天空のポピーとは
ゴールデンウィークが終わった5月の中頃、初夏の足音が聞こえ始める季節に、ポピーは花を咲かせ始めます。埼玉県秩父郡にある5ヘクタールの広大な土地に、赤や黄色、オレンジ、ピンクに白など多彩な色を持つポピーが約1,500万本も植えられているポピー畑があります。そのポピー畑で開かれている期間限定のお祭りが、天空のポピーと呼ばれ、毎年5月中旬から6月の上旬まで開催されています。
ボタニ子
1,500万本のシャーレーポピー
学名 | Papaver rhoeas(英名:Corn poppy/Shirley poppy、和名:ヒナゲシ) |
属性 | ケシ科ケシ属 |
分類 | 一年草,耐寒性 |
時期 | 開花:初夏(5月~6月) |
原産 | ヨーロッパ |
天空のポピーに植えられているのは、シャーレーポピーと呼ばれるヒナゲシを改良した品種で、ヒナゲシを総称してポピーと呼んでいます。ポピーは4枚の薄い花びらを持ち、近頃は八重咲の品種が多く流通しています。天空のポピーに植えられているのは、赤色をメインに、ピンクやオレンジ、白色のシャーレーポピーです。
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ちなみに、天空のポピーでは翌年に向けて、毎年11月ごろにポピーの種をまきはじめるのよ!
天空のポピーの開花時期
見頃は5月下旬ごろ
ポピーは5月に入り暖かくなった頃から開花が始まり、6月上旬までが見頃です。天空のポピーの見頃は、多少の変動はありますが、例年では5月中旬に咲き始め、6月上旬まで楽しむことができます。満開を迎えたポピーの見頃は5月の下旬です。また、早咲きエリアと遅咲きエリアが設定されており、開催中いつ訪れても見頃になるよう植えられています。毎年、開花の時期になると公式サイトで、開催日程や開花情報が発信されていますので、足を運ばれる際には参考にしてみてください。
時期が終わると牧場に
天空のポピーは季節限定のイベントとして開催されており、花の見頃が終わると閉鎖されてしまいます。その他の期間は、畜産物の販売や牛の放牧、ヤギ、ヒツジ、ウサギとのふれあい体験ができる、彩の国ふれあい牧場(秩父高原牧場)として営業されています(天空のポピー開催中も営業)。秩父高原牧場は、ヒルクライムや晩秋には紅葉も楽しめ、売店で買うことのできるソフトクリームは、名物となっており人気です。
天空のポピーの見どころ
高原を彩る花のじゅうたん
なんといっても一番の見どころは、眼前に広がる壮大なポピー畑です。一面に広がるポピーは、さながら花を敷き詰めたカーペットのようです。周辺は高原のため新緑もまぶしく、晴れた日には、青空とのコントラストが一段とはえる絶景です。咲き誇るポピーの花びらはとても薄く、風に吹かれひらひらと揺られる姿は、とても可憐で美しいです。
花の摘み取りイベント
花の見頃が終わりに近付くと、ポピーの摘み取りができるイベントが行われます。実際にポピー畑に咲いているポピーを摘み取ることができます。摘んだポピーは持ち帰ることができ、終盤の人気イベントになっています。このイベントの開催日は決まっていないため、参加されたい場合は、公式サイトでのアナウンスを確認してください。
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例年だと、天空のポピー終了3日前~前日に行われることが多いイベントよ。
標高500mの牧草地
秩父高原の一角に、秩父高原牧場があります。その牧場の一部エリアにポピーが植栽されており、天空のポピーが開催される会場となっています。周囲には高原と牧草地が広がっており、羊と牛の放牧が行われています。標高500mの澄んだ空気と、放牧されている動物がいるのどかな光景を楽しみながら、緑あふれる高原をのんびり散策するのも、天空のポピーならではの醍醐味です。
秩父の特産品を使ったグルメ
天空のポピーは、ポピーや新緑を目で楽しむだけではなく、舌で楽しむこともできます。味噌ポテトは秩父の名物で、ソフトクリームは人気の定番メニューです。その他にも、スパイシーなインドカレーや川魚の塩焼き、かき氷や飲み物も販売されています。休憩スペースが設置されているので、ゆっくりと食事をとることができます。また、観光案内や特産品の販売所もありますので、お土産選びに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
次のページでは、天空のポピーへのアクセスをご紹介します。
ちなみに、2019年はメンテナンスで区画が縮小されていたの。それでも、約1,000万本のポピーが植えられていたわ!