キャットニップとは
キャットニップはローマ時代からヨーロッパで、薬用や調味料のハーブとして利用されてきました。日当たりのよい場所で育てると香りもよくなり、大きく育ちます。こぼれた種からも発芽しますので、育てやすいハーブですが、好む猫が多いので庭に植えておくと食べられてしまうこともあるでしょう。キャットニップとは「猫が噛む草」という意味です。
基本情報
学名 | nepeta cataria |
科属 | シソ科イヌハッカ(ネペタ)属 |
原産地 | アジア南西部、ヨーロッパ |
形状 | 多年草 |
草丈 | 50cm~100cm |
開花時期 | 5月~8月 |
花色 | 白、黄、青、紫 |
成分 | ノンカフェイン |
花言葉 | 自由な愛、無邪気 |
別名 | イヌハッカ、チクマハッカ、西洋マタタビ |
キャットニップの特徴
キャットニップはかわいいハート型の葉や花、茎など全草にさわやかなミント系の香りをもつハーブです。種類は250種を超え、葉には細かい毛が生えている種類と毛が生えていないものがあります。猫が好むハーブとして有名で、とくにヨーロッパではマタタビよりもよく知られているようです。リラックス効果があるハーブですが、猫によっては興奮作用もあります。
別名の由来
キャットニップの別名は「イヌハッカ」です。キャットニップは猫が魅了されるハーブなのに「イヌハッカ」とは不思議ですが、イヌとは「否ぬ」からきた言葉です。イヌハッカはハッカに似ているけれど、普通のハッカほどよろしくないという意味でしょう。また、チクマハッカという別名もありますが、これは長野県の筑摩郡で帰化したキャットニップが発見されたため、名付けられました。
猫を魅了する理由
キャットニップに反応しない猫は全体の30%といわれます。反応の有無は遺伝で決まりますが、性成熟していない生後6か月までの子猫も反応しません。キャットニップにはネぺタラクトンという精油成分がふくまれます。この香りが猫の自然なフェロモンを嗅いだときと同じ刺激を脳に与え、幸福感や興奮、リラックス効果を感じるのです。そのため子猫は反応しないのでしょう。
ボタニ子
学名のnepeta(ネペタ)はこのネぺタラクトンっていう成分からきてるの。イタリアの都市ネーピの古名「ネペテ」にちなんでるともいわれるわ。