゲヘゴ(日陰ヘゴ)は、常緑木性シダ植物です。主に日本の奄美大島以南、台湾、中国福建省、フィリピンなどに生息しています。根茎が立ち上がる木性シダ植物のヘゴの仲間で、名前は日陰をつくるヘゴに由来しています。

沖縄の巨大植物

Photo by 石川 Shihchuan

ヒカゲヘゴは、日本最大のシダ植物です。幹は直立し高さ3~10mくらいになり、その先端からは3~4mの大きな葉を出します。通常の樹木の幹は肥大成長いって、茎の外周に分裂組織を生じ、そこから内部へ木部を形成しつつ太くなっていきます。しかし、ヒカゲヘゴの幹は肥大成長しません。表面から不定根を多く出し、これが年々幹を密に覆って太くなっていくという特徴を持っています。

木性シダ植物

木性シダ植物とは、樹木のように直立した丈夫な幹を持ち、背が高いことが特徴です。一般にシダ植物は草本で、茎が地に這う、もしくはごく短く立ち上がります。しかし木性シダ植物とは、外見的に太い『幹』があり、ある程度の高さまで直立して育つものを指します。

ヒカゲヘゴは花をつけない陸上植物

ヒカゲヘゴが属するシダ植物は、花や実をつけません。胞子による無性生殖と、卵・精子による有性生殖を交互に行なって増えていく植物です。したがって上の画像のように、ヒカゲヘゴの葉の裏に胞子嚢が確認できます。

1億年前から変わらない姿

ヒカゲヘゴは、約1億年前に地球上に誕生しました。約1億年前は中生代(約2億5000万~約6500万年前)にあたり、恐竜が全盛の時代でした。映画『ジュラシックパーク』などでヒカゲヘゴが確認できます。ヒカゲヘゴはその当時からの姿を変えておらず、大型で太古の植物だと感じさせてくれる植物です。

ヒカゲヘゴの特徴3つ

日本で最も大きいシダ植物

ヒカゲヘゴの大きな特徴は、シダ植物のなかで最大ということです。巨大な植物で、まるで傘のように葉を広げ、上の画像のように日陰をつくります。日差しの強い南の地方では、涼しい日陰をつくってくれるため、重宝された植物だったのではないでしょうか。

新芽の丸まった姿

ヒカゲヘゴの新芽は、ゼンマイのような形です。新芽は幹の頂部より生えて、上に伸びていきます。葉柄部から葉がゼンマイのような形状になった後に、開いて成熟します。幹に無数に生えているのは不定根です。不定根で空気中の水分を集めたり、余分な水分を排出したりしています。

幹にウロコのような跡

上の画像にある丸い模様は、ヒカゲヘゴの成長に伴って葉柄が枯れて落ちた痕跡です。この葉痕の横幅は7~8cmほどあり、この葉痕が幹の表面に無数にあります。

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ヒカゲヘゴの利用法

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