エビネランとは?
エビネランは見た目のかわいさから人気があり、初心者でも育てやすい植物です。まずは「エビネランの基本情報」「名前の由来」「エビネランの花言葉」について詳しく解説していきます。
エビネランの基本情報
学名 | Calanthe discolor |
漢字表記 | 海老根蘭 |
別名 | ジエビネ、ヤブエビネ |
科・属 | ラン科・エビネ属 |
原産地 | 日本、朝鮮、中国 |
名前の由来について
エビネランの球茎は1年に1個ずつ増えていき、成長するとどんどんと太くなっていきます。大きくなったエビネランの球茎姿が海老の形に似ていることから「エビネ」と付き、ラン科に属しているため「エビネラン」と呼ばれるようになりました。
エビネランの花言葉
エビネランの花言葉は「謙虚」「謙虚な恋」「誠実」「忠実」「にぎやかな人柄」です。エビネランはしとやかな雰囲気えお漂わせる花のため、このような花言葉が付きました。もし、誠実でまじめな人に花を贈る場合は、エビネランがおすすめです。
エビネランの特徴
ここでは「エビネランの香り」「エビネランの開花時期」「エビネランの種類について」の3つの特徴について詳しく紹介していきます。特徴を知ると、さらにエビネランへの興味が増すでしょう。
エビネランの香り
エビネランからは、甘い香りが漂います。植物の中には独特な香りのものもありますが、エビネランの香りは癖もなく、甘くて心地よい香りです。甘い香りを好んで、エビネランを購入する人もいるほどです。
エビネランの開花時期
エビネランの開花時期は4月~5月です。この時期になると「白色」「茶色」「緑色」「オレンジ色」「ピンク色」などの花を咲かせます。唇弁から萼片を3方に広げて咲く様子は、ラン科の花特有の花姿です。
エビネランの種類
現在、エビネランの種類・品種は150以上存在しています。昔に比べ、自然のものはだいぶ減ってしまいましたが、交配で多くの種類が栽培されています。品種改良された種類のなかには、春以外に開花するものもでてきました。春だけでなく夏や秋にも美しい姿を堪能できます。
代表的なエビネの紹介
約150種類なかで、人気があるものをいくつかピックアップしました。販売店やネット通販などで購入するときの参考にしてみてください。
ニオイエビネ
ニオイエビネは伊豆諸島にしか生息していない貴重なエビネです。エビネは日本全国の山林などに生えており、丈夫で栽培が容易です。しかし、ニオイエビネは暑さにも寒さにも弱く、栽培が困難な植物で、伊豆諸島のみにしか生息していません。
ニオイエビネの香りと花の色
ニオイエビネからは「甘くて癒される香り」がします。花の色は紫色で、繊細で美しい花です。実際にニオイエビネを鑑賞したい方は、伊豆諸島まで足を運んでみましょう。
ニオイエビネの交雑
ニオイエビネは、「コオズ(ジエビネ×ニオイエビネ)」「スイショウ(ニオイエビネ×キリシマエビネ)」「ミクラ(ジエビネ×ニオイエビネ×キリシマエビネ)」などの交配として使用されています。ニオイエビネの面影を残す美しい花たちです。
ジエビネ
元が野生ということもあり、栽培が容易です。多くの数が出回っているため、ホームセンターなどの販売店やネット通販などでも気軽に買えます。どのエビネにしようか迷ってる方は、まずはエビネから栽培してはいかがでしょうか。
キリシマエビネ
キリシマエビネのエビネも本州に多く自生しています。しかし寒さに弱く、−5℃以下の環境で栽培をすると枯れしてしまう可能性があります。育てるときは寒さを避けるよう工夫することが大切です。
エビネランの販売や通販価格
エビネは花屋やホームセンター、ネット通販で販売されています。同じエビネランでも、種類や品種によって販売価格はさまざまです。簡単に購入できるものもあれば、なかなか手に入れるのが難しいものもあります。通販サイトによっても価格が変動するケースもあるため、購入時は比較してみるのがおすすめです。
出典:O-DAN Pixabay