すす病ってどんな病気？植物に出る症状や予防方法・治療方法をご紹介！

ベンレート水和剤は、果樹や水稲、野菜など、幅広い植物に使用でき、かつ予防と治療の両方の目的で使用できる殺菌剤です。すす病だけでなく、貯蔵病害や種子伝染性の病害にも効果があるなど、幅広い病害への対策として利用できるのも特徴です。毒性も「普通物」であるとされ、低濃度でも殺菌・消毒効果のあるガーデニング初心者の方にも使いやすい薬剤です。

トップジンMゾルは、ベンレート水和剤と同様に病原菌を侵入させないようにする予防効果と、既に感染した病原菌を退治する治療効果を併せ持つ農薬です。糸状菌（カビ）によって引き起こされる病気に幅広く殺菌効果を持っており、ミカンなどの柑橘類をはじめとし、花木や野菜、草花など、幅広い植物種に利用できます。毒性は「普通物」に分類され、薬害もほとんどない使いやすい殺菌剤の一つです。

ダイセンは国内だけでも、100種類以上の病害に効果があるとされる殺菌剤で、病原菌が植物体へ侵入するのを阻害する予防効果をもっています。高い残効性をもち、雨にも強いものの、毒性は「普通物」に分類されるなど、薬害の少なく、殺菌効果も高い、使いやすい農薬です。

オルトラン水和剤はカイガラムシやアブラムシなど、吸汁性の害虫に優れた防除効果を持つ薬剤で、高い浸透移行性をもっているために、植物体の隅々まで行き渡り、防虫効果を発揮します。効果が長時間持続するために、薬剤散布後に飛来した害虫も防除することができ、防除作業を省力化することができる便利な農薬です。

スミチオン乳剤は、長年使用されている農薬でみかんなどの柑橘系の果樹を中心に、庭木、牧草、野菜など幅広い植物の害虫に効果を持っています。卵から成虫まで、どのステージの害虫にも効果があり、植物体内に侵入した害虫に対しても有効です。人間や家畜動物に対する毒性も少なく、作物や土壌内でも比較的早く分解されるため、裏庭で育てている植木などにも使いやすく、環境にエコな農薬の代表です。

マシン油乳剤は、殻があるために殺虫剤が効き辛いとされるカイガラムシ類をはじめ、ハダニやアブラムシなどの防除に有効な薬剤です。多くの殺虫剤が害虫の神経系に作用するのに対して、マシン油乳剤は、害虫の呼吸口を物理的にふさぎ、窒息死させる効果があります。雨に弱いという特性を持っているため、あらかじめ天気予報を確認し、晴れが続くときに散布するようにしましょう。

石灰硫黄合材は、殺虫効果と殺菌効果を併せ持っており、カイガラムシやダニ類などに有効な農薬です。強アルカリ性の薬剤であり、皮膚につくとただれることもあるため、付着した部位はすぐに水で洗う必要があります。また強烈な硫黄臭がするために植木や家庭菜園には向かず、みかんなどの柑橘類を大規模に栽培している果樹園など、大口向けの容量が大きいサイズでの販売がほとんどです。