ブロッコリーの育て方③定植の方法
本葉の数が増えてブロッコリーの苗が大きくなってきたら、土の準備をしっかりしておいた畑に定植しましょう。ブロッコリーの特徴を考えて畑に定着しやすい環境を整えてあげれば、家庭菜園でもたくさんの収穫量が期待できます。
定植のしかた
ブロッコリーは多湿に弱いので、15cmほどの高さの畝を作り水はけをよくしたあと、35~40cmくらいの間をあけて浅めに苗を置くのがよい植え方です。プランターへの植え方も同じで、鉢底土を入れて水はけをよくしてください。ポットまきの場合は、定植する前にポットごと水につけておくと苗がよく吸水できます。
水やりのしかた
ブロッコリーの根が定着するまでは乾かないように頻繁に水やりをする必要がありますが、それ以降は乾き気味に管理をしてください。頻繁に水やりをしすぎると、根腐れを起こす原因となります。
プランター・鉢での栽培
プランターや鉢への植え方も、土づくりや水やりなど管理は畑に定植する時と同じです。ブロッコリーの根はあまり深くまで張らないので、深さはあまり必要ありませんが、株が大きくなるので植える間隔を広めにとるようにしましょう。鉢1つに1株、プランターは45cm幅のものなら2~3株が理想です。
ブロッコリーの育て方④管理方法
ブロッコリーを畑に定植したあとは、日々の管理がとても重要になってきます。病害虫から遠ざけることはもちろん、より状態のいいブロッコリーを収穫できるようしっかりと観察をし、手をかけていきましょう。
害虫の遠ざけかた
ブロッコリーなどのアブラナ科の植物には、モンシロチョウやコナガなどの幼虫が寄生して、葉が食べられてなくなってしまったり茎に穴があいたりして収穫できないこともあります。家庭菜園では農薬はなるべく使わないようにしたいもの。農薬を使わずに害虫を遠ざける方法をみていきましょう。
コンパニオンプランツを植える
モンシロチョウやコナガなどの害虫は、シュンギクやレタスなどのキク科の植物のにおいを嫌う傾向があります。これらをコンパニオンプランツとして近くに植えておくことで、薬を使うことなく害虫が寄ることができない環境を作ることが可能です。家庭菜園なら、これらの植物を少しずつ植えることによって見た目も楽しめますね。
他にも、ソラマメやエンドウ、サルビア、クローバー(シロツメクサ)、ハコベなどがブロッコリーのコンパニオンプランツとして植えられます。これらは、害虫を寄せつけないだけでなく、土壌を豊かにする効果があり、お互いの相乗効果で収穫を増やすことができるのです。
防虫ネットをかぶせる
ブロッコリーを定植したあとは、トンネルを作って防虫ネットや寒冷紗をかぶせ、害虫から守ってあげましょう。苗の数がそれほど多くない場合は、ネットを直接かぶせても大丈夫です。もちろん、完全に防げるわけではないのでまめに観察して、見つけたタイミングですぐに駆除することが大切です。
ボタニ子
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