メンマの原料はたけのこ?ラーメンにも使われる食材の概要を解説!

メンマの原料はたけのこ?ラーメンにも使われる食材の概要を解説!

ラーメンと言えばはずせないのがメンマですが、メンマの原料が何か皆さんご存知ですか。メンマは春に食べるたけのことは全く違う顔を持っています。原料や作る工程、栄養、名前の由来などメンマを深く掘り下げてみました。いつでも見ているメンマの新しい顔をお楽しみください。

記事の目次

  1. 1.メンマの原料ってなに?
  2. 2.メンマの原料と春のたけのことの違い
  3. 3.メンマの名前の由来
  4. 4.原料の麻竹からメンマのできるまで
  5. 5.メンマの栄養
  6. 6.まとめ

メンマの原料ってなに?

出典:写真AC

ラーメンを注文したらよく上にのってくるメンマですが、メンマって何かご存知でしょうか。こりこりした歯ざわりが特徴的なメンマの原料、それはたけのこです。しかし春に良く食べられるたけのことは別の種類で、メンマになるまでにとても長い時間をかけて作られています。この記事ではメンマの原材料やその栄養、作り方そして食べ方をご紹介いたします。

メンマの原料と春のたけのことの違い

春に食べるたけのこは孟宗竹(モウソウチク)

出典:写真AC

食卓に春を告げる一般的なたけのこは孟宗竹という竹の若いものです。地面から顔を出すか出さないかの時に収穫して、なるべく早いうちに料理されます。えぐみが少なく淡白な味なので様々に調理され、収穫したてのものは生で食べることさえ可能な食材です。味付けもあっさりしていかにも和風な食材です。

メンマの原料は麻竹(マチク)

メンマの原料になるのは麻竹という種類の竹です。地面から伸びて1メートルぐらいになったところで収穫します。孟宗竹は春に収穫しますが、麻竹は夏が収穫時期です。また麻竹が生育しているのは台湾地域や中国の南方で、日本では鹿児島以南にしか生育していません。味も食べ方も孟宗竹とは全く違います。

メンマの名前の由来

Photo byNaoYuasa

メンマは何故メンマと言うのでしょうか。これは日本で「麺」の上に乗せた「マ」チク(麻竹)なのでメンマと言われるようになったのが由来です。明治の初めごろに横浜で営業を始めた中華麺の店では、すでにメンマがのっていたとされています。台湾からさかんに入ってきており、麺の上にのっているメンマを見て、現地の人が驚いたとも言われています。

中国では麺料理の上にメンマはのらない

ちなみに麻竹の生育する中国あたりではメンマを麺料理のトッピングとしては使いません。お漬物やおつまみのような扱いで、お弁当に付け合せで入れたり、肉と炒めたりして料理の食材として使っています。お酒のおつまみとしても喜ばれ、日本での味付けや食べ方とは全く違っています。

原料の麻竹からメンマのできるまで

原材料の麻竹からメンマになるまでは、長い時間と人手をかけて加工されます。1週間や2週間でできるものではありません、順番に行程を見てみましょう。

①ゆでる

Photo by256417

収穫された麻竹は適当な長さに輪切りにされて、皮をむき硬い節をけずりおとします。これを1時間から1時間半ほどゆでます。孟宗竹のたけのこでしたらこの段階で食べることができますが、麻竹はえぐみも多く硬くてとても食べることができません。

②発酵させる

実はメンマは発酵食品です。ゆでた麻竹を袋に詰めて1か月ほど発酵させます。するとあめ色に変化し、乳酸菌の働きで繊維が柔らかくなります。また発酵食品独特の香りが生まれてきます。

③乾燥させる

発酵が終わった麻竹は3、4日かけて天日で干され、さらに繊維が柔らかくなって風味がでてきます。近年では機械で乾燥させるメーカーもありますが、太陽の光に当てたものは美味しさが違うと言います。メーカーはこの天日干しを大事な工程として重視しています。

④水で戻す

天日干しが十分すんだ麻竹は再びゆでられます。1時間ほどゆでてそのまま冷まし、またゆでて冷ますという工程を何度か繰り返します。本当に手間がかかっていますね。これでメンマの誕生です。味付けメンマにするには、ここから調味料を使って味付けします。

メンマの栄養

Photo by rhosoi

メンマは納豆やヨーグルトのような発酵食品なので、カリウムやカルシウムを多く含んでいます。カリウムは身体の中の塩分を排出する働きがありむくみを解消してくれます。また繊維質が非常に多いですから、便秘の解消に役立ちます。食べ過ぎは良くありませんが、おつまみにするなど食べ方を工夫するとよいでしょう。

まとめ

出典:写真AC

ともするとラーメンの添え物と見られるメンマですが、とても手間のかかったなかなかの実力の持ち主ということがわかりました。日本で見るメンマのほとんどは中国や台湾からやってきています。工程の長さや手間を知ると、たかがメンマ、ではなくさすがメンマ、と言えるでしょう。普段の食事にもおつまみなどとして食することをおすすめします。

さるさ
ライター

さるさ

美味しいものが好き、健康な暮らしが好き、温かな心が好き

Article Ranking