プランターでのミニトマトの育て方:概要
ミニトマトは、狭いスペースで栽培ができ、管理に手がかからない初心者でも作りやすい野菜の代表格です。また、サラダなどの料理に使いやすく、ご家庭で採れたての味を体験できる、育ててよし食べてよしの野菜です。この記事では、初めてミニトマトを栽培する方でも上手に育てられる方法について紹介していきます。
ミニトマトの育て方概要
ミニトマトを種子から育てる場合は2月~4月ごろ、苗から育てる場合は4月~5月ごろに植え付けをおこないます。順調に育てば7月から収穫することができます。それ以降の冬場は、暖かい室内であれば育てることはできますが、基本的には一年一作の野菜です。
プランターでのミニトマトの育て方:場所選定
上手にミニトマト栽培をするにあたって、どこで育てるのかという点が重要になります。なぜならミニトマトは南アメリカのアンデス地方原産のため、日の光が大好きな野菜だからです。そのため日光を充分浴びることで赤く甘い実をつけますが、湿気や暑さは苦手です。その点に注意して栽培場所を決めましょう。
軒下や庭での栽培
庭や家庭菜園でミニトマトを栽培する場所は、日当たりがよい場所を選んでください。プランターで栽培するときは壁際や柱で影にならない場所におくことも重要ですが、強い日差しや大雨が降ったときのために軒下などの避難場所の確保も重要になります。
ベランダでの栽培
ベランダでの場所選定では日光の確保について考えましょう。ミニトマトは、6時間程度の日光を必要にしますので、東向きや西向きのベランダであっても栽培が可能です。日当たりがよすぎる場合は、皮が厚くなりますので、日避けが設置できるスペースがあれば便利です。
湿気と温風の溜まり場になる室外機の近くには置かないようにしましょう。
プランターでのミニトマトの育て方:プランター準備
プランターの選び方
ミニトマトには、株同士の適正な距離が決まっています。そのため、植えたい株の数に合わせてプランターの大きさを決める必要があります。1株植えなら35~40cm、2株植えなら60~70cm程度の大きさが適正です。それ以上大きなものでも大丈夫ですが、風で倒れやすくなるので注意してください。
株と株の距離のことを株間といいます。
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1株用のプランターですが、支柱を固定できる穴がプランターに空いているため栽培しやすいです。
土の選び方
ミニトマトのプランター栽培用の土は、水はけがよいサラサラした土を選びましょう。用意する土の量は、縦横深さが30cmの1株用プランターであれば30ℓの土があれば足りるでしょう。大きなプランターで育てる場合は、土の重さが増えて底の土が硬くなり水はけが悪化しますので、「パーライト」や「軽石」をそこに敷くことをお勧めします。
ボタニ子
ここまでのまとめだよ。次のページでは育て方について紹介するよ。
ミニトマトの上手な作り方(準備編)
- 育てる場所は日当たりがよいところ
- 雨や強い日差しから守る準備を
- プランターの広さに注意して植える
プランターでのミニトマトの育て方:管理方法
植え替え方法
ミニトマトの苗をプランターに植え替える時期は、暖かい5月前後になります。その時期に鉢植えできる苗は、葉が7~8枚で一個目の花が咲きかかっているものになります。植え替え時は苗鉢を土ごと植えることで、根を傷つけずに植え替えられます。鉢植え前の苗は充分水で湿らせた後に、プランターに苗鉢が入るぐらいの穴を空けて植え替えるとよいです。なお、植え替え直後は水をやりすぎたり直射日光に当てすぎたりしないように注意してください。
水やり方法
ミニトマトを育てるうえで最も気をつける点は水やりになります。トマトは乾燥を好む野菜ですので、常に土が湿った状態だと、根腐れや病原菌の発生によって枯れることもあります。しかし、乾燥しすぎると皮が硬くなることや実が付かない原因になるためバランスが難しいです。
上手な水やり方法
ミニトマトの上手な方法は乾燥と湿潤を繰り返すことになります。水やりは一度の量でプランターの底から漏れるくらいの量を基本として、土が乾ききるまで待ちます。土が乾いた目安は、葉が下によれた状態とし、プランターの土の乾き具合や重さで判断するとよいです。
施肥方法
ミニトマトの原産地は痩せた土地であるため少ない肥料成分でも育ちます。そのため水と同様で与えすぎてしまうと株の生育に栄養がいき過ぎて、花が付かなくなります。そのため、プランターの中に入れる基肥についてはトマト用土に入っている肥料成分以上は入れずに追肥をしましょう。
上手な追肥の仕方
追肥の最初のタイミングは、最初の実が付きだしててからが目安になります。化学肥料であれば、2週間に1回のペースで一株あたり10~15gを与えるといいでしょう。液体肥料であれば、水をビンの表示通り希釈を行い、1週間に1回のぺースで与えるといいでしょう。追肥がちょうどいい量であれば、葉の巻き具合が緩いカーブを描くようになります。
肥料が多すぎると葉が下向き。少なすぎると上向きになります。
出典:BOTANICA