クリサンセマムとは
花壇や寄せ植えの草花として人気のクリサンセマム。クリサンセマムはキク科に分類される多年草ですが、寒さには強い反面、高温多湿にとても弱いことから、日本では一年草として扱われています。クリサンセマムという名は、キク科クリサンセマム属に分類されていた植物の総称から由来しています。現在ではキク科の植物は分類が更に細かくなっており、別名ノースポールで知られるパルドサム種も現在はクリサンセマム属ではないのが実情です。しかし古い属名であるクリサンセマムという名が定着しているため現在もその名で流通を続けています。
ボタニ子
クリサンセマム4品種の特徴や開花時期
クリサンセマム・パルドサム
学名 | Chrysanthemum paludosum |
属名 | フランスギク属(レウカンセマム属) |
原産 | 北アフリカ |
開花時期 | 12月〜5月 |
草丈 | 15〜30cm |
花色 | 白(中心は黄色) |
葉の特徴 | 切れ込みが深くギザギザ |
植え付け
10月頃から苗が出回り始めるので、遅くとも12月までには植え付けます。春植えの場合は3〜4月が適しています。生育が旺盛で一株でかなり大きくなるため20~25cmの間隔をあけて植え付けましょう。
管理場所
日当たり水はけのよい場所を好みます。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
クリサンセマム・ムルチコーレ
学名 | Coleostephus myconis |
属名 | コリオステフス属 |
原産 | アルジェリア |
開花時期 | 3〜5月 |
草丈 | 20cm |
花の色 | 黄色 |
葉の特徴 | やや肉厚のへら型 |
植え付け
10月ごろから苗が出回ることもありますが、屋外に植えつける場合は春になってからの3~4月がおすすめです。ムルチコーレは這うようにして広がるため苗と苗の間は20~25cm程あけて植え付けるのがおすすめです。
管理場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。日照不足は花付を悪くする原因になります。
水やり
加湿に弱いため土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。
クリサンセマム・カリナタム
学名 | Glebionis carinata |
属名 | シュンギク属 |
原産 | モロッコ |
開花時期 | 5〜7月 |
草丈 | 50~70cm |
花の色 | 白、黄、ピンク、赤など |
葉の特徴 | 細葉 |
植え付け
10月ごろから苗が出回ることもありますが、屋外に植えつける場合は春になってからの3~4月がおすすめです。酸性土壌を嫌うので苦土石灰でアルカリ性に傾けておくのが理想です。
管理場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
水やり
草丈が長いぶん水枯れしやすい植物です。多湿は嫌いますが土の表面が乾く前にたっぷりと与えましょう。
クリサンセマム・マウイ
学名 | Rhodanthemum gayanum |
属名 | ローダンセマム属 |
原産 | 北アフリカ |
開花時期 | 5〜6月 |
草丈 | 30cm |
花の色 | ピンク |
葉の特徴 | 切れ込みが多い銀葉 |
植え付け
春は3~4月と秋は9~11月がおすすめです。秋に植えつけると株が大きくなります。春に植えつけると秋植えほどは大きくならず花を咲かせます。
管理場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。寒さに強いので屋外でも越冬できますが、夏の暑さに弱いので、夏は半日陰になるような場所が理想的です。また多湿を嫌うため長雨には注意が必要です。
水やり
乾燥には強いほうですが加湿に弱いため、土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。また蒸れに弱いため日中の暑い時間帯の水やりは控えましょう。
次にクリサンセマムと呼ばれる主な植物4品種を紹介します!