東京近郊の桜の名所15選！お花見に見頃の時期や混雑状況を解説

国花は桜ですが、「東京都の花」はご存知ですか？都の花は「ソメイヨシノ」と昭和59年6月の「都の花選考会」で決まりました。東京には学校や公園などいたるところに桜の木が植栽されていて、有名無名に関わらずたくさんの見どころがあり、都民をはじめ多くの人の目を楽しませてくれています。

桜の開花が宣言される基準は、目視で標本木の「つぼみ」が5〜6輪の花が咲いた時で、満開の基準は、標本木の「花芽」が80％以上咲いた状態になった時です。開花の時期はその年の気候の変化で変わってくるので、気象庁や民間の気象会社のサイトなどで情報をチェックしてみましょう。

毎年、桜の季節が近づくと「桜の開花宣言」で注目が集まるのが「標本木」です。東京の「標本木」がどこにあるかご存知ですか？気象庁の職員が確認する標本木は千代田区の靖国神社にあります。大手町の気象庁敷地内にありましたが、1966年に靖国神社境内の桜に交替され、東京の桜の名所にもなっています。

「お花見」の習慣が人々に広まったのは江戸時代に入ってからです。それまでは貴族や武士など身分の高い人の娯楽で鑑賞する花は「梅花」でした。江戸時代に桜の品種改良が盛んに行われ広まった、と言われています。したがって東京の都心には桜が楽しめる公園や名所が数多くあります。

東京の下町、台東区と墨田区の吾妻橋から桜橋に沿い流れる隅田川の墨堤には、640本の桜並木があり、お花見を楽しめます。墨田区側の墨堤桜並木は、葛飾北斎が浮世絵にも多く描いています。「墨堤桜まつり」では町会主催の屋台が出るので、食べ歩きしながらのお花見がおすすめです。

目黒川沿いの桜は有名で、毎年300万人が訪れるという「桜まつり」が開催されます。おしゃれなフードが楽しめる屋台がたくさん出店します。シートを敷くなどは禁止されているので、食べ歩きながら桜を楽しむスタイルです。川には遊覧する舟も出るため、あわせてチェックしてみましょう。

「播磨坂」はこの地にあった、江戸時代の藩主松平播磨守の上屋敷にちなんで名付けられました。1960年に区画整理でできた「環状3号線」が舗装され、その中央部分は遊歩道となり、両脇に150本の桜の木が植栽されています。桜まつりが開催されると土日は道路も歩行者天国となります。

新宿御苑の桜は東京都民のみならず、全国から大勢の人達が訪れる人気のお花見スポットです。首都新宿に広がる自然豊かな公園には、カンザクラ、ソメイヨシノなど、65種類の桜が1,000本以上植栽されています。種類が多い分咲く時期がずれるので、2月中旬から4月中旬まで桜が楽しめる桜の名所です。

小石川後楽園は水戸藩主の中屋敷庭園でしたが、昭和13年に公園として一般に開園されました。植栽されている桜は30本と多くはありませんが、樹齢60年以上のシダレザクラが有名です。四季の花々と都会の中とは思えない自然豊かな庭園には、毎年3万人が訪れます。