緑色の胡蝶蘭の花言葉
緑色の胡蝶蘭は歴史の新しい品種ですが、「安心と安定」という花言葉がつけられています。「安心」は「癒しの色」「リラックスカラー」といわれている緑色から、「安定」は緑色が黄色と青色の調和色であることから、「安心と安定」という花言葉が生まれました。とてもよい意味の花言葉のため、結婚、昇進、開業・開店など、さまざまな祝い事への贈り物に使えるでしょう。
緑色の胡蝶蘭の管理法
胡蝶蘭は生花で贈られることが多い植物です。花を長く楽しむためにはきちんと栽培管理する必要があります。しかし、緑色の胡蝶蘭という珍しい品種となると、「特別な管理が必要では?」と不安になる方もいるでしょう。実際は通常の胡蝶蘭の管理とそれほど変わりません。適切な管理で美しい花を長く楽しみましょう。
管理ポイント①温度と日当たりに注意する
胡蝶蘭は日当たりがよく、暖かい環境を好みます。胡蝶蘭の生育適温は20℃前後で、日中は25℃、夜間は18℃が理想的です。耐寒性が低く、10℃を下回ると枯れる恐れがあります。冷暖房も生育障害を起こす原因になるため、冷暖房の風が直接当たらない場所で管理しましょう。胡蝶蘭は日当たりがよい場所を好みますが、直射日光に当たると葉焼けするので注意が必要です。
胡蝶蘭の置き場所は明るい窓辺がおすすめです。直射日光が強い夏場も、レースのカーテンで日差しをやわらげることができます。
でも窓辺は寒い時期になると夜間の温度が下がるんだ。冬場は暖かい場所に移動させるなど、防寒対策を施しておこうね。
管理ポイント②病気に注意する
胡蝶蘭で注意すべき病気は灰色かび病です。胡蝶蘭が灰色かび病にかかると、花びらに灰色、または緑灰色の斑点が出てきます。発見次第患部を除去して消毒し、湿気の少ない場所に移動させましょう。回復すれば斑点のない花びらや蕾がつきます。灰色かび病は温度や湿度が高い状態になると発生する病気です。部屋の温度や湿度の管理に細心の注意を払いましょう。
管理ポイント③水やりと肥料に注意する
水やり
胡蝶蘭は過湿に弱く、水切れを起こしやすいため、水やりは控えめに行うのが基本です。季節で水分吸収度が違うため、季節に応じて水やりの頻度を変えましょう。春と秋は7日~10日に1回、夏は7日に1回、冬は14日に1回が目安です。午前中にコップ1杯の水を与えます。水やり後、受け皿に水がたまったら捨てましょう。
肥料
肥料は1カ月~2カ月に1回のペースで、薄めに希釈した液体肥料を与える程度で十分です。また、株に元気がないときに薄めに希釈して与えるとよいでしょう。ただし、葉や茎にシワがよったり、花が咲かなくなったりと生育状態が悪くなる、または植え込み部分がかび臭くなったときは、根腐れを起こしている恐れがあります。株だけでなく、根の状態にも注意しましょう。
管理ポイント④苔の発生に注意する
胡蝶蘭の土の部分に苔が生えること自体は、悪いことではありません。しかし、苔が生えると土が乾きにくくなり、根腐れを起こす原因になることがあります。根腐れが心配な場合は、株を鉢から取り出し、苔の部分を取り除いてから植え替えましょう。定期的に植え替え作業を行うことで、苔の発生を防止できます。花が咲いているときは、咲き終わってから植え替えましょう。
胡蝶蘭の植え替えの適期は4月中です。夏や冬になると株を傷めてしまうので、遅くても6月までにはすませておきましょう。
胡蝶蘭の植え替えは2年に1回のペースで大丈夫だよ。ひんぱんに植え替えすると、根が傷んでしまうんだ。
管理ポイント④ラッピングは早めに外す
贈り物の定番花である胡蝶蘭は、きれいにラッピングされていることが多いです。ラッピングしたままの状態では、鉢の内部が蒸れて根腐れを起こしてしまいます。ラッピング材はできるだけ早めに外しましょう。
緑色の胡蝶蘭を飾ってみよう
緑色の胡蝶蘭は非常に珍しく貴重です。品種改良で誕生した品種も、染色技術で作った品種も扱っている店が限られているため、購入どころか、見たことすらないという方もいるでしょう。もしも手に入れる機会があれば、家に飾ることをおすすめします。ほかの品種にはない色あいと美しさを、身近で存分に楽しみましょう。
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出典:写真AC