カラーリーフとは?銅葉やシルバーリーフなど葉を楽しむ植物をご紹介!

カラーリーフとは?銅葉やシルバーリーフなど葉を楽しむ植物をご紹介!

定番の季節の花を育てるのに慣れてきたら、銅葉やシルバーのカラーリーフを使って、大人の雰囲気の庭やプランターを演出してみませんか。銅葉やシルバーをはじめ、花と同じように周囲を彩るカラーリーフがこんなにもたくさんあったことに、きっと驚かれるでことでしょう。

記事の目次

  1. 1.カラーリーフとは
  2. 2.カラーリーフの活用法
  3. 3.ブロンズ色のカラーリーフ(銅葉)
  4. 4.銀色のカラーリーフ(シルバーリーフ)
  5. 5.金色のカラーリーフ(オーレア)
  6. 6.紫色のカラーリーフ
  7. 7.赤い色のカラーリーフ
  8. 8.黒い色のカラーリーフ
  9. 9.白い色のカラーリーフ
  10. 10.ピンク色のカラーリーフ
  11. 11.まとめ

カラーリーフとは

葉の色を楽しむカラーリーフプランツ

出典:写真AC

豊富な色彩のカラーリーフプランツ

カラーリーフプランツとは、花だけではなく葉そのものの色を楽しむ植物のことです。カラーリーフプランツには、後からご紹介しますが、ブロンズ、シルバー、金、紫、赤、黒、白、ピンク、など多彩な色があります。これらは秋に紅葉する植物とは違い、ずっと同じままの状態を保ちます。それ以外には斑入りの葉などもカラーリーフとして分類されています。

明暗を考えて葉を楽しむ

出典:写真AC

配置はお互いを引き立て合うように

カラーリーフプランツを庭やプランターなどでグリーンと並べる際に、一番気を付けたいのが明暗を意識した配置です。互いが引き立つような形になるのが理想的ですので、植える前に並べてみて、少し離れた場所から周囲とのバランスを確認してみるとよいでしょう。

葉の形状に変化を持たせて

出典:写真AC

多様な葉の形を取り入れる

カラーリーフプランツの配分を考えた時に重要なのは、その葉のもつ面積です。広葉か細葉かで印象が変わってくることもありますし、銅葉などのダーク系のカラーリーフの場合、庭の明るさそのものに影響してきます。バランスを考えつつ、丸葉やグラス系など形の違うバリエーションに富んだカラーリーフプランツが加われば、さらに美しい庭や寄せ植えとなることでしょう。

カラーリーフの活用法

花壇で楽しむ

出典:写真AC

秋の紅葉も計算に入れて

カラーリーフプランツをメインとした花壇をつくる場合、まず低木のカラーリーフプランツを選ぶところからはじめましょう。その際には秋に紅葉する低木を取り入れるのもよいですね。それから多年草のカラーリーフの配置、一年草のカラーリーフの配置と考えていくと、スムーズに植栽が進められます。落葉低木をカラーリーフとして考えるとガーデニングの幅も広がります。周囲の植物も秋の紅葉を計算してそれに合うように考えておくとよいでしょう。

プランターの寄せ植えに

出典:写真AC

ここがセンスの見せどころ!

プランターの限られた空間の中で、カラーリーフプランツだけの寄せ植えを作ってみてはどうでしょうか。花を使っていないにも関わらず、想像以上に豊富なカラーリーフの種類に、どれを選んだらよいか迷ってしまいそうですね。カラーリーフプランツだけの寄せ植えが上手くできたら、なんとなくガーデナーとしての腕が上がったような気がしてきませんか?

それでは、ここからカラーリーフプランツの代表的な色の種類をご紹介していきます。

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ブロンズ色のカラーリーフ(銅葉)

Photo by westher

写真:ユーパトリウム・チョコレート(銅葉フジバカマ)【 Eupatorium rugosum】キク科アゲラティナ属

銅葉の特徴

銅葉は背景の引き締め役に

大人っぽい配色で、おちついた庭をつくりたい人に大人気の銅葉です。鮮やかな色やビタミンカラーの花ではなく、淡い色の花や、白の小花などと合わせてまとめると、大人っぽさが増します。緑がメインの花壇やプランターに取り入れると、全体が引き締まるような気がしますね。背の丈のある銅葉を後方に配置して、奥行きのある空間を作ってみましょう。それと余談ですが、銅葉は品種名に「チョコレート」の文字が入っていることが多いです。

銅葉のおすすめの使い方

万能感のあるブロンズは明るい色と合わせて

銅葉の植物は、基本的にどの色の葉と組み合わせても無難に落ちつき、品のある雰囲気を作り出してくれます。低木からラウンドカバーにもなる草丈の低いものまで種類も豊富なので、初めてのカラーリーフとしては扱いやすい種類でしょう。あまり銅葉を多用すると寄せ植えが暗くなりがちなので、シルバーやホワイト系、オーレアといった明るいカラーリーフプランツと組み合わせるとよいでしょう。

寄せ植えにおすすめの銅葉

アジュガ・チョコレートチップ

アジュガ・チョコレートチップ【 Ajuga tenorii(reptans)‘Chocolate Chip’ 】
別名 西洋キランソウ 十二単(ジュウニヒトエ)
所属 シソ科キランソウ属
分類 耐寒性多年草(冬期常緑~半常緑種)
草丈 10cm
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:強い

グランドカバーとしてもおなじみのアジュガは銅葉の常緑多年草で、一年中カラーリーフプランツとしてその美しい葉を楽しむことができます。春先に紫色の花をつけますが、初夏から翌年の春までは銅葉だけの状態になります。濃いグリーンと茶色がかったブロンズが混在した葉は、花壇でもプランターでも落ち着いた雰囲気を演出してくれることでしょう。

キンギョソウ・ブロンズドラゴン

キンギョソウ・ブラックドラゴン【Antirrhinum majus ‘Blak Doragon’】
別名 スナップドラゴン 
属性 オオバコ科キンギョソウ属
分類 多年草【夏越しが難しいので一年草扱い)
草丈 20~100cm
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:強い

銅葉のブロンズドラゴンはキンギョソウの種類のひとつで、春になると大きな金魚のようなピンク色の花を咲かせます。キンギョソウの中でも原種に近いため、株によって葉や茎の色に個体差が出ることがあります。本来は多年草なのですが夏越しは難しいとされているので、秋に植え付け、翌年の開花が終わるまでブロンズ色の葉を楽しむことができます。

銀色のカラーリーフ(シルバーリーフ)

Photo by InAweofGod'sCreation

写真:ラムズイヤー【Stachys byzantina】シソ科イヌゴマ属

シルバーリーフの特徴

風に揺られるシルバーリーフ

周囲を明るくし、意外性を持たせるシルバーリーフは、青味がかったグリーンと白が混ざったような色をしています。どちらかというとクールな印象の植物ですが、遠くから見ると、紗がかかったような雰囲気を演出してくれます。花壇でしたらまっすぐな茎や細葉のシルバーリーフを後方に置いて、風に揺られる動きを演出するのもすてきですね。

シルバーリーフのおすすめの使い方

おしゃれ感のあるシルバー

数あるカラーリーフの種類の中でも、もっともさり気ない演出をしてくれるのがシルバーのカラーリーフでしょう。自己主張はさほどないものの、おしゃれで洗練された雰囲気を醸し出してくれます。何かもの足りない…そんな時はシルバーのカラーリーフを添えてみたらいかがでしょう。想像以上にしっくりくるかもしれませんね。

寄せ植えにおすすめのシルバーリーフ

ディコンドラ・シルバーフォールズ

出典:写真AC

ディコンドラ・シルバーフォース【Dichondra‘Silver Falls’】
別名 アオイゴケ
属性 ヒルガオ科ディコンドラ属
分類 常緑耐寒性多年草
草丈 3~5cm(ほふく茎は1m~)
耐寒暑性 耐暑性:普通 耐寒性:普通

シルバーフォールズは、ディコンドラのシルバー色の品種です。花壇でしたらグランドカバーにおすすめですが、垂れ下がるという特徴を生かして、動きのある葉を楽しむ寄せ植えを作ることができます。小さく丸い葉が特徴ですので、近くに大きめの色の濃い葉をもってくると存在が引き立ちます。

プラチーナ(シルバーブッシュ)

出典:写真AC

プラチーナ【Calocephalus brownii】
別名 カロケファルス クッションブッシュ
属性 キク科カロケファルス属
分類 常緑小低木
草丈 20~50cm
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:強い 過湿に弱い

銀色の細い枝はまるで金属を思わせ、どことなく都会的な雰囲気の漂うプラチーナ。常緑小低木の多年草なのですが、湿気に弱いため、冬から翌春にかけての植物だと思っていたほうがよいかもしれません。低木扱いですが草丈は10~20cmと小ぶりですので、花壇よりはプランターでの栽培がおすすめです。ほかに類をみない独特なフォルムの葉を楽しむことができるでしょう。

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金色のカラーリーフ(オーレア)

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