コウヤノマンネングサとは?苔のとしての特徴や育て方・管理方法をご紹介!

コウヤノマンネングサとは?苔のとしての特徴や育て方・管理方法をご紹介!

コウヤノマンネングサは、日本全土で自生する大型のコケの一種で、ヤシの木のような見た目の華やかさが特徴です。この記事では、コウヤノマンネングサの特徴や育て方、管理方法をご紹介します。入手方法もご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.コウヤノマンネングサとは
  3. 3.コウヤノマンネングサの育て方
  4. 4.コウヤノマンネングサの入手方法
  5. 5.まとめ

コウヤノマンネングサの育て方

Photo byStockSnap

コウヤノマンネングサは、湿度管理に気をつければ、初心者でも育てやすいコケのひとつです。特にテラリウムでの栽培は、管理や手入れが簡単なのでおすすめです。同様の手入れで育てることのできるハイゴケやコスギゴケと一緒に植えると、さまざまなコケの表情が楽しめますよ。

育て方①栽培環境

コウヤノマンネングサは直射日光に弱く、湿度の高い環境を好みます。そのため、屋外管理はあまり好ましくありません。初心者は瓶などに密閉して育てるテラリウムが管理しやすいでしょう。置き場所は、直射日光の当たらない窓辺などの明るい日陰が最適です。夏の季節は高温になりやすく、蒸れで枯れてしまう場合もありますので、風通しのいい場所に置くことをおすすめします。

育て方②土づくり

土は保湿性や通気性が大切なので、市販の腐葉土はおすすめできません。樹皮培養土、黒土、赤玉土を混ぜたものを利用するといいでしょう。テラリウムにする場合は、アクアリウム専用のソイルを使う方法が簡単でおすすめです。黒めのソイルを選ぶと、コケのグリーンがよりよく映えてきれいに仕上がりますので、おすすめです。

育て方③水やり・肥料

水やり

コウヤノマンネングサをきれいに育てるには湿度管理が大切です。乾燥に弱いので、常に湿度を保つように水を与えましょう。密閉するタイプのテラリウムであれば、容器内の湿度が保たれやすいので、霧吹きで葉を湿らす程度で大丈夫です。その場合は、水をやりすぎると根腐れしてしまうので注意してください。暑い時期は蒸れやすいため、日中の水やりを控えて、涼しい朝か夕方以降に行うとよいでしょう。

肥料

肥料は与えなくても問題なく育ちますので、必要ありません。

育て方④植え付け・植え替え

基本的には植え付けや植え替えは必要ありません。葉全体の元気がなくなってきてしまったときや、茶色く変色してしまったときは、その場所をカットするか、移植法と呼ばれる増やし方で対処します。その際は、夏と冬をを避け、3~6月ごろか、9~10月に行うとよいでしょう。

育て方⑤増やし方

コウヤノマンネングサを増やすときは、「移植法」か「まき苔法」のどちらかで増やします。夏は蒸れやすく、冬は生育がゆっくりになるため、春か秋の涼しい時期で行うことが理想的です。

移植法

移植法とは、親となる株を植え、地下茎から新しい芽を出させて個体を増やす方法です。新しく増やしたい場所に、地下茎を十分に残した親株を植え、そのまま育てます。このときに、親株は茶色く変色していきますが、地下茎から新芽が育っている最中なので特に問題はありません。1~2か月ほどすれば、新しい芽が出てきます。

まき苔法

まき苔法とは、細かくちぎった元のコケから増やす方法です。細かくちぎった茎を、植え付け用の土の上にまくだけで増やすことができますが、生育に時間がかかることが難点です。特にコウヤノマンネングサは大きく育つ種類ですので、移植法で増やすやり方が一般的です。

育て方⑥剪定

コウヤノマンネングサは育つとだんだん葉がこみあい、通気性が悪化してしまいます。そのため、茶色く変色した場所や、葉が込み合っている場所などを定期的にカットし、風通しをよくすることが必要です。カットした葉は蒸れの原因やカビの温床になりやすいので、必ず取り除くようにしましょう。

育て方⑦主な病害虫

コウヤノマンネングサは湿度の高い環境で栽培しますので、カビの発生に気をつけることが大切です。もしカビが発生していたら、綿棒でやさしくぬぐうようにふき取ってください。カビが多数の場所に広がっているようであれば、その部位を切り取ります。全体的に広がってしまっていたら、無事な葉を使い、移植法で新しい芽を育て、植え替えるとといいでしょう。

次のページ

コウヤノマンネングサの入手方法

関連記事

Article Ranking