緑色の胡蝶蘭があるって本当?珍しい胡蝶蘭の特徴を詳しくご紹介

緑色の胡蝶蘭があるって本当?珍しい胡蝶蘭の特徴を詳しくご紹介

胡蝶蘭というと白が定番色ですが、じつはさまざまな花色があります。そのなかには緑という珍しい花色もあり、ほかの花色にない雰囲気と希少性から、近年人気上昇中です。花言葉もつけられています。緑色の胡蝶蘭の品種や特徴、花言葉を見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.胡蝶蘭は白だけではない!
  2. 2.緑の蘭があるのは本当?
  3. 3.緑色の胡蝶蘭①グリーンアース
  4. 4.緑色の胡蝶蘭②グリーンエレガンス
  5. 5.緑色の胡蝶蘭の花言葉
  6. 6.緑色の胡蝶蘭の管理法
  7. 7.緑色の胡蝶蘭を飾ってみよう

胡蝶蘭は白だけではない!

出典:写真AC

胡蝶蘭は、豪華で見栄えがよい花姿や、花もちがよく香りが強くないことなど、贈り物にぴったりな条件を多くそなえています。そのため、贈り物の定番花として人気です。胡蝶蘭の花色といえば真っ先に「白」を思い浮かべがちですが、じつはいろいろな花色が存在しています。贈り物をする相手や目的にあわせて、花色を選ぶ人も増えています。

胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」など、縁起のよい意味の花言葉があります。これも贈り物に選ばれる理由です。

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緑の蘭があるのは本当?

出典:写真AC

緑の蘭は珍しいですが実在します。もともと蘭は、野生種だけでも1万~3万種を超えるといわれるほど種類豊富で、改良された園芸品種も多い植物です。現在も美しく珍しい園芸品種が続々生み出されています。そのなかには自然界では珍しい緑色の蘭もあります。自然界において、青や緑は赤やピンクに比べると少ない色です。蘭においても緑色は珍しい品種とされています。

緑色の胡蝶蘭①グリーンアース

胡蝶蘭3本立黄色のグリーンアース

参考価格: 27,500円

出典: 楽天
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グリーンアースは珍しい緑色の蘭として、人気上昇中の大輪系品種です。2009年の「世界らん展」胡蝶蘭部門にて、最上位のブルーリボン賞を受賞しています。淡く上品な黄緑色と豪華な大輪から、優しい雰囲気と強烈な存在感を同時に感じさせる稀有な品種です。世界的にも珍しい品種であるため、海外からも注目されています。

おすすめ度★★★☆☆

特徴①黄緑色の花

グリーンアースの大きな特徴は、淡い黄緑色の大輪花です。グリーンアースは「リップ」と呼ばれる中央部分がやや緑がかった黄色、花びらが淡い黄緑色をしています。全体的に淡い色味でまとまっているため、とても優しく上品な雰囲気です。ほかの品種にはない色味と雰囲気は、日本でも海外でも高く評価されています。

グリーンアースは2009年のブルーリボン賞のほか、2016年のIFEX(国際フラワーEXPO)のフラワー大賞で、鉢物部門グランプリを受賞しているんだよ。

奇跡の黄緑色

グリーンアースは品種改良で誕生した品種ですが、その誕生は奇跡的なものでした。胡蝶蘭の白系大輪種同士の交配を数十年続けた結果、突然変異で誕生したのが、黄緑色の胡蝶蘭グリーンアースです。グリーンアースが誕生するまで、大輪の胡蝶蘭に緑色の品種は存在していませんでした。2009年の「世界らん展」でも、「世界初の緑の胡蝶蘭」として紹介されています。

世界らん展でグリーンアースが発表されたとき、「黄緑の花色はインクで染めたものでは?」と疑う声もあったそうですよ。

特徴②黄色系品種に分類される

出典:写真AC

グリーンアースは胡蝶蘭の品種としては、黄色系品種に分類されています。交配親は白系品種ですが、花色が黄色に近い黄緑だからです。なお、胡蝶蘭の黄色品種を品種改良に利用しなかった理由は、遺伝子特性にあります。胡蝶蘭のミディ系黄色品種には「2回以上交配できない」という交配に用いるには致命的な遺伝子特性がありました。胡蝶蘭の育種が進まなかった原因の一つともいわれています。

胡蝶蘭の黄色品種が交配に使えたなら、緑色の胡蝶蘭が生まれるのが早まったかもしれないけど、仕方ないよね。

特徴③希少価値が高い

グリーンアースは非常に希少価値が高い、珍しい品種です。現在の品種改良技術をもってしても、緑色の胡蝶蘭を生み出すのは至難の業とされています。実際にグリーンアースに続く緑色の胡蝶蘭はまだ誕生していません。そのためグリーンアースはほかの品種と比べるとやや高価です。取り扱っている店も限られており、価格帯も幅があります。購入したい場合は注意しましょう。

グリーンアースは世界的に珍しい品種です。ヨーロッパを中心とした世界各地から取引が求められているんですよ。

緑色の胡蝶蘭②グリーンエレガンス

グリーンエレガンス胡蝶蘭 

参考価格: 33,000円

出典: 楽天
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楽天33,000円

グリーンエレガンスは、「エレガンスシリーズ」という特殊な染色技術で作られた胡蝶蘭の一種です。天然の花にはない鮮やかな色あいが特徴で、グリーン以外にも個性的で美しい花色がそろっています。大輪種が多いですが、小輪種もあります。ギフト用に作られているため、仕立て方やラッピングもおしゃれなものが多く、贈る相手や目的に応じて選べるのが魅力です。

おすすめ度★★★☆☆

特徴①さわやかな緑色

グリーンエレガンスの大きな特徴は、グラデーションがかった緑の花色です。発色自体は鮮やかですが、グラデーションのおかげで柔らかい印象を与えます。リップもライトな緑色で、上品でさわやかな雰囲気をかもし出しています。独特の雰囲気と色合いは、個性的な花を好む方にも好まれるでしょう。

特徴②ゴージャスな大輪種

グリーンエレガンスはギフト用に作られたため、小輪種もありますが、見栄えのよい大輪種で出回ることが多いです。自然界にはない鮮やかな発色とあいまって、豪華で個性的な雰囲気があります。仕立て方のバリエーションも豊富です。個人向けのシンプルなものもあれば、法人向けの壮麗な大鉢タイプもあります。

特徴③特殊な技術で作られた花色

グリーンエレガンスは特殊な染色技術で作られた胡蝶蘭です。独特の花色は、世界4カ国で特許を取得した最新の染色技術によりもたらされました。この染色技術は発色の美しさはもとより、胡蝶蘭の長所である花もちのよさも損なわないという、大変高度なものです。このため、日本でもグリーンエレガンスを含めたエレガンスシリーズを生産しているのは1社のみとなっています。

エレガンスシリーズは特殊技術を用いることもあって、世界でも4カ国しか生産されていません。そのため市場に出回る数も少ないんですよ。

染色する胡蝶蘭も高品質が要求されるため、徹底した管理システムで育て上げるんだ。だからエレガンスシリーズの胡蝶蘭も、高価なものが多いんだよ。

グリーン以外のエレガンスカラー

エレガンスシリーズはグリーンエレガンスのほか、ブルーエレガンス、パープルエレガンス、イエローエレガンス、ピンクエレガンス、オレンジエレガンス、マリンエレガンスがあります。いずれも従来の胡蝶蘭にはない色あいと雰囲気で、人気が高い品種です。正規店では複数の花色をあわせたミックスタイプも扱っています。

ボタニ子

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次は「緑色の胡蝶蘭の花言葉」だよ。

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緑色の胡蝶蘭の花言葉

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