セイヨウオトギリソウとは?効果・効能・副作用や利用方法をご紹介!

セイヨウオトギリソウとは?効果・効能・副作用や利用方法をご紹介!

セイヨウオトギリソウは、沈みがちな気分を応援してくれるハーブとして古くから西洋で親しまれ、漢方の生薬としても利用されています。そんなセイヨウオトギリソウの漢方の効果や効能、有効成分と飲み方の注意点、薬との併用と副作用、禁忌など詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.セイヨウオトギリソウとは
  2. 2.セイヨウオトギリソウの効果と効能
  3. 3.セイヨウオトギリソウと飲みあわせ
  4. 4.セイヨウオトギリソウの利用方法
  5. 5.まとめ

セイヨウオトギリソウとは

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落ち込みがちな心を明るく照らす「サンシャイン ハーブ」として知られるセイヨウオトギリソウ。英語ではセントジョンズワートと呼ばれます。そんなセイヨウオトギリソウの植物、ハーブ、漢方薬などとしての特徴を見ていくことにしましょう。

基本情報

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和名 セイヨウオトギリ(西洋弟切)
学名 Hypericum perforatum
英名 St. John's wort(セントジョンズワート)
Klamath weed(クラマス ウィード)
Goat weed(ゴート ウィード)
生薬名 カンヨウレンギョウ(貫葉連翹)
オトギリソウ属 Hypericum
セイヨウオトギリ H. perforatum
形態 多年草
原産 イギリス、ヨーロッパ
分布 日本、中国、朝鮮半島
草丈 約50~80cm

名前の由来

セイヨウオトギリソウ

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セイヨウのオトギリソウということでこの名前が与えられました。オトギリソウは「弟切草」と表し、弟を切るなんて恐ろしげな名前だと思われるかもしれません。昔ある鷹匠が、鳥の傷を癒すための秘薬であったこの草を、弟が口外したことを責めて切り捨てました。この時に飛び散った血しぶきがこの草に付着したといわれます。

セントジョンズワート

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6月24日は聖ヨハネの日(セントジョンズデー)に由来しています。キリストに洗礼を授けた洗礼者ヨハネにちなみ、中世にはこの草は厄除けとして用いられていました。この日に収穫されたセントジョンズワートは、もっとも高い効果を得られるといわれます。

植物としての特徴

自生地

セイヨウオトギリソウが自生するのは、低い山地、河原、原野など、日当たりが良く、水はけのよい場所です。

草の特徴

草丈は50cm~1mほどで、茎は細くて丸く先端は枝がまばらに分かれています。直立して分岐が多く、茎に縦に走る2本の隆起線が特徴です。

葉の特徴

柄のない葉は相生し、茎を抱くようにつきます。先のとがった細長い楕円形をしており、長さは2~5cm幅1~2cmで、葉の裏側にはっきりとした黒い油点が見られます。この黒い点がセイヨウオトギリソウを見分ける最大のポイントです。オトギリソウの名前の由来である血しぶきがこの黒い斑点になったといわれます。

花の特徴

夏至から聖ヨハネの日(6月24日)ごろに茎の先端に黄色い花をつけ、その下から枝をだして次々に花を咲かせます。5弁の花びらをもつ黄色い花はレモンのような香りをもちます。花や葉をつぶすと蛍光色素を放出するため、赤く変色し、独特の香りを放出するのが特徴です。10月になると果実が乾燥して裂け、種子を放出します。

次のページでは、セイヨウオトギリソウの効果と効能、薬との飲み合わせについて解説します。

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セイヨウオトギリソウの効果と効能

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