南湖公園（福島／白河市）の見どころは？基本情報や季節別の花をご紹介！

南湖公園は福島県白河市にある県立自然公園です。日本最古の公園といわれており、かつての藩主・松平定信によってつくられました。国が定める史跡・名勝に指定されている園内は約44haの広さで、四季折々の草花や虫、水鳥などの美しい風情が楽しめます。

共楽亭は身分に関係なく利用できるようにと、敷居や鴨居がない造りが特徴的な茶室です。鏡山の中腹に建てられた共楽亭からは、美しい南湖の景色が一望できます。

翠楽苑は、松平定信の精神を受け継いだといわれる日本庭園です。松やモミジなど約4000種類の植物が植えられており、湖には錦鯉が生息しています。園内にある「松楽亭」では美しい庭園を眺めながら、抹茶と生菓子が楽しめます。季節ごとにイベントも開催されているので、HPで確認してみてください。

元日やこどもの日など無料で楽しめる日があります。回数券や団体割なども用意されているので、お得に楽しめますよ。

南湖神社は、大正11年に松平定信を祭るために建てられました。縁結びの神社としても有名です。春には樹齢200年を超える楽翁桜（らくおうざくら）が咲き誇り、周辺の店舗ではお団子など食べ歩きも楽しめます。お花見やデートスポットとして利用するのもよいですね。

南湖神社の境内には、松風亭蘿月庵という簡素な造りの茶室があります。松平定信が愛用していた茶室で、4～11月の間は定期的に白河茶道連盟による茶会が開催されています。

春の南湖公園は神社にある楽翁桜をはじめ、ソメイヨシノやしだれ桜など約800本の桜が咲き誇る桜の名所でもあります。ほかにも絶滅危惧種に指定されているクマガイソウや、ツツジやシャクナゲなども楽しめるので、開花時期にあわせて訪れるとよいでしょう。

南湖公園の夏は、美しい新緑が楽しめます。夏の日差しを受けてキラキラと輝く湖面に、松などの青々とした植物が映えます。その中でも、スイレンなどの水生植物がとくに見頃です。おごそかな雰囲気ただよう、夏の南湖公園を散策してみてください。

秋の南湖公園では、コスモスやヒガンバナなど秋を代表する花が見られます。また、南湖公園は東北有数の紅葉スポットでもあるため、モミジやカエデなど秋ならではの植物が園内を鮮やかに彩ります。紅葉の見頃は10月下旬頃からですが、その頃は気温の低下が予想されます。ぜひ暖かい服装で出かけてください。

南湖公園がある福島県は、冬は雪が降り積もる地域です。冬の南湖公園は、育つ植物が少なく木々も落葉してしまう種類が多いのですが、雪と日本庭園のコントラストを楽しむのもよいですね。

冬の南湖公園では、園内の松の木や遠くに見える那須連山など東北ならではの雪景色が楽しめます。運がよければ、白鳥が見られることがあります。しっかり防寒して転ばないように足元に気をつけて、訪れてくださいね。

南湖公園は、掃除のために冬の間は湖の水をすべて抜いてしまいます。春～秋には見られない湖底や、エサを求めて飛来するサギやオシドリなどの渡り鳥の姿が見られるのは、冬ならではの見どころといえるでしょう。

園内にある南湖神社はパワースポットとしても有名で、とくに初詣では多くの参拝客が訪れます。長蛇の列に並ぶ可能性があるでしょう。参拝の際は、防寒具を忘れずに身に着けていってください。初詣だけではなく、合格祈願に訪れるのもよいですね。

南湖公園は四季折々の動植物だけでなく、日本の歴史が感じられる場所でもあります。のんびりと散歩をしたり、食べ歩きをしたりとさまざまな楽しみ方もできます。東北地方へ出かけた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。