寄せ植えに相性がよい植物は
クリサンセマムは春先から花を咲かせるパンジーやビオラ、デイジーやチューリップなどとの相性は抜群です。パルドサムやムルチコーレのような主張しすぎない優しい花は脇役にもとても適していますし、マウイのような草丈のある品種はメインの草花として利用しても素敵です。
寄せ植えはいくつかのポイントを理解すれば、どなたでも楽しむことができます。また自身で選んだ植物が互いに葉や花を重ね合い茂っていく様子は、ひとつの作品が出来上がっていくようで面白いものです。
寄せ植えのポイント!
- 寄せ植えとは
1つのコンテナに複数の植物を植えこむことをいいます。いろいろな植物を置くスペースがなくても、1つの鉢にいくつか植えることができます。 - 寄せ植えのポイントは
植物の開花時期や花や葉の茂り方、性質など特徴をよく捉えること。水やりや置き場所について、同じ性質の植物同士を選ぶことが好ましいです。
パルドサム × チューリップ
秋植え球根のチューリップ。その頃に出回り始めるパルドサム種の苗をチューリップの球根の上に植えつけます。早春まではパルドサムを楽しみ、パルドサムの隙間からチューリップが芽を出したとき、土の中で眠っていたチューリップの生命力と春の訪れにまた喜びを感じます。チューリップの開花期間は短いですが、春らしい寄せ植えとして人気の組み合わせです。
パルドサム × スカビオサ
優しい花色が人気のスカビオサ(マツムシソウ)。草丈が10~30cmで細い茎の先端に小花が集まった花を咲かせます。開花時期は主に春と秋といわれていますが、四季咲き性が強く、晩秋から春までの長い間楽しめるので、パルドサムの開花期と似ていて相性よし。この寄せ植えのように濃い紫色のアリッサムを利用して寄せ植え全体のカラーを引き締めるのもいいですね。
パルドサム × ネモフィラ
春の花壇や寄せ植えで人気のネモフィラ。株がこんもり茂るのでパルドサムと一緒に植えるとお花畑のようなイメージに。よく知られているのは花色が青いネモフィラ=メンジェシーですが、この他に黒色のペニーブラックや、白地に青い点々が入るマクラータという品種もあるので、他の植物の花色と合わせて利用するのも楽しいですね。
パルドサム × ムルチコーレ
クリサンセマム×クリサンセマムの組み合わせは、寒さに強く性質も似ているので、育てやすさはお墨付き。パルドサムとムルチコーレを交互に植え付ければ白と黄色が入り混じったお花畑のように。どちらも夏の暑さには弱いので、冬から初夏まで楽しめる寄せ植えです。
ムルチコーレ × ビオラ × ネメシア
小花が人気のネメシア。花色もピンク、紫、黄色、白などさまざま。耐寒性があり暑さには弱いので秋の寄せ植えから翌年の夏の暑さを迎えるまで楽しめます。品種によっては草丈が10cmほどと低いものから、40cmほどと高いものもあるので、ムルチコーレとの高さのバランスを考えて前後どちらに植えるか考えるといいでしょう。
ムルチコーレ × ハンギング
ムルチコーレの草姿を活かしたハンギングです。這うように広がるムルチコーレはハンギングにした場合、間延びしにくく、また葉の緑が隙間を埋めてくれるため、見た目が崩れにくいのが特徴です。鮮やかな黄色のムルチコーレと爽やかなブルーのワスレナグサ、そしてシルバーリーフのシロタエギクの色合いが素敵です。
カリナタム × ペチュニア
カリナタムの濃い花色とペチュニアの濃いパープルを組み合わせた寄せ植えです。濃いパープルの中にカラフルなカリナタムが顔をのぞかせる姿も面白いですね。カリナタムは背が高いので寄せ植えにはあまり利用されないようですが、背が高いことを活かして、真ん中に中くらいの高さのもの、前景に低いものを植えるなど工夫するのも寄せ植えの楽しみのひとつですね。
マウイ × ラベンダー × ロベリア
ブルーから薄いピンクのグラデーションが綺麗な組み合わせです。宿根草で高さのあるラベンダーとマウイを後方に植え、前方に背の低い一年草のロベリアが寄せ植えしてあります。ラベンダーとマウイは毎年楽しめる植物ですので、ロベリアが枯れたらまた違った一年草を植えて変化を楽しむのもいいですね。
マウイ × センテッドゼラニウム
オステオスペルマム、センテッドゼラニウム、リシマキアの高さのバランスが上手に植え込みされています。また花色を薄いピンクで統一することでシックな雰囲気に。寄せ植えは高さのバランスや土が見えないように空間を埋めることも綺麗に見せるポイントのひとつです。花色と葉色の相性を這性のリーフプランツを用いるのも素敵ですね。
まとめ
クリサンセマムの4品種の特徴はお分かりになったでしょうか。以前は同じクリサンセマム属に分類された仲間ですが、花の色や草姿はさまざまです。どれも育て方が容易な上に、開花期も長いため、花壇や寄せ植えで人気なのも納得です。今回ご紹介した以外にもクリサンセマム属の品種はまだ多く存在しますが、それぞれの特徴を活かして、花壇や寄せ植えでクリサンセマムの花を楽しみましょう。
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出典:写真AC