モウセンゴケとは?
モウセンゴケの基本情報
学名 | Dorosera |
科名 | モウセンゴケ科 |
属名 | モウセンゴケ属 |
原産地 | 世界中 |
和名 | モウセンゴケ |
草丈 | 1~40cm |
モウセンゴケは、苔の仲間のように思われがちですが苔とは種類が違います。モウセンゴケは食虫植物の一種で、捕虫するという特性があります。世界中に生息している多年草なので、長く楽しめるのも魅力です。モウセンゴケと呼ぶのが一般的ですが、学名がDroseraであることから、ドロセアと呼ぶこともあります。
ボタニ子
モウセンゴケの特徴
モウセンゴケの特徴は、葉にある腺毛です。葉の形や大きさは種類により異なるものの、葉にある腺毛の先端から粘液を出しています。ネバネバの液で捕虫し、粘液で消化し腺毛から栄養を吸収します。捕虫から完全に消化するまでには時間がかかりますが、粘液には防腐剤のような成分があるとされているので食べ物の虫が腐ることはありません。
ボタ爺
モウセンゴケには食べられないものを識別するので、葉に虫以外の異物を置いても粘液は分泌されないんじゃ。
ボタニ子
モウセンゴケは賢い植物なのね!
モウセンゴケの花
モウセンゴケは見た目のイメージとは違い、とてもかわいい花を咲かせます。種類により花の色は異なり、白以外にはピンクの花が咲くものもあります。モウセンゴケは見た目が独特ですが、かわい花が咲くというギャップを楽しめるのも魅力です。
モウセンゴケの花言葉
モウセンゴケの花言葉は、不誠実・無神経・詐欺です。あまりいいイメージの言葉ではありませんが、これは虫を誘惑して食べ物にしているというところに由来しています。花言葉はあまりいいイメージではないものの、プレゼントにするのではなく自分で育てるなら問題ないでしょう。
モウセンゴケの種類
モウセンゴケは世界中に生息する食虫植物です。その種類は200以上に及ぶとされており、日本固有の種類も存在しています。種類により見た目が異なるので、ビジュアルから選ぶのもいいかもしれません。国内で見られるモウセンゴケの種類を紹介します。
モウセンゴケ
モウセンゴケは属名の由来になった種です。国内でもポピュラーなので入手しやすいですが、暑さに弱いため、気温が高くなる時期は注意が必要です。幅広い地域に分布しているので、山歩きやハイキングをしていると野生のモウセンゴケを見られます。
ピグミーモウセンゴケ
モウセンゴケの中でも特に小さいのが特徴的です。オーストラリ原産ですが、国内でも流通しています。気温が下がり寒くなると、真ん中にむかご(栄養繁殖器官)を作ります。むかごをそのままにしておくと腐ってしまうので、適度に取り除きましょう。ピグミーモウセンゴケは腰水栽培をしますが、種類によっては腰水栽培に不向きなものもあるので注意しましょう。
ボタニ子
腰水栽培というのは、受け皿に水を張り鉢底からも水を吸わせる管理方法です。
コモウセンゴケ
コモウセンゴケはモウセンゴケよりもさらに小さく、葉がしゃもじ型をしているのが特徴です。丈は短く土に沿うように広がります。国内では宮崎以南に生息しています。夏は葉が濃い緑色ですが、秋以降には紅葉します。季節によって色が変わるので、違う表情を見せてくれるのがポイントです。
トウカイモウセンゴケ
モウセンゴケとコモウセンゴケをかけ合わせてできた種です。人工的ではなく、自然にできた種というのがポイントです。コモウセンゴケによく似ていますが、種類は別に分類されています。沖縄に多く自生しており、ピンクの花を咲かせます。
ナガバノモウセンゴケ
ナガバノモウセンゴケは、北海道と尾瀬に自生している種です。限られた地域でしか自生しない希少種としても知られています。モウセンゴケの中でも丈が高く、長い葉が特徴的です。食べ物の虫が葉に止まると、葉で巻きつけるようにします。暑さに弱いので、温度管理が重要となります。
イシモチソウ
モウセンゴケの一種ですが、球根性というのが特徴です。腺毛から分泌する粘液の粘度が高く、石を持ち上げるほどというところから、イシモチソウと名付けられました。丈は20~30cmの物が多く、葉は半円形で細長く白い花を咲かせます。
サスマタモウセンゴケ
サスマタモウセンゴケは、葉先が分かれているのが特徴的です。ヨツマタモウセンゴケと呼ばれることもあります。オセアニア原産の種で、国内では湿原に自生しているものも見られます。名前の由来は、葉先が刺股に似ているからとされています。丈が50~60cmと高くなり、5~7月に白い花が咲きます。
ボタニ子
ここからはモウセンゴケの育て方について紹介しています。
耐寒性や耐暑性については種類により異なるので、環境に適した品種を選ぶとよいでしょう。