はじめに
コウヤノマンネングサはコケの中でも大型の種類で、テラリウムやアクアリウムなどによく使用される植物のひとつです。この記事では、コウヤノマンネングサの特徴や育て方、管理方法などをご紹介します。湿度や温度、直射日光に気をつければ、育てやすいコケですので、初心者も安心して栽培することができますよ。
コウヤノマンネングサとは
コウヤノマンネングサは、沖縄をのぞく日本全土に自生するコケの一種です。すっくと伸びた茎にヤシの木のような葉をつけることが特徴で、地上に出ている部分が5~6cmもあるため、パッと見ると一般的な草のように見えます。近年は、環境変化の影響や乱獲により、天然のコウヤノマンネングサの数は減り、産地のひとつである京都では純絶滅危惧種に指定されています。
コウヤノマンネングサの基本データ
学名 | Climacium japonicum |
科名 | コウヤノマンネングサ科 |
属名 | コウヤノマンネングサ属 |
別名 | コウヤノマンネンゴケ |
原産地 | 日本 |
コウヤノマンネングサの特徴
コウヤノマンネングサは、見た目は普通の草のようですが、根はなく、葉と地下茎から栄養を取り込みます。苔の中でも大型の種類で、鮮やかなグリーンの色合いや、すくっと伸びたヤシの木のような見た目から、テラリウムのアクセントとして人気があります。直射日光に弱く、季節の変わり目や冬に葉が茶色くなりやすいため、きれいに育てるためには定期的な管理が必要です。
水中でも育てられる
コウヤノマンネングサは、水中で育てることができるのも大きな特徴のひとつです。水中で栽培したものは、水上で栽培したものよりもひと回り小さくなり、葉も細く繊細になります。水中での生育は、二酸化炭素の管理や光源の確保などが必要になりますので、栽培難易度がやや上がります。水の中でゆらゆら漂うコウヤノマンネングサは、水上での姿とはまた違った魅力がありますよ。