大根島とは
大根島(島根県松江市八束町)は、汽水湖・中海に浮かぶ小さな島です。牡丹の名産地として国内外でその名が知られています。「由志園」などさまざまな施設で牡丹が観賞でき、春には観光客でにぎわう名所です。自然に恵まれ、ユニークなスポットもあります。
大根島の特徴
大根島は日本一低い火山島と呼ばれる平たい島で、島の一周は約16kmとコンパクトです。江戸時代に牡丹が持ち込まれ、栽培が本格的に始まりました。その品質が全国的に評価され、生産量日本一をほこる牡丹の産地となっています。品種は500種、そのなかには貴重種や珍しい冬牡丹もあり、毎年開催される「切花品評会」が有名です。
大根島という名前の由来は?
大根(だいこん)島という名前の由来には2つの説があります。1つは蜛蝫(たこ)島という名前だったのがたく島、たいこ島、だいこん島へ変化し大根島になったという説です。もう1つは高級品・高麗人参の産地であったことから、人参が狙われないよう大根島といい換えて所在を隠したというものです。
ボタニ子
野菜の大根とは関係ないのね。
アクセス
大根島は島根県と鳥取県に挟まれた中海にあり、3つのルートから車で島に渡れます。松江駅からは車で約30分、境港駅から約20分の距離です。また、各駅からはバスが出ているのでJRでも行けます。東京からは飛行機で約1時間25分、出雲縁結び空港からバスに乗って約50分です。
大根島へ渡る3つのルート
- 松江市内から「大海崎堤防」経由
- 松江市美保関町から「森山堤防」経由
- 鳥取県境港市から「江島大橋」経由
大根島の観光スポット<牡丹>
大根島には牡丹園や花卉(かき)施設が多数あります。バラエティーに富んだ牡丹の観賞や苗木を購入でき、牡丹ファンにとっては感動の旅になるでしょう。牡丹を観賞するなら花の見頃となる4月~5月が特におすすめです。毎年GW期間中には島一帯の大イベント「大根島ぼたん祭」が開催されます。
観光スポット①日本庭園「由志園」
由志園は大根島を代表する観光スポットで、遠方からも多くの観光客が訪れます。山陰最大級の日本庭園は、牡丹や四季折々の花、出雲の景勝地を再現した箱庭が自慢です。園内では池泉回遊式庭園をゆっくり周遊したり、食事処や喫茶から庭園を眺めたりしながら食事ができます。高麗人参の加工が見学できる「長屋門」も好評です。
四季にあわせて演出が変わる日本庭園が見もの
春は3万輪の花が池を埋め尽くす「池泉牡丹」が圧巻です。夏には涼しげなあじさいや花菖蒲園が観賞できます。秋は夜間鑑賞会がおこなわれ、ライトアップされた紅葉が幻想的です。12月~1月にはイルミネーションや冬牡丹も楽しめます。「牡丹の館」では季節に関係なく観賞が可能です。
ボタニ子
庭園ではイベントやウェディングもおこなわれているのよ。
基本情報
住所 | 〒690-1492 島根県松江市八束町波入1260-2 |
営業時間 | 9:30~16:00 ゴールデンウィーク期間、8月、11月、12月、1月は閉園時間延長 |
定休日 | 12月30・31日 |
入場料 | 大人800円・小人400円・幼児無料 (シーズンによって異なります) |
アクセス | 森山堤防から県道259号線を経由して車で約2分 |
公式サイト | https://www.yuushien.com/ |
観光スポット②江島牡丹園
江島牡丹園は大根島につながる江島にあり、500種類の牡丹と名物のうなぎ料理が自慢です。見頃の春には牡丹が咲き乱れ、晩秋~早春にかけても寒牡丹が観賞できます。また溶岩の自然美あふれる庭園も見ものです。牡丹の開発から生産・販売まで手がけており「正月牡丹」はおめでたい花として人気があります。
基本情報
住所 | 〒690-1401 島根県松江市八束町江島167-1 |
営業時間 | 開花時期8:00~18:00 開花時期以外9:00~17:00 |
定休日 | 開花時期無休 開花時期以外日曜・祝日 |
入場料 | 大人・中高生 500円 食事・障がい者手帳提示で無料 開花時期以外は無料 |
アクセス | 江坂大橋から車で約1分 |
公式サイト | https://eshima-botan.com/ |
ボタニ子
観光スポットはまだまだあるよ!
出典:写真AC