はじめに
ゴーヤを育ててみたいと思ったことはありませんか?今回は、ゴーヤを育てるうえで欠かすことが出来ないゴーヤの摘心・剪定についてご紹介したいと思います。摘心・剪定の時期・タイミングまで詳しくご説明します。また、ゴーヤのカーテンの作り方とゴーヤを使った料理も一緒にご紹介します。
ゴーヤとは?
ゴーヤの基本情報
ゴーヤは別名ニガウリとも呼ばれます。昔はあまり馴染みのなかった野菜ですが、最近では夏になるとスーパーにたくさん並びます。スーパーに並んでいる緑のゴーヤは未完熟のゴーヤです。完熟すると色が黄色になります。ちなみに、完熟ゴーヤも種の周りに出来る赤いゼリー状の部分を食べることができます。メロンの様な味がして美味しいです。
ゴーヤは健康によい
ゴーヤには、1本あたりレモン3個分に相当する豊富なビタミンCが含まれています。ゴーヤに含まれるビタミンCは、加熱しても崩れにくいという特徴があります。また、ゴーヤにはビタミンEやミネラルが豊富に含まれているため、体のむくみをとったり、疲労を回復してくれるので、夏バテ防止に効果的です。
摘心・剪定とは?
摘心・剪定の違いについて
どちらも茎を切る作業ですが、摘心は茎先を切る事、剪定は株の途中で全体的に切り戻していく方法のことです。摘心は、実や花を大きくするために、新しく伸びてくる茎や枝を摘み取ります。剪定は、植物が成長したことによって姿が乱れた時に株を全体的に切り戻して、形を整えたり、風通しをよくしたりすることで再生する方法です。
摘心をするとどうなるのか?
一般的に草花の多くは、頂芽優勢(ちゅうがゆうせい)と言って、茎の一番頂点の芽を優先的に成長させ、それより下の脇芽の成長を抑えようとする性質があります。そのため、自然に育てると茎の頂点にしか花が咲かなくなりますが、摘心をすることによって頂点の茎が切られると、伸びないでいた脇芽の方に養分が行き、脇芽の成長が始まります。脇芽の方に養分が行く、そうすると脇芽(小づる)から出てくる孫づるの生育がよくなり収穫できるゴーヤの実の量も増やすことができます。
剪定をするとどうなるのか?
まず、植物の形をきれいに整えることが出来ます。そして植物がエネルギーを無駄に消耗するのを防ぎ、必要な部分に効率よく栄養を行き渡らせます。自由気ままに伸びきった葉によって風通しが悪くなっていた所を剪定すると、風通しがよくなり、満遍なく葉に日差しが当たりすくすく育ちます。きれいな空気が内側にも入るため、病気や害虫が発生しにくくなります。
ゴーヤの摘心・剪定の時期とタイミング
ゴーヤの摘心回数・タイミングについてご紹介します。摘心は2回行ってください。そして摘心のタイミングですが、1回目も2回目も葉が5枚程出てきたところで摘心をします。失敗しない為に下の項目で詳しくご説明しますのでそちらを参考にしてください。
1回目の摘心
1回目の摘心はいつ行えばよいかご紹介します。親蔓から双葉を除いて5枚くらい葉が出てきた時に摘心するとよいです。ゴーヤの茎の先端にある芽の部分を摘心しましょう。3日程経つと小蔓が出てきます。
2回目の摘心
2回目の摘心はいつ行えばよいかご紹介します。1回目の親蔓の摘芯の1週間後くらいです。1回目の剪定で伸びてきた小蔓に、また葉が5枚くらい出てきたら小蔓の先端を摘心しましょう。孫蔓まで伸ばすのがよいでしょう。
ゴーヤの剪定の時期・タイミング
ゴーヤの剪定は、実をならせたい時、葉が茂り過ぎた時に行います。葉が生い茂っていると日が当たりにくくなり、花芽が付きにくいので、剪定をして隙間を開けて日が入るようにする事が大切です。実がなり始めたら、収穫した実とその下のつるも切り落とします。また、緑のカーテンとして葉を綺麗に広げている時に、横から見てはみ出しているつるや葉はカットしましょう。
ゴーヤの摘心・剪定の実際のやり方
摘心であれば手でひねって摘みとってしまえばよいでしょう。剪定は茎も太くなってきているので、ハサミで切り取りましょう。手でもちぎれますが、必ずハサミで行ってください。切り口が雑になっていると、雑菌が入る可能性があるので注意しましょう。
ボタニ子
次のページでは、ゴーヤの育て方について紹介するよ!
ゴーヤの育て方
育て方①植え方
ゴーヤを植える時期と、苗の選び方
5月頃が植えるに適した時期です。畑などで育てる場合とプランターで育てる事も可能です。場所は日当たりと風通しのよい場所が最適です。初心者の方には苗から育てるのがおすすめです。苗は葉っぱの色が濃い、草丈が低いがっちりとした苗を購入しましょう。
プランターの大きさについて
ゴーヤはプランターで栽培をすることも出来ます。プランターで育てる場合は必ず大きめのプランターで育ててください。(植木鉢なら9号以上、プランターなら栽地量が7L以上が目安)鉢底に鉢底石を敷き、容器の縁から2cmの所まで土を入れ、苗を植えてください。
育て方②管理
水やりは、早朝に1回たっぷりと水やりを行います。7月~8月の暑い時期は、朝晩2回たっぷり水やりをしましょう。プランターも地植えの場合も同じだけの肥料と水やりを行います。また、防虫のために植物保護液や活力剤を与えてもよいでしょう。
ゴーヤのカーテンの作り方
ゴーヤを使ったグリーンカーテンの作り方
作り方①ネットの設置の仕方
用意するものは支柱と園芸用ネットです。
支柱に園芸用ネットを貼ってゴーヤのつるを結んでいきカーテンを作っていきます。
【手順】
- 作りたいカーテンのサイズまでネットを広げます。
- ネットの左右、真ん中、上下の順に支柱をはめていきます。
- 支柱を上下交互にくぐらせてネットと結びつけ、支柱同士は専用の金具もしくは針金などで固定します。
- 支柱とネットを結んだあとはネットを窓際に設置します。ネットの上部を固定し、下部を固定します。2枚以上ネットをしようする場合は、風で飛ばないように結束帯で結びましょう。
作り方②ゴーヤのつるの絡め方
誘引をする時はビニール紐などで軽く結わっていきましょう。あまりきつく縛りすぎてしまうと植物が傷んでしまうし、枝が太くなった時に食い込んでしまう事があるので気をつけてください。葉が密になると植物が群れてしまうので、感覚をあけて結んでいきましょう。
【手順】
- ゴーヤのつるが20cmから30cmほどまで成長したらネットにつるを絡めます。
- 優しくつるを持ってネットの網目を交互にくぐらせて、ネットにつるを沿わせます。
- その後も成長に合わせてネットにつるを絡めていきます。
ゴーヤカーテンのメリット
ゴーヤのカーテンを作ることでいろいろなメリットがあります。
- 日射のエネルギーをカットし室内の温度の上昇を数度ほど抑制する為エアコンなどの電気代の節約になる
- どんどん伸びてくる葉に毎日の変化が楽しる
- 心が癒される
- 収穫して食べる楽しみがある
おすすめのゴーヤ料理
自宅で作ったゴーヤを収穫したら、ぜひ美味しく頂きたいものです。最後に収穫したゴーヤを使って作れる美味しい料理をご紹介します。ぜひ作ってみてくださいね。
ゴーヤチャンプルー
ボタニ子
まずは、定番のゴーヤチャンプルー!とても美味しそうですね。
ゴーヤのスムージー
ボタニ子
珍しい!自家製ゴーヤを使ってゴーヤのスムージーもいかがでしょうか?お店ではなかなか売っていないかもしれません。
まとめ
今回はゴーヤの摘心と剪定の時期・タイミングについてご紹介しました。ゴーヤを育てる為には摘心と剪定は欠かせません。しかし、この2つに注意して育てれば初心者でも育てる事は難しくありません。緑のカーテンとして夏場の暑さを和らげ、実も美味しく頂く事ができるゴーヤ。ぜひゴーヤを育ててみませんか?
出典:写真AC