ミニトマトの摘心とは
摘心(てきしん)とは、伸びすぎた茎や枝の先を切るなどして、生長点をなくしてしまうことです。ピンチ、芯止めともいわれます。摘心の心という字は芯をあてて「摘芯」と書くこともあります。品質の良いおいしいミニトマトの育て方を知る上で、摘心はわき芽かきや摘葉と並びとても大切な剪定作業です。
摘心をする理由とは
ミニトマトの苗はとても勢いよく伸びていきます。枝を伸ばしすぎると、花や実に養分がまんべんなくいきわたりません。栽培する場所もせまくなります。また枝が伸びすぎてしまうと、剪定作業や実の収穫時に手がとどきません。栽培ミニトマトの生育にも、作業する側にも良い環境を整えるためにも、摘芯は必要な作業なのです。
摘心の必要がない品種も
矮性(わいせい)のミニトマトは草丈が低くコンパクトに育つので、摘心やわき芽かきの必要がありません。矮性のミニトマトにはピンクレッド、レジナ、ドワーフミニトマトプリティーベルなど様々な品種があります。これらの品種は、ベランダや室内でプランター、植木鉢で育てられるように、世話の仕方を簡単にできるよう改良されています。
また、主枝を伸ばし続ける「つるおろし」や「ななめ誘引」などの方法で、伸びる枝を誘引できる品種もあります。これは栽培する所や肥料、水やりなど様々な工夫をして、秋まで長い期間の収穫を目指す育て方です。高さを調節して、このようなな育て方をする場合は伸びすぎた枝を切る必要はありません。
ミニトマトの摘心時期や位置
いざ伸びすぎた枝を切って生長点を止めてしまうとなると、切るタイミングにや位置に悩んでしまうこともありますよね。ミニトマトの摘心の時期や位置はほぼ決まっているので、コツがつかめると簡単です。
ミニトマト摘心を行う時期
摘心の作業は苗の植え付けから3か月後の8月以降におこないます。そのころのミニトマトは、180cmの支柱をこえるまでの高さに成長しているため、主枝を誘引するのもむずかしくなります。高すぎると剪定や収穫など作業も手がとどきません。そこで、摘心の時期は支柱の高さを目安に決めるのが一般的とされています。
摘心する位置
摘芯の位置は、一番最後に収穫する予定の花房(かぼう)の真上にある葉を2枚~3枚残して、伸びすぎた主枝の先端をつむようにします。残った葉は適度な日よけとなり、強すぎる夏の日光から花房を守るので、下からの水分や栄養が行きとどくよう、第4花房(4段目)くらいを最後の花房にします。
ボタ爺
次はミニトマトの摘芯方法について紹介するぞ!