ブロッコリーのプランターでの育て方【種まき~植え付け】
種まき
ブロッコリーの種まきには、2月にまく「春まき」と7月~8月中旬にまく「夏まき」があります。主流でおすすめなのは「夏まき」です。発芽適温は20℃~25℃と一般的ですが、生育適温は15℃~20℃と低めです。春まきは徐々に気温が上がっていくため、生育適温を越えてしまうことが多く、管理にやや手間がかかります。
ボタ爺
家庭菜園初心者なら、まずは育てやすい夏まきに挑戦してみるといいぞ!
ボタニ子
頂花蕾だけでなく側花蕾も長く収穫したいなら夏まきがおすすめ!春の暖かい時期にはアオムシなどの害虫がつきやすい点も押さえておこう!
①プランターに直まきの場合
プランターに鉢底ネットと石を敷き、プランターの縁から2~3cmを目安に用土を入れましょう。真ん中に1本、深さ1cm程度のまきすじをつけ、1cm間隔で種をまきます。支柱などを横にして土表面に押し当てると、簡単にまきすじをつけられます。簡単に軽く覆土したら、たっぷりと水を与えてください。
②ポリポットにまく場合
直まきせずにポリポットで苗を育ててから植え付ける方法も、管理がしやすくおすすめです。直径7.5cmほどのポリポットに用土を入れて真ん中に穴を開け、3~4粒の種をまきましょう。軽く覆土して、たっぷりと水を与えて完了です。同様にして2~3個のポリポットに種まきしておくと、うまく発芽しなかったときや苗の成長が悪いときに安心です。
ボタ爺
ブロッコリーの発芽日数の目安は、適温下であれば4~7日ほどなんじゃ!風通しと日当たりのよい場所で管理するんじゃよ!
間引き
プランターに直まきした場合は、発芽後に株どうしが重ならない程度に間引きします。本葉が4~5枚になるころを目安に元気なものを2つ選び、それ以外は間引きましょう。株間は40cmあけてください。ポリポットに種まきした場合は、発芽が揃ったタイミングで3つ、本葉が2枚になったら2つ残して間引きます。本葉が3~4枚になるころに1つ選んで植え付けましょう。
ボタニ子
家庭菜園初心者の人は、間引きせずにたくさん残しちゃうことが多いみたい。成長を促すためにも間引きはしっかりしようね!
植え方
苗から育てる場合やポリポットで種まきした場合には、植え付け作業が必要です。プランターに鉢底ネットと鉢底石を敷き、半分ほどの高さを目安に用土を入れたら、株間を40cm以上あけて苗を置きます。用土を足していき苗を安定させ、水をたっぷり与えたら完了です。植え方は簡単ですが、「根鉢を崩さない」「株間をきちんととる」ことは押さえておきましょう。
ボタニ子
種まき時期にもよるけど、一般的に植え付けの適期は3月末~4月と8月中旬~9月初旬!植え方とあわせてチェックしておこう。
ブロッコリーのプランターでの育て方【日常管理】
栽培環境
日光を好むブロッコリーは、日当たりのよい場所で育てましょう。日陰でも育ちますが、成長が遅くなったり花蕾が大きく育たなかったりするため注意が必要です。湿気がこもると根腐れなどの原因になる点から、通気性のよい所が向いています。ベランダで育てる場合には、室外機の位置にも気をつけてください。高温の空気が当たり続けると、成長に悪影響を及ぼします。
水やり
土表面が乾いたころを目安に水やりをしましょう。ブロッコリーは、乾燥も湿気も苦手とする性質を持っています。常に土が湿っている、または乾燥しすぎの状態は避けてください。蒸れや冷えを防ぐためにも、夏場は午前中に、冬場は気温が高い時間帯に水やりしましょう。ブロッコリーは葉が大きく、成長とともに必要な水の量も増えていくため、水切れにも注意します。
ボタ爺
水やりの頻度は、通常なら1日1回、湿度が高いようなときには2日に1回が目安じゃよ!
追肥
ブロッコリーは肥料食いとも呼ばれるほど肥料を好むため、大きく育てるには追肥が必要です。植え付けから2~3週間経過したころが1回目の追肥のタイミングです。その後も2~3週間に1回の頻度で、花蕾がつくまで追肥を続けます。葉野菜用の化成肥料を、プランターひとつにつき10~20gほどを目安に株の根元にまき、表面の土と軽く混ぜて株元に寄せましょう。
ボタニ子
株寄せすることで株がたおれにくくなるよ!化成肥料じゃなくて、1週間に1回水やりの代わりに液肥を与えても大丈夫だよ。
ボタ爺
側花蕾まで収穫したいのなら、頂花蕾がついた後も追肥を続けるといいぞ!側花蕾ができ始めたタイミングで追肥はストップじゃ!
ボタニ子
次も引き続き、ブロッコリーのプランターでの育て方について説明していくよ。
出典:写真AC