マメ科とは?
マメ科とは、植物の分類の1つです。草本・木本とともに属しているものがあります。有名なものでは、野菜であるソラマメやインゲンが含まれています。
マメ科の特徴
マメ科は被子植物で双子葉植物の仲間です。植物のなかでは、キク科、イネ科についで属している種類ものが多く、その種類はとても多いとされています。花や根などに特徴がありますが、共通しているのは果実が豆だというところです。
花の特徴
多くのマメ科の花は、左右対称です。花は蝶のような形をしているため「蝶形花」と呼ばれています。この形の花は、5枚の花弁があり、うち1枚の花弁が大きく上にでているところが特徴です。
葉・茎の特徴
葉は、羽状複葉になるものが多いです。また、夜になると葉が閉じるという就寝運動が見られます。茎は、つる性であらゆるところに巻き付きつく特徴があります。
根の特徴
マメ科の根は、根粒菌となる菌と共生していることが多いです。この菌は、植物から栄養素をもらう代わりに、大気中の窒素を植物にとって使いやすいものに変換しているという特徴があります。そのため、マメ科の植物はやせた土でもよく育ちます。
双子葉植物とは?
マメ科が属している双子葉植物は、初期の葉が2枚ある、もしくは子葉が2枚ある植物の総称です。まれに例外もあるようですが、基本的には2枚の葉から始まります。1枚の葉から始まるものは、単子葉植物といわれています。
マメ科の植物①:イヌエンジュ
公園などに植えられている落葉高木のイヌエンジュもマメ科です。樹木でもマメ科の仲間はあり、はっきりとマメ科の特徴が表れています。
基本情報
学名 | Maackia amurensis |
分類 | 被子植物門双子葉植物網 マメ科イヌエンジュ属 |
種類 | 落葉高木 |
開花 | 7月~8月 |
分布 | 北海道~本州中部地方以北 |
イヌエンジュの特徴
葉は奇数羽状複葉で、果実は豆果、10月~11月に熟します。7月~8月に開花を迎え、白っぽい蝶形花を咲かせます。枝先に総苞花序を多数つけるのが特徴です。樹皮には独特のにおいがあるのが特徴で、樹齢をかさねるとひし形の模様がはいります。
イヌエンジュの果実は、エンドウマメのような果実です。
マメ科の植物②:インゲンマメ
スーパーで購入できる野菜のインゲンマメもマメ科の仲間です。果実と花にはマメ科の特徴が表れています。
基本情報
学名 | Phaseolus vulgaris |
分類 | 被子植物真正双子葉植物 マメ科インゲンマメ属 |
種類 | 一年草 |
開花 | 6月~8月 |
原産地 | 中南米 |
インゲンマメの特徴
葉は三出複葉で、長さ15cmくらいの豆果(インゲン)をつけるのが特徴です。花は6月~8月に開花し、ピンクや白の蝶形花を咲かせます。つる性の品種とつるなし品種があり、つるなしのものは茎が直立し分枝するのが特徴です。1年に3回収穫できることから「サンドマメ」という別名でも知られています。
まだまだあります!マメ科の植物、次はマメ科の植物③からのご紹介!