追肥と土寄せのしかた
株が大きく育てば、葉や花蕾が十分に育って収穫がたくさん望めます。そのためには、的確な追肥と土寄せが必要です。収穫を楽しむために、時期を見極めてしっかりとお世話をしましょう。
追肥用肥料
追肥用の肥料は、野菜が育つのに必要な栄養素がバランスよく配合されている、市販の野菜用化成肥料が手軽で便利です。追肥を行う前に、手順や注意書きをよく確認しておきましょう。
追肥1回目
ブロッコリー追肥しました pic.twitter.com/hgoZ9T9H20
— 菊水黄龍 (@minami_furu) April 30, 2018
畑に定植してから約2週間たつと、しっかり土に根が張り本葉が7~8枚になります。この時期に株と株の間に1回目の追肥をするのがよいでしょう。また、同時期に畝の間を軽く耕し(中耕)、土寄せをすると、大きく元気に育ちます。
中耕と土寄せの効果
- 土の通気性と保水性が上がる
- 土に酸素が入り、活性化する
- 土にすき間ができ、土の中まで水が浸透する
- 雑草を取り除ける
- 土寄せで株を安定させる
追肥2回目
ブロッコリー追肥😉
— もぐみん (@agrimichi) October 15, 2019
株の葉っぱが展開してる外側付近の土を中耕(混ぜ合わせ)肥料をおいて土を被せました😁
中耕することで酸素がふんだんに入り、根が伸びる先に肥料をおくことでぐんぐん根が伸びてくれる😉
最後はちょっとひょろいので倒れないよう、土寄せ😀#家庭菜園#ブロッコリー pic.twitter.com/SVkOaePwJQ
2回目の追肥は、本葉が15枚くらいの時期におこないます。花蕾ができる直前と覚えておくとよいです。生長点に花蕾ができてからの追肥は、茎に空洞ができてしまったり、よいブロッコリーが収穫できない場合があるので避けましょう。この時も株を傷めないよう気をつけながら、畝を軽く耕し土寄せをしておきます。
ブロッコリーの育て方⑤収穫方法
株の頂点にできた花蕾が大きくなってきたら、いよいよ収穫の時期です!収穫の時期と、より収穫量を多くするためにはどうすればよいのかをみていきましょう。家庭菜園で手塩にかけて育てた、一番おいしい時期のブロッコリーをたくさん楽しみたいですね。
収穫に最適なタイミング
株の頂点にあるつぼみ(頂花蕾)が10~15cmくらいが収穫に最も適した時期です。つぼみが柔らかく弾力があり、とてもおいしいです。頂花蕾の下15cmほどのところをナイフや包丁などで切り落とすと収穫できます。ブロッコリーは葉も茎も栄養があり、食べることが可能です。
脇のつぼみを育てずに、頂花蕾をできるだけ大きくして収穫したい場合は、この限りではありません。ただし収穫時期が遅れると、つぼみがふくらんで固くなり、食感が悪くおいしくなくなるので、早めのタイミングで収穫しましょう。さらに遅れてしまうと、黄色い花が咲いてしまいます。
収穫量を増やすには
頂花蕾を収穫する際、日の当たる方向に斜めに切り口を入れると、脇芽がどんどん伸びてきます。新しい花蕾が脇芽にできる前にもう一度追肥を与えておくと、さらに収穫を楽しむことが可能です。ただし、脇芽から出る花蕾は3cm前後とあまり大きくならず、すぐ花が咲いてしまうので、早めに収穫してください。
紫色に変色する
ブロッコリーが収穫前に紫色に変色してしまうことがあります。これは、寒い時期にまれに見られる自然現象で、ブルーベリーなどにも含まれる紫色の色素アントシアニンの働きです。アントシアニンは冬の寒さに耐えるために作り出されます。
アントシアニンは水溶性なので、ブロッコリーは火を通せばもとの緑色に戻ります。自然現象なので、食べてももちろん差し支えありません。冬の寒さに耐えたブロッコリーは、かえって甘みが増しておいしくなっています。
まとめ
基本を押さえれば家庭菜園で気軽に栽培できるブロッコリーの育て方をみてきました。普段食べているつぼみはもちろん、葉や茎も栄養がたっぷり詰まっているブロッコリー、自分で育てれば丸ごと楽しめますね!プランターなどでも栽培が可能なので、ぜひチャレンジしてみてください。