スギゴケとは?生息地や採取できる場所、水やりなどの育て方を紹介!

スギゴケとは?生息地や採取できる場所、水やりなどの育て方を紹介!

青々とした葉が美しいスギゴケ(杉苔)はコケ植物です。地表を覆う植物として庭園や盆栽で利用されるほか、苔玉やテラリウムの園芸材料としても使われています。ここではスギゴケの特徴や育て方、剪定方法や増やし方を紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.スギゴケとは?
  2. 2.スギゴケの特徴
  3. 3.スギゴケの生息地
  4. 4.スギゴケの育て方
  5. 5.スギゴケの剪定
  6. 6.スギゴケの増やし方
  7. 7.まとめ

スギゴケとは?

基本情報

出典:写真AC

名前 スギゴケ(杉苔)
学名 Polytrichum juniperinum
分類 スギゴケ科:スギゴケ属
コケ植物
高さ 2cm~10cm
用途 グランドカバー、盆栽、苔玉、テラリウム

スギゴケはコケ植物

ふわふわの見た目と青々とした葉のスギゴケ(杉苔)は、スギゴケ科に属すコケ植物です。草丈は低く地面や石の上を覆うように成長するため、群生地ではまるで緑の絨毯を広げたように見えます。その美しい葉色と群生する性質を利用して日本庭園や盆栽のグランドカバーに使われるほか、苔玉やガラスの容器内で植物を育てるテラリウムなどの園芸材料にも利用されます。

コケ植物を総称して「スギゴケ」と呼ぶこともある

スギゴケはコケ植物のひとつとして存在しますが、数千種以上あるといわれるスギゴケ科のコケ植物を区別せず総称してスギゴケと呼ぶこともあります。スギゴケと呼ばれるコケ植物の品種には、「コスギゴケ」「ウマスギゴケ」「オオスギゴケ」などがあります。

原産地

原産地は日本です。日本では観賞用に栽培されますが、海外では研究材料や園芸材料として利用される傾向にあります。

雨の多い日本はコケの成長に適しているといわれています。コケを見る機会が多い日本だからこそ、自然とコケを観賞して楽しむ環境が生まれたのかもしれませんね。

スギゴケの特徴

特徴①茎と葉

出典:写真AC

  • 茎は枝分かれせず根から直立して伸び、とても硬いのが特徴です。茎の上部は緑色で中央~根元部分は茶色く、根っこも同じく茶色です。冬季は休眠するため茎は伸びませんが、春~秋の暖かい季節にぐんぐんと伸びて大きくなります。一般的な草丈は約2cm~10cmほどで、生育環境によって20cm以上になることもあります。

  • 葉は細長く、葉先が尖り針のような見た目です。茎が伸びるにしたがい根元部分の葉は茶色く変色して枯れ、上部にだけ無数の葉をつけます。葉色は基本的に濃い緑色ですが、日当たりのよい場所で育つものは明るい黄緑色です。葉は大気が乾燥しているとすぼまり、降雨後また広がる特徴があります。

特徴②雌株と雄株

出典:写真AC

雌株

  • 雌株は細い柄の先に袋をもつ「胞子嚢(ほうしのう)」が生えます。胞子嚢のなかには無数の胞子が含まれ、袋が破れ胞子が飛散する仕組みになっています。

出典:写真AC

雄株

  • 雄株は黄色い花のような見た目の「雄花盤(ゆうかばん)」をつけます。雄花盤は精子を作る器官で、作られた精子は雨により雌株の胞子嚢について受精します。
ボタニ子

ボタニ子

スギゴケは花をつけませんが、「母性愛」という花言葉をもっているんですよ。

スギゴケの生息地

生息地は?

出典:写真AC

山地や平地、湿地のやや日陰など湿り気の多い場所に生息します。川辺の石の上に自生することもあり、水分を好む性質です。枯れ枝や枯葉などがたまり、腐植した肥よく地で群生します。

採取場所は?

出典:写真AC

身近な採取場所は庭・川辺・沼などです。日陰のじめじめした場所を探してみましょう。採集の適時は春~夏の成長期、降雨後に採ると株にダメージを与えません。

自生種を無断で採取しても大丈夫?

自宅の庭や所有地に生えているものについて許可は不要ですが、私有地や公共の場、国や地方で管理している山地に自生しているものは無断で採集できません。管理している機関や土地の所有者から許可が必要です。

私有地や公共の場での無断採取は違法行為です!必ず許可を得てくださいね。

購入は?

園芸店・ホームセンター・ネット通販で購入できます。使用目的や使用面積、土の乾燥具合などをチェックしてから購入しましょう。

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スギゴケの育て方

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