トマトを食べ過ぎるとどうなる?食べ過ぎによる影響や適切な量を解説!

トマトを食べ過ぎるとどうなる?食べ過ぎによる影響や適切な量を解説!

夏が旬のトマトは老化を防止する成分を含むと近年注目の野菜ですが、実は食べ過ぎると身体に害を及ぼすことがわかっています。生でも加熱してもおいしいトマトですが、栄養効果を期待しつつ食べ過ぎによる副作用を防ぐために、どれくらいの量が適量なのかを知ることが大切です。

記事の目次

  1. 1.トマトとは
  2. 2.トマトを食べ過ぎるとどうなる?
  3. 3.トマトの食べ過ぎは太る?
  4. 4.トマトの1日の適量
  5. 5.トマトの食べ過ぎを防いで健康を維持しよう

トマトとは

フリー写真素材ぱくたそ

どんな料理も色鮮やかに演出してくれるトマトは、サラダはもちろん炒め物やスープなどの具材としても、とても便利な食材です。大玉や中玉のトマトだけでなく一口でほおばれるプチトマトも、赤く丸い形のかわいらしさとフレッシュでジューシーなおいしさから、大人にも幼児にも人気です。さらに、トマトには健康維持や老化防止に効果があるとされる成分も含まれています。私たちの食卓には欠かせない野菜のひとつといえるでしょう。

トマトの基本情報

Photo bystevepb

学名 Solanum lycopersicum
科属 ナス科ナス属
形態 多年生植物
原産国 南米アンデス山脈の高原地帯
英名 Tomato
和名 トマト、赤茄子、蕃茄、小金瓜

トマトの栄養成分

Photo by Vladimir Morozov

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、トマトは昔から栄養価が高いことで知られている夏野菜です。さらに近年は、トマトに老化を防止する「リコピン」という成分が含まれていることが注目され、話題になっています。ほかにも、体の塩分を輩出してくれるカリウムや、抗酸化作用が期待されるカロテンなど、さまざまな栄養成分がトマトには含まれています。

老化予防に効果があるリコピン

トマトの栄養成分として近年注目されているのが「リコピン」です。リコピンとはカロテノイド色素の一種で、非常に強い抗酸化作用があり、活性酸素を取り除く働きをしてくれます。活性酸素は細胞の老化を進めたり、紫外線によるシミの原因になったりするので、リコピンを摂取することによる老化防止の効果が期待されています。

ボタニ子

ボタニ子

リコピン以外の栄養成分も見てみましょう!

トマトに含まれる主な栄養成分

Photo byKlausHausmann

トマトに含まれる成分は、トマトとプチトマトで違いがあります。成分表で比較してみると、プチトマトの方が数値が高いことから、成分が凝縮されていることがわかります。


<トマト100gに含まれる主な成分>

成分名 トマトの値 プチトマトの値 単位
エネルギー 19 29 kcal
タンパク質 0.7 1.1 g
脂質 0.1 0.1 g
炭水化物 4.7 7.2 g
カリウム 210 290 mg
カルシウム 7 12 mg
マグネシウム 9 13 mg
リン 26 29 mg
βカロテン 540 960 μg
ビタミンC 15 32 mg
ビタミンE 1.1 1.4 mg
食物繊維 1 1.4 g
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

ボタニ子

ボタニ子

本当だー!ほとんどの成分が、トマトよりプチトマトの方が多く含まれているのね!

トマトを食べ過ぎるとどうなる?

出典:写真AC

健康維持に効果が期待されるトマトですから、身体のために毎日意識的に食べている人も多いことでしょう。しかし、実は食べ過ぎることによって、人間の身体に害を及ぼすという側面があることもわかっています。病気の原因となる場合と、病気とまではいかなくても身体に害を及ぼし、不調の原因となる場合があります。

トマトの食べ過ぎにより引き起こされる病気

Photo by Open Grid Scheduler / Grid Engine

➀尿路結石症のリスクが高くなる

トマトには、結石の成分となるシュウ酸が含まれています。トマトを食べることによってシュウ酸を多く摂取すると、結石が作られることにつながります。尿路結石症の予防のために、過剰に摂取することは避けましょう。

②逆流性食道炎を悪化させる

トマトを何個もたくさん食べてしまうと「逆流性食道炎」を悪化させる原因になります。逆流性食道炎とは、胃酸が逆流することによって食道の粘膜を傷つけてしまう病気です。自覚症状がない場合もありますが、胃痛や嘔吐、胸やけなどの症状があります。トマトは爽やかな酸味が胃をすっきりさせてくれて、消化器の働きを助けてくれるのですが、逆流性食道炎を患っている人は避けたほうがよいでしょう。

③口腔アレルギー症候群(OAS)を引き起こす

出典:写真AC

口腔アレルギー症候群(OAS)とは、ある特定の果物や野菜を食べることによって、唇や喉の奥に違和感やかゆみが出る症状のことです。スギ花粉症の症状がある人は、スギ花粉のアレルゲンと類似構造をもつたんぱく質が含まれているトマトによって、口腔アレルギー症候群になる可能性が高くなります。

④柑皮症(かんぴしょう)のリスクが高くなる

柑皮症とは柑橘類などに含まれるカロテンによって、顔の皮膚、手のひら、足の裏などに色素が沈着し、黄色く見える症状のことです。トマトには柑皮症の原因であるカロテンが含まれているので、何個も食べることによって柑皮症のリスクが高くなります。

トマトの食べ過ぎにより引き起こされる不調

Photo byMauro_B

➀体がだるくなる

トマトを食べ過ぎるとカリウムも大量に摂取することになり、体がだるくなることがあります。カリウムは細胞内液に存在していて、血圧を低下させ脳卒中などの予防や骨密度の増加に役立つ成分です。カリウムは細胞の外液にあるナトリウムと相互作用しながら血圧を調整し体の恒常性を保っているのですが、摂りすぎるとバランスが傾き血圧の低下を引き起こします。

③腹痛を引き起こす

Photo byderneuemann

たくさんのトマトを立て続けに食べた場合、水分の摂りすぎにつながり、腹痛の原因になることがあります。大量のトマトの摂取によって、水のがぶ飲みと同じような状態が腸内でおこることが要因です。腸管のコントロール機能が狂うことによって、下痢・軟便の症状とともに腹痛も起こりやすくなります。

トマトの食べ過ぎは太る?

出典:写真AC

トマトは低糖質・低カロリーで太りにくい

トマトは、食べ過ぎても太ることにはつながりません。トマトのカロリーは100gあたり19kcalと、カロリーが低い野菜の中でも低い値です。大玉のトマトで200gほどの重さですが、1個食べても40kcalです。また、トマトの糖質も100gあたり5gほどしかありません。低糖質・低カロリーで老化防止や健康維持に効果的なトマトは、太るというよりむしろダイエット向きの食べ物といえます。

トマトの1日の適量

出典:写真AC

健康のために意識的に食べていたトマトも、食べ過ぎによって病気の原因になったり、不調の原因になったりすることがわかると、適量が気になります。身体への害なく栄養効果を期待できる量は、大玉や中玉のトマトかミニトマトかによって違いがあります。

1日のトマトの適量は2~3個

Photo byAnelka

トマトの1日の適量は、中玉トマトサイズのものであれば2~3個分ほど、プチトマトなら10~15個分です。リコピンの摂取を目的に必要以上に食べ過ぎないように注意しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

幼児のお弁当には毎日プチトマトが入っているけれど大丈夫かな~?

幼児の適量は大人の半分程度

幼児は身体が小さい分、大人よりも少なく摂取しましょう。食べ過ぎによる悪影響を防ぐためには、1日1個くらいが適量です。プチトマトなら5~7個くらいがちょうどよい量でしょう。

加工品の方がリコピンを摂取しやすい

Photo byMrdidg

実は、生のトマトよりもトマト加工品の方がリコピンを効率よく摂取できます。リコピン15mgの含有量を商品ごとに見てみましょう。

  • ホールトマト:1/2缶
  • トマトジュース:缶ジュース1本弱
  • トマトケチャップ:大さじ4
リコピンを摂取したいからといって、毎日生のトマトをたくさん食べるのではなく、加工食材を上手につかうことで、トマトの食べ過ぎによる身体への害を防げますね。

ボタニ子

ボタニ子

リコピンは油に溶けやすいから、トマトと油を一緒に加熱調理することによって、さらに効率よく摂取できますよ!

トマトの食べ過ぎを防いで健康を維持しよう

出典:写真AC

トマトは活性酸素を取り除いてくれるリコピンをたくさん含み、老化防止や健康維持に役立つ野菜です。しかし、食べ過ぎることによる副作用もあるので、1日に食べる量は2~3個にとどめ、毎日継続して食べることで健やかな身体づくりに役立てましょう。

ぽんた 
ライター

ぽんた 

植物からたくさんのパワーをもらっています。 特に、日陰でひっそりと咲く花々に心奪われます。 みなさまにも、さまざまな植物の魅力をお伝えします。

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