育て方③水やり
コウモリランの管理のなかでも、水やりは大切なポイントです。水やりが原因で枯れることもあるため、コツをおさえて管理しましょう。植え付けタイプ別に、水やりの方法をお伝えします。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は、大きめのバケツや受け皿に水をたっぷりと入れ、その中にコウモリランの鉢をひたし鉢底から水を吸わせます。コウモリランの葉が株元や鉢を覆い土が見えないこともあるため、この水やり方法を行います。水やりのタイミングは、土が乾いたときです。表面は乾いていても中は湿っていることもあるので、指などで確認するとよいでしょう。
ハンギングや板付けの水やり
ハンギングや板付けにしている場合は、根を覆っている水苔が乾いたら水を与えます。大きめのバケツに水を溜め、その中にコウモリランを沈めます。水苔から泡が出てくるので、出なくなるまでしっかり水を吸わせましょう。10分ほど沈めておくとしっかりと水を吸収してくれます。その後、ベランダやお風呂場などでしっかりと水を切ってから飾ってください。
ボタニ子
ボタ爺
乾燥のしすぎか根腐れの疑いがあるぞ。管理を見直そう。
冬の水やり
冬の水やりは控えめにしてください。冬は休眠期なので、水の与えすぎは根腐れの原因になります。乾き具合を確認しながら、1か月に数回を目安に水を与えてください。また、葉の乾燥を防ぐために葉水をこまめに行うとよいでしょう。
育て方④肥料
コウモリランは肥料を好む観葉植物で、肥料を与えると大きな株に成長します。成長期である春と秋に、緩効性化成肥料か観葉植物用の液体肥料を与えるとよいでしょう。2か月に1回を目安に与えます。また、肥料の与えすぎはコウモリランが枯れる原因になるので、適量を守って正しく使用してください。
ボタニ子
有機肥料は虫やカビの原因にもなるため、室内で飾ることも多いコウモリランには化成肥料がおすすめですよ!
肥料を与える場所は?
株元を覆うように葉が大きく成長しているため、どこに肥料を与えればよいのかわかりにくいかもしれません。固形肥料の場合は、茶色い貯水葉の間や、裏の水苔部分に置いてください。鉢植えであれば、鉢の隅に置きましょう。根に近すぎると肥料焼けを起こすことがあります。また、液体肥料の場合は、肥料を希釈した水にコウモリランをつけておきましょう。
固形肥料の場合、水やりの際に流れ出ないようにしっかりと埋め込みましょう。
育て方⑤病害虫
カイガラムシ
コウモリランの生育期である5~7月の時期に、カイガラムシが葉のエキスを吸って株を弱らせることがあります。また、カイガラムシを放置しておくと、カイガラムシの排泄物で葉が黒くなる「すす病」にもかかかります。見つけ次第、薬剤などで駆除し風通しのよい場所で管理しましょう。
炭そ病
コウモリランは高温多湿の環境で発生しやすい、炭そ病にかかることがあります。葉に黒い斑点が現れるのが炭そ病の症状で、症状が広がると葉に穴があいたり株が枯れたりしてしまいます。炭そ病にかかってしまった部分はすぐに切り取りましょう。その後予防のために、薬剤を散布してください。
ボタ爺
梅雨時期には注意が必要じゃな。風通しのよい環境に置くようにしよう。
葉っぱが極端に垂れ下がってきたり、しわしわになってきたりしたら要注意です!