モリンガの木とは
モリンガとは、ワサビノキ科に属する植物です。種からの成長が早く、4~6月には白い花を咲かせます。インド北西部が原産国で、暑さに強く、50℃程度の気温にも耐えられるほどだといわれています。しかし、その分寒さに弱く、5℃以下の気温だと成長できません。栄養素がとても豊富なことで知られており、ハーブティーなどのお茶やサプリなども販売されています。
モリンガの木の基本情報
学名 | Moringa oleifera Lam |
別名 | ワサビノキ、カムンガイ、奇跡の木、モーリンガなど |
科名/属名 | ワサビノキ科/ワサビノキ属 |
原産国 | インド北西部 |
樹高・草丈 | 2~12m |
開花時期 | 4~6月(気候によって異なる) |
花色 | 黄色がかった白 |
いろいろな呼び方
モリンガにはさまざまな別名があります。「モーリンガ」「ワサビノキ」「ミラクルツリー(奇跡の木)」「カムンガイ」「マルンガイ」などが代表的な別名です。別の名前が多いことは、それだけ歴史があり、広く深く人びとの生活に密着してきた証拠ですね。
奇跡の木と呼ばれる理由
モリンガは、栄養素がとても豊富なことから、奇跡の木と呼ばれています。種から花、茎や葉、根まですべての部位に効能があり、メインの栄養素だけでも90種類以上、300種類以上もの効能や効果があり、世界で最も有益な木であるという人もいるほどです。モリンガは歴史も古く、紀元前2500年のインダス文明では、心身の浄化を促し病気を防ぐといわれていました。
モリンガの木の特徴
特徴①豊富な栄養・効能がある
モリンガは、原産国インド発祥の伝統医学「アーユルヴェーダ」によると、300の病気を予防するといわれてます。それほど栄養素が豊富なのがモリンガの特徴です。モリンガには、全9種類の必須アミノ酸や、疲労回復に効果のあるGABA、抗酸化作用があるポリフェノール、食物繊維など、全90種類以上の栄養素があり、スーパーフードとして注目を集めています。
特徴②成長が速い
モリンガは成長が速いことも特徴のひとつです。モリンガは種や苗からおおよそ1年で成長し、2mほどの成木となります。その後も成長スピードは衰えず、1年間で3mほど樹高が高くなることもあるため、育てるスペースの確保が必要です。
特徴③利用方法が豊富
モリンガはすべての部分が有効活用できるため、古来よりさまざまな用途で利用されてきました。根は漢方や香辛料に、茎は細いものはお茶に、太いものは建材に利用されます。栄養価が高い葉は食材として使われました。花は香りのよさをいかし、花茶や香料、消臭剤として使用されています。また、種は食材としての利用はもちろんのこと、しぼると油が取れるため、とても重宝されていました。
特徴④地球にやさしい植物
モリンガの成長には大量の二酸化炭素(CO2)が必要です。そのため、モリンガは一般的な植物の約20倍の二酸化炭素を吸収し、地球温暖化防止にひと役かっています。また、モリンガはとても優れた浄化作用を持ってることも特徴です。特に脂肪分を抜いた種は濁った水に入れると不純物が下に沈み、澄んだ水がとれるようになります。
モリンガの木の効能
効能①健康的なダイエットをサポート
モリンガの葉には血中のコレステロール値を下げる効果があり、生活習慣病の予防や高血圧予防に効果が期待できます。また、食物繊維も多く含まれているため、便秘解消に効果があります。このように、体の内部から健康的なダイエットをサポートできるのが、モリンガの嬉しい効能のひとつです。
効能➁エイジングケア効果
モリンガには抗酸化作用のあるポリフェノールや、美肌効果のあるビタミンCがたっぷり含まれているので、エイジングケア目的で利用できます。また、モリンガはサプリだけではなく、パウダー状で料理に使いやすいものも販売しているので、用途によって使いわけることも可能です。
効能③母乳の生産をサポート
モリンガの葉には母乳の生産をサポートする効果があります。また、貧血にも効果があるので、小さなお子さまがいる方にはおすすめの植物です。ただし、妊娠中にモリンガを摂取すると低血糖や低血圧になる可能性があるので、注意しなければいけません。モリンガの葉を摂取するのは出産後をおすすめします。