ポップコーンの概要
ポップコーンの原料はとうもろこしですが、どの品種のとうもろこしからでもできるわけではありません。ポップコーン用のとうもろこしの品種は「爆裂種」とよばれるもののみです。スイートコーンのような水分の多い品種からはポップコーンはできないため注意が必要です。ポップコーン用の爆裂種の種は園芸店や通販で手軽に購入できます。
ボタ爺
ポップコーン用の品種①イエローポップ
イエローポップは加熱すると、中心部が茶色く、そこから白い花びらを咲かせるようにはじけるのが特徴です。ポップコーン用の品種のなかでもメジャーであり、映画館や夜店で売られているものはこの品種のものが多いです。はじけた姿が蝶にも似ていることから「バタフライ型」とも呼ばれています。
ポップコーン用の品種②丸ポップ
丸ポップは名前のとおり、タンポポの綿毛のようにまん丸に破裂するのが特徴です。近年のポップコーンブームで人気が高まってきている品種で、ふわふわとした食感を楽しめます。丸ポップはキノコのようにコロンとしていることから「マッシュルーム型」とも呼ばれています。
ポップコーンの栽培・育て方【栽培スケジュール】
季節ごとにすること
暖かくなる春に種まき
寒さが和らぎ始める3月~暖かくなった5月がポップコーンの種まきや植え付けの時期です。肥料を施し、間引き作業を済ませ、しっかりと苗を育てましょう。
成長期の夏には追肥を忘れずに
夏はポップコーンの成長期なので追肥が大事です。株を大きく育てるためにも、肥料をしっかり与えます。必要に応じて受粉させ、実を大きく育てましょう。順調にいけば7月には収穫時期を迎えます。
収穫は秋まで続く
ポップコーンの収穫は秋まで続きます。収穫した後は軒下などで乾燥させましょう。ポップコーンは一年草のため、収穫とともに栽培は終わりです。
ポップコーンの栽培・育て方【準備】
必要な道具
- ポップコーンの種
- 用土
- プランター
- 鉢底石と鉢底ネット
ポップコーンは地植えはもちろんですが、プランターでも育てられます。草丈が1m~1.5mほどまで成長し根が深く張る植物のため、深さ30cm以上の深型タイプのプランターを選びましょう。株間が30cmほど必要で、2~3株植えたい方は幅60cm以上のプランターを用意してください。
土作り
地植えの場合
ポップコーンは水はけと水持ちのよい、pH6.0~6.5の弱酸性土壌を好みます。地植えの場合は種まきの2週間前に、植えたい場所の土を掘り起こし、1㎡あたり約150gの苦土石灰を混ぜ込みましょう。種まきの数日~1週間前になったら、1㎡あたり約3kgの完熟堆肥と約120gの有機肥料を混ぜ込んでください。
ボタ爺
苦土石灰は土壌の酸性度を調整する役割を持っておるんじゃ。土に馴染むまで時間がかかるから、植え付ける2週間前までに使うんじゃよ!
プランターの場合
用土を自作する場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土2:バーミキュライト1で配合し、用土10Lあたり約20gの化成肥料を混ぜ込んで準備してください。赤玉土は弱酸性、腐葉土とバーミキュライトは弱酸性~中性のため、苦土石灰を混ぜ込む必要はありません。自作するのが大変な方は、市販の野菜用培養土を使うのが簡単でおすすめです。
保育園で子どもたちとポップコーン栽培をしたいのですが、地植えのほうがよいでしょうか?
保育園で育てる場合、子ども達と農作業や収穫を楽しみたいのであれば、地植えのほうがたくさん植えられるためおすすめです。収穫~食べるまでを保育園児と体験するのが目的であれば、大きめのプランターをいくつか用意すれば十分楽しめます。肥料や苦土石灰を保育園児が口にしないように注意してください。
ポップコーン用の品種の爆裂種は「イエローポップ」と「丸ポップ」の2種類があるぞ。味は変わらんが、はじけたときの形が違うんじゃ!