胡蝶蘭がお祝いに使われる理由は?
「花の女王」と呼ばれることもある胡蝶蘭は、豪華な美しさからお祝い事の贈り物に大人気の植物です。胡蝶蘭を開店・開業祝いや合格祝いでギフトに用いる際には、マナーをおさえる必要があります。はじめに、なぜ胡蝶蘭がお祝い事によいといわれるのか、その理由を探ってみましょう。
①花言葉
胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」「清純」「愛」です。この花言葉は蝶が舞う可憐な姿に由来しているのでしょう。とくに「幸せが飛んでくる」は、商売繁盛を願って添えられることが多い花言葉です。また「清純」や「愛」から、結婚式にふさわしいとしてブライダルブーケにも使われています。
②花持ちがよい
胡蝶蘭が開店や開業祝いなどのギフトとしてよく用いられる理由は、花持ちがよいことです。生花のアレンジメントは10日ほどで枯れてくることが多いですが、胡蝶蘭は1か月以上咲き続けます。長持ちする胡蝶蘭は繁栄を連想させるため、開店や開業祝いのギフトとして好まれています。
③花粉や香りが少ない
胡蝶蘭は花粉や香りが少なく、お店の中や人の手を汚しにくい特徴があります。とくに飲食店などでは、花の香りが料理の邪魔をしてしまうこともあるでしょう。そうした点から、胡蝶蘭がギフトに選ばれることが多いのです。
④花が豪華に見える
胡蝶蘭は茎に対して花が大きく、3本や5本などまとめて仕立てることで豪華に見せられます。また、花の形が蝶に似ていて優雅な印象を与えることも、豪華と思わせる理由のひとつです。
⑤管理の手間が少ない
胡蝶蘭は頻繁に水やりをする必要がなく、開花時期が長いため花がらをこまめに摘み取る作業も少ないので、送った相手の手を煩わす心配がありません。
贈り方のマナー
胡蝶蘭をお祝い事でプレゼントするときは、シーンに合わせた贈り方が大切です。ギフトに添える立て札にも正しい書き方がありますが、ポイントを知っておけば難しいことはありません。開業や開店、当選のお祝いなどでプレゼントする際のマナーを紹介します。いつ、どのようにプレゼントしたらよいのかなど、失敗しない贈り方を確認しておきましょう。
開店・開業のお祝い
開店・開業祝いで胡蝶蘭をプレゼントする場合は、花の色に注意しましょう。開店・開業祝いでは赤色は避けるのがマナーです。赤色は「赤字」を連想させるといわれているため、ふさわしくありません。また、大きく豪華にアレンジメントされているものもスペースをとってしまう可能性があります。事前に店舗の規模などを調べておくと安心ですよ。
どんな胡蝶蘭がよい?
胡蝶蘭の色は白を基本とします。相手が赤色のものを指定している場合は、赤色の胡蝶蘭でもOKです。お店のテーマがある場合は、それに合わせて贈ると失敗がありません。寄せ植えのようにアレンジメントする場合は、香りが控えめな植物を組み合わせるのがベターです。
赤いラッピングは避ける
赤い胡蝶蘭がNGなように、開業・開店祝いでは赤色のラッピングも避けます。赤には「赤字」のほかに「火事」を連想させるとされているためです。どうしても赤色を使いたい場合は、白などほかの色と組み合わせてラッピングをしてください。
当選のお祝い
選挙や受験などの当選祝いでは、相手の好みの色をプレゼントします。しかし、好みがわからない場合は赤と白の胡蝶蘭を組み合わせるのがおすすめです。この場合大輪で3本立て以上のものを選ぶと、より豪華にお祝いできますよ。
紅白の胡蝶蘭は卒業式にもよい
紅白の組み合わせの胡蝶蘭は、選挙以外にも入学や卒業式などのイベントにもおすすめです。お世話になった先生へ贈るのもよいですね。事前に行事の日程の確認をして、いつまでに届けるかを決めて、相手先へ連絡しておくとよいでしょう。
いつ贈るのがよいか?
開店・開業祝いなどで胡蝶蘭のギフトを贈るタイミングは、オープン当日では先方が慌ただしい可能性があるので、使う予定の前日までがベストです。受け取る相手の都合を事前に確認できると、なおよいですね。郵送や宅配で送る場合は、日付や時間の指定をしておくと確実に受け渡しができます。さらに、いつ頃届く予定かを相手に伝えるのもマナーです。
確認できる場合は事前に送りたい旨を伝えて、いつがよいか相手の都合を確認しておくと安心だね!
価格の相場
開店・開業祝いで贈る胡蝶蘭ギフトの相場は1~2万円前後、当選祝いや就任祝いでは5万円前後といわれています。金額があがるとより豪華に仕立てられますが、その分、場所を取ることにもなります。相手との関係性や置く予定のスペースに合わせて選ぶのがおすすめです。
立て札は忘れずにつける
お祝いで胡蝶蘭を贈り物にするときは、忘れずに立て札を添えます。一般的には自分の名前だけを記載しますが、誰がどこに贈ったのか分かるように自分と相手の名前を記載することもOKです。あまり面識がない相手には、会社名だけを記載して届けるとよいでしょう。
立て札の書き方
立て札の書き方は、送り先が漢字表記の場合は縦書き、アルファベットなどの横文字の場合は横書きです。縦書きの場合は表書きを中央に書き、その下かやや左寄りに名前を書きます。横書きの場合は、送り先の名前を一番上に書き、中央に表書きを記して、自分の名前は一番下で中央に揃うように書くのがマナーです。
文字の色に注意
立て札に使う文字の色には、決まりがあります。「開店祝い」のような表書きは赤色で、名前は黒色です。すべてを黒色で書くと法事用になってしまうので、お祝い事に使う際は気をつけてください。
ボタニ子
続いて、おすすめの胡蝶蘭ギフトや通販サイトを紹介します。
1年を通して栽培されているので、いつでも送れるのもギフトとして好まれる理由です。