ブロッコリーのプランターでの育て方【特別な手入れ】
支柱立て
ブロッコリーは大きいものだと、60cm以上の高さにまで成長します。茎は太めで自立もできますが、苗が小さい時期や風が強く当たる場所で管理する場合は、支柱を立てましょう。株元から少し離れた位置に1本支柱を立てて、麻ひもなどで固定するだけで大丈夫です。苗の成長にあわせて支柱の高さを調整してください。
病気対策
ブロッコリーに発生しやすい病気は「軟腐病」「黒腐病」などです。いずれも細菌が原因の病気で、加湿状態によって引き起こされる場合が多いため、プランター栽培では鉢底石をしっかりと使い水はけの確保に努めましょう。風通しのよい場所で管理することも大切です。また用土が酸性に傾いていると「根こぶ病」も発症しやすくなるため、土作りの際にも注意が必要です。
ボタ爺
軟腐病や黒腐病は、被害拡大が早いんじゃ。患部はすぐに切り取って破棄し、破棄したものも素早く処分するんじゃよ!
ボタニ子
環境をきちんと整えておくことが一番の予防だよ。気になる人は、殺菌剤を使って予防する方法もおすすめだよ。
【Meiji Seika】オリゼメート粒剤
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参考価格: 2,990円
Meiji Seikaのオリゼメート粒剤は植物の病害抵抗性を引き出し高い効果を発揮する、ユニークな作用性を持つ殺菌剤です。キャベツや白菜、ねぎ、ブロッコリーなどの細菌性の病害に有効で、強い力が約45日間も続きます。野菜によって使うタイミングや頻度が異なるため、使う前にしっかりと確認しましょう。
内容量 | 3kg |
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有効成分 | プロベナゾール |
適応病気 | いもち病、軟腐病、黒腐病など |
害虫対策
ブロッコリーのようなアブラナ科の植物には、アブラムシ、アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどがつきやすいです。小さな苗であれば一晩で食べつくされることもあるため、気がけてよく観察し、見つけ次第すぐに捕殺しましょう。アオムシなどの成虫が飛んでこないためにも、気になるようであれば、植え付け時に防虫ネットをトンネル状にかけるのもおすすめです。
ボタニ子
被害がひどければ、薬剤散布も効果的だよ!収穫までしっかり株を守ろうね!
【住友化学園芸】オルトラン粒剤
住友化学園芸 殺虫剤 オルトラン粒剤
参考価格: 777円
住友化学園芸のオルトラン粒剤は、ばらまくだけで広範囲の害虫に効果を発揮する殺虫剤です。草花や観葉植物、野菜に使えるだけでなく、優れた殺虫効果と長い残効性を持ち、省力的に効率的に害虫を駆除できます。散粒容器に入っているため手を汚さずに使える点も魅力です。
内容量 | 200g |
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有効成分 | アセテート |
適応害虫 | アブラムシ、コナガ、アオムシなど |
夏越し
栽培適温は15℃~20℃と低めです。夏場の暑い時期には直射日光を避け、風通しのよい場所で管理してください。プランターを置く場所の日当たりがよすぎる場合は、支柱やベランダの柵などを利用して、寒冷紗をかけるのも効果的です。真夏はクーラーを使うことが多いため、室外機の熱風にも十分気をつけましょう。
ボタニ子
室外機を避けるには、柵に引っ掛けるタイプのプランターを使うか、棚を設置して上に置くといいよ!
冬越し
ブロッコリーは寒さに当てると実のうま味や甘みが増しますが、基本的に寒さは苦手です。霜に長く当たらない暖かな地域では問題ありませんが、-2℃を下回るような地域では注意が必要です。寒い地域で育てる場合は、寒冷紗や不織布で覆って冷たい風を遮るか、ワラやビニールでマルチングすることをおすすめします。
ブロッコリーのプランターでの育て方【収穫】
収穫時期
ブロッコリーの頂花蕾の収穫時期は、春まきなら5月~6月、夏まきなら11月~12月ごろが目安です。花蕾が10~15cmほどに育ったタイミングで収穫しましょう。側花蕾は春まきなら7月まで、夏まきなら3月ごろまで楽しめます。頂花蕾ほど大きく育たないため、3cm~5cmほどになったタイミングで収穫してください。
ボタニ子
花蕾が大きくなっても収穫しないでいると、花が咲いて食べられなくなっちゃうよ!収穫時期が近くなったら、毎日観察してね!
収穫方法
花蕾の下10cm程度のところを、ハサミやナイフで切り落としましょう。その際、切り口に雨水が溜まりにくいように、切り口が太陽に向かって斜めになるようにカットしてください。切り口に水がたまると、腐ったり病気になったりするので、収穫は天気のよい日に済ませましょう。病気予防のためにも、ハサミやナイフは清潔なものを使ってください。
プランターで栄養満点のブロッコリーを育ててみよう!
ブロッコリーは彩りもよく、常備しているととても使い勝手のよい野菜のひとつです。植え方~収穫まで難しい作業はなく、家庭菜園初心者の人でも安心して育てられます。ベランダなどの限られた空間でも、プランターを使って手軽に育てられる点も魅力です。ぜひ家庭菜園にチャレンジして、採れたてのおいしいブロッコリーを味わってみてくださいね。
出典:写真AC